セルティックス

写真=Getty Images

スマートは「相手が自分たちを恐れていない」と主張

昨シーズンのセルティックスは、カイリー・アービングとゴードン・ヘイワードが不在だったにもかかわらず、プレーオフで東カンファレンス・ファイナルにまで勝ち進んだ。主力2人が復帰して開幕を迎えた今シーズンは、東の優勝候補筆頭に挙げられているが、レギュラーシーズンの4分の1を消化した時点で10勝10敗、東7位と苦しんでいる。

11月24日のマーベリックス戦に104-113で敗れ、直近12試合で8敗目を喫した試合後、マーカス・スマートが重い口を開いた。

「なんと言えばいいのか分からない。まるでデジャブだよ。いつも同じことを言い続けている。それに、毎試合で同じことばかり繰り返している。本当に腹が立つ。今は、なんと言えばいいのか分からないよ」

偽らざる心境を明かしたスマートは、今は対戦相手がセルティックスに恐怖を感じていないとも主張。「相手が自分たちを恐れていない以上、何もできやしない。こういう部分を変えないといけない」と、語った。

平均得点はリーグ23位の106.3点だが、セルティックスはリーグトップクラスの守備を誇るチームで、100ポゼッションあたりの平均失点はリーグ2位の102.8点だ。それでいて勝てないのだから、現在のスランプの根は深いのかもしれない。

アービングは、優勝候補という立ち位置でシーズン開幕を迎えた影響について、こう話す。

「ターゲットにされるという意味においては、慣れていないのだから難しい。昨シーズンは、ただ勝ち続けて、連勝を維持してシーズンを乗り越えられた。それが今シーズンは優勝候補と言われて、狙われている。個人としても、チームとしても対応しないといけない。チーム内には、そういう経験をした選手もいる。自分たちを相手に力を試そうとするチームも出てくる。とにかく、もっと良い形で対応しないといけない」

まだシーズン序盤戦で、挽回は可能な時期だ。だが、年明けになっても状況が好転しないのであれば、リーグ屈指の選手層を誇るセルティックスが大型トレードに打って出る可能性もあるだろう。

西の優勝候補筆頭ウォリアーズは、主力の負傷離脱により苦しい時期を経験しているが、状況は徐々に改善し始めている。彼らと同様に、セルティックスにもこの試練を乗り越え、東の上位争いを盛り上げてもらいたい。