デマーカス・カズンズ

昨シーズンはバックスとナゲッツで48試合に出場

元オールスターのセンター、デマーカス・カズンズは今シーズンにどのチームにも所属しないまま現在に至っている。2010年にキングスでデビューし、7年目に移籍したペリカンズでアキレス腱を断裂したのを皮切りに、左大腿四頭筋の断裂、左膝前十字靭帯断裂と大きなケガを繰り返した。

昨シーズンはバックスとナゲッツで48試合に出場。控えセンターとして及第点以上の働きを見せたのだが、長期契約を得ることはできず、ケガのイメージが強いことでプレーする場に恵まれていない。今シーズン開幕前の時点で彼は「プレーする機会が欲しい。どんな役割を与えられても、喜んで自分のベストを尽くす」と語っている。

その彼にようやくチャンスが巡って来たようだ。『Bleacher Report』は、レイカーズがカズンズを練習参加させると報じた。この2シーズンでそうだったように、10日間契約でチームにフィットできるかを試されるところからの挑戦になりそうだ。

カズンズには2019年のオフにレイカーズに加入した過去がある。しかし、チーム始動前の練習中に左膝前十字靭帯断裂の大ケガを負い、リハビリを続けながらチームに帯同して復帰を目指すもシーズン途中にロスター枠を空けるために解雇され、1試合にも出場することなくレイカーズを去っている。

カズンズのキャリアはケガで暗転し、活躍の場に恵まれないまま32歳になった。ケガ以前は間違いなくNBA最高のビッグマンの一人であり、アンソニー・デイビスとはペリカンズでツインタワーを組み、コート内外で相性の良さを見せていた相手でもある。

デイビスのケガは長引きそうで、無理に復帰を急くことはできない。それでもチームは17勝21敗で西カンファレンスの12位と、今すぐに巻き返しを始めないとプレーオフ進出争いに間に合わなくなる苦境にある。ここにカズンズが加わることでデイビスの穴を埋め、デイビスが戻って来た後も貴重なバックアップとしての存在感を見せられるかどうか。いずれにしても、復帰のための準備をずっと続けてきたカズンズにとっては大きなチャンスとなる。

またレイカーズは、昨シーズンにマーベリックスで49試合に出場したウイングのスターリング・ブラウンと10日間契約を結び、昨シーズンのトレイルブレイザーズで27試合に出場したビッグマンのコディ・ゼラーも練習参加させるようだ。このテコ入れが功を奏してチームの悪い流れを変えられるかが注目される。