島根と千葉Jは天皇杯から中2日で挑む東西上位対決に

広島ドラゴンフライズvs新潟アルビレックスBB
ホームの広島は、中地区8位の新潟と対戦する。広島は前節の大阪エヴェッサ戦を1勝1敗で終え、西地区首位の琉球ゴールデンキングスと1勝差の4位(名古屋ダイヤモンドドルフィンズ、島根スサノオマジックと同率だが得失点差でこの順位)となった。第1戦は、4人が2桁得点を記録する的を絞らせないオフェンスを展開して勝利をつかんだが、第2戦は、第4クォーターまで大阪と一進一退の攻防を繰り返すも、同点の場面で得点が止まってしまい、勝ち越すことができなかった。3ポイントシュート成功率は第1戦が22.7%、第2戦が26.1%と、両日ともに本調子ではなかったため、今節でシュートタッチを取り戻したいところ。対する新潟は、前節の仙台89ERS戦で連敗を14でストップした。2試合連続でオーバータイムへ突入する大激戦となったが、勝利した第2戦は、第4クォーターのラストオフェンスで延長に持ち込む3ポイントシュートを決めた木村圭吾を筆頭に、チーム全体で42.9%と高確率でアウトサイドシュートを沈めて開幕戦以来の勝ち星を手に入れた。アウトサイドシュートの精度が勝敗を分けそうだ。

滋賀レイクスvsシーホース三河
西地区8位の滋賀は、中地区6位の三河をホームに迎える。前節の滋賀は、アウェーでレバンガ北海道と対戦。第1戦は、第4クォーター残り3秒から2本の3ポイントシュートを決めたテーブス海が、32得点15アシストでダブル・ダブルを達成する大暴れで連敗ストップの立役者に。また、オーバータイムの5分間にチーム全体で20得点を決めており、疲れが見える中でも得点を重ねられたことは滋賀にとって良い傾向だ。三河は、前節にホームでサンロッカーズ渋谷と対戦し、第1戦はこちらもオーバータイムの末97-91で勝利した。キャリアハイを更新する20得点をマークした中村太地やシーズンハイの29得点を挙げたダバンテ・カードナーを中心に、SR渋谷以上のハイペースで点取り合戦を制した。また、現在リーグトップの成功率(80.0%)を誇るフリースローは、21本中19本と高い集中力を持って最後まで決め続けたことも勝因の一つとなった。お互いにオーバータイムで粘り強さを発揮したチームなので、ビハインドを背負う展開の中でも我慢し続けられるかが重要になる。

仙台89ERSvs大阪エヴェッサ
現在東地区6位の仙台は、ホームで西地区7位の大阪と対戦する。前節に新潟と対戦した仙台は、2試合ともオーバータイムにもつれるタフなゲームを戦い、1勝1敗で終えた。勝利した第1戦は、新潟のターンオーバーから20得点を積み上げるなど攻守が連動して勝ち切ることができた。また、チームで24アシストを挙げたこともボールがよく回っている証拠だろう。両日ともチームハイの得点とリバウンドを記録したラショーン・トーマスの活躍は大きいが、この先、混戦の東地区を勝ち進むためには、周りの選手のステップアップが不可欠だ。特に3ポイントシュートは両日とも20%台の成功率に終わったため、長距離砲の精度を高める必要がある。対する大阪は、前節の第2戦に同地区の広島を破って勢いに乗っている。ゲームハイの21得点をマークしたアイラ・ブラウンの活躍が勝利を引き寄せたことは間違いないが、ブラウンに次ぐ17得点を記録した木下誠の存在も大きく、第4クォーターに3本中3本を沈めたように勝負どころの決定力が光る。今節も好調のシュートを連発して勝利したいところ。

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信州ブレイブウォリアーズvsレバンガ北海道
現在中地区5位の信州は、東地区7位の北海道をホームに迎える。前節に京都と対戦した信州は第1戦を1点差で落とした。第2戦は試合序盤から点の取り合いとなったが、第4クォーターに8-0のランを作って接戦をモノにした。選手の負傷離脱が続出し、ロスターが8人のみと苦しいチーム状況の中でも、アウトサイドシュートとジョシュ・ホーキンソンのインサイドプレーに活路を見い出し、今シーズン最多の90得点で連敗を5で止めた。また、11月下旬に加入したウィリアム・モズリーはここまで3試合を戦い、ピック&ロールからのダイブなど連携面に向上が見られている。北海道は前節に滋賀と対戦した。第1戦こそ落としたものの、第2戦は第3クォーターに14-0のランで逆転に成功し、勝利をつかんだ。平均84.9得点はリーグ5位、ターンオーバー数も平均11.7本でリーグ4位とオフェンス面で優秀な数字を残しているだけに、持ち前の得点力で信州の強固なディフェンスをこじ開けることができるか注目したい。

島根スサノオマジックvs千葉ジェッツ
現在西地区3位の島根は、東地区首位の千葉Jとホームで対戦する。前節の島根は、川崎ブレイブサンダースと1勝1敗となった。第1戦はリバウンドを奪われリズムを作り出すことができなかったが、第2戦は見事に修正して快勝を収めた。リバウンド数で上回ったことはもちろん、リバウンド前の素早いキャッチアップやハードなシュートコンテストで、川崎のアウトサイドシュート成功率を18.2%に封じた。また、3人が2桁得点をマークしたインサイド陣の力強さはどのチームにとっても脅威だ。対する千葉Jは前節の秋田ノーザンハピネッツ戦を連勝し、単独首位をキープ。リバウンドリーダーのジョン・ムーニーが不在の中でも、帰化選手のギャビン・エドワーズが第2戦にシーズンハイの19得点をマークして勝利へ導くなど、欠場選手をカバーする姿が見られた。また、ヴィック・ローとクリストファー・スミスの両ウイングが安定して2桁得点を取り続けてくれることも好成績を残せている理由の一つだ。両チームともフォワードに強力な外国籍選手を擁しているため、最後までリングへアタックし続けたほうが試合を有利に運びそうだ。

サンロッカーズ渋谷vsファイティングイーグルス名古屋
現在中地区の首位を走るSR渋谷は、西地区5位のFE名古屋と初対決する。前節は三河と対戦し、第1戦はオーバータイムの末に惜敗。第2戦では、相手のターンオーバーから28得点を奪って試合を優位に進め、一度もリードを渡すことなく快勝した。また、今シーズン最少となる61失点に抑え込むディフェンスを見せるなど、守備に手応えをつかむことができた一戦となった。中地区は1位から4位までが2勝差となっているため、首位に定着するためにもこの勢いに乗って勝ち星を重ねたい。FE名古屋は、同地区首位の琉球と対戦し、連敗に終わった。しかし、2試合とも琉球より多く3ポイントシュートを決めており、特に第1戦は長距離砲を中心に得点を重ねて一時は11点のリードを奪う、高い勝率を誇る相手に対しても変わらずシュートを強気に打ち切ることができた。第1戦が35.7%、第2戦も37.8%と、及第点以上の確率で決めているため、アウトサイドシュートで効果的に得点を稼ぐことができれば、勝利も可能だ。