「僕は速いペースでプレーするのが好きで、レイカーズも速いペースが好き」
現地1月25日、ウィザーズからレイカーズに移籍した八村塁がホームでのスパーズ戦でデビューを果たすと、21分31秒のプレータイムで12得点6リバウンド1アシスト1スティールを挙げて113-104での勝利に貢献した。
八村は第1クォーター残り4分22秒、約5週間ぶりの復帰となったアンソニー・デイビスと共にコートインすると、すぐにフリースローでレイカーズでの初得点を挙げる。それ以降は得意のプルアップからのミドルシュート、持ち前の機動力を生かしたトランジションからのレイアップなど確率良くシュートを沈めていった。そして、出場時の得失点差を表すプラスマイナスで+17を記録したように、攻守ともにアグレッシブなプレーでチームに流れをもたらした。
試合後の会見で八村はデビュー戦をこのように総括した。「特に守備が良くて、多くのスティールを奪えました。また、トランジションからイージーポイントを挙げられました。エナジーがとても良かったです」
大きな歓声を浴びながらレイカーズの選手として初めてコートインした時を「最高の気分でした」と振り返った八村はレブロン・ジェームズ、デイビス、ラッセル・ウェストブルックといった偉大な選手たちと一緒にプレーできることの喜びも語った。「レブロン、ラス、ADはリーグトップの選手たちで、彼らと一緒にプレーできるのは素晴らしいです。まだ1試合だけだけど、彼らとプレーするのは好きです。彼らが多くのディフェンスを引きつけてくれるので、僕が簡単にプレーできます」
そして、トランジションでレブロンからのバウンドパスを受けてレイアップを決めた場面について聞かれると「あの瞬間を楽しんでいました。僕は速いペースでプレーするのが好きですし、レイカーズも速いペースが好きです。みんながボールをプッシュできるし、僕もできます」と言い、速攻に絡むことは自身の持ち味であると強調する。
また、日本でNBA配信を行っている楽天NBAがサーバーダウンし、第2クォーター途中まで生観戦できない状況になっていたと伝えられると、こう答えている。「まだ、自分の電話を確認していないので、これからしないといけないです。前にも言いましたが、レイカーズは日本で最も有名なチームなので、多くの人々が試合を見たと思います」
チーム練習も満足にできていないぶっつけ本番でしっかり結果を残したように、八村とレイカーズのチームスタイルの相性は申し分ない。ここから試合を重ねるごとに周囲とのケミストリーを向上させていき、レイカーズ逆襲のキーマンとなれるのか。そんな期待感が増す、デビュー戦だった。