ジョシュ・ハート

シボドーヘッドコーチ「いろいろな方法で試合にインパクトをもたらすことができる」

現地2月13日、ニックスがホームでネッツと対戦。ジェイレン・ブランソンがゲームハイの40得点を挙げ、先日にトレードで加入したばかりのショシュ・ハートがベンチから27得点とオフェンスを牽引し、124-106で快勝した。なお、ネッツの渡邊雄太は21点ビハインドと勝敗がほぼ決まった残り4分からコートに立ち、フリースロー2本とレイアップを成功させ4得点を記録した。

試合は3ポイントシュートを8本中5本成功と効果的にアウトサイドシュートを沈めたニックスが立ち上がりで主導権を握る。しかし、第2クォーターに入るとネッツの積極的なアタックでファウルトラブルに陥り、このクォーターだけで12本のフリースローを献上するなど守備が崩れ、3点ビハインドで前半を終えた。

第3クォーター残り3分で80-80の同点と一進一退の攻防が続いたが、ここからニックスはブランソンの連続得点などで13-3と一気に突き放した。これで勢いに乗ったニックスは、第4クォーターだけで12得点のハート、10得点のイマニュエル・クイックリーを軸に着実に得点を重ね、持ち前のタフなディフェンスでネッツの反撃を抑えて勝負を決めた。

ブランソンと並んで勝利の立役者となったハートはファンの熱心な声援に感動し、このように語った。「ここはMSG(マディソンスクエアガーデン)で、メッカだ。空気が他とは違う。ニューヨークのファンは素晴らしいよ。彼らは100%僕たちを応援してくれる」

そして、自身の活躍よりも試合に勝てたことへの充実感を強調した。「最も大事なのは試合に勝ったこと。これで僕が加入してから2勝0敗。僕はスイスアーミーナイフのように、すべてをこなす役割を担っているんだ。チームが必要とすることなら何でもできると思っている。次のアトランタでのアウェーゲームで、シーズン前半戦を良い形で終わりたい」

ニックスのトム・シボドーヘッドコーチは、プレーだけでなく、若手の指南役としても大きな存在になっているとハートを称える。「ジョシュのようなベテランから多くを学ぶことができると思う。彼は得点を挙げなくてもディフェンス、リバウンド、ハッスルプレー、コートを走ったりゴール下のアタックなどいろいろな方法で試合にインパクトをもたらすことができる。毎試合、シュートを確率良く決めることがなくても良いプレーができることを彼は完璧に示してくれている」

その時のラインナップに応じてさまざまな役割をこなせるハートは、ニックスの戦術の幅を広げてくれる。早くもチームにフィットしていることを示す彼の存在により、後半戦のニックスは相手にとってより厄介なチームとなる。