八村塁

アブディヤが右足首の捻挫で途中交代

現地10月19日、ウィザーズが敵地に乗り込みペイサーズとの開幕戦に臨んだ。

ウィザーズはカイル・クーズマが2本の3ポイントシュートを含む10得点の荒稼ぎを見せ、ブラッドリー・ビールも7得点2アシストを記録し、序盤から破壊力のあるオフェンス力を発揮して36-25といきなり2桁のリードを奪った。第2クォーターに入り、1点差に詰められた場面もあったが、デニ・アブディヤがフリースローを獲得して再び突き放した。しかし、第2クォーター残り3分20秒、悪い流れを断ち切ったアブディヤにアクシデントが起こる。相手のドライブを止めようとした際に右足を捻り、コートに倒れて悶絶。右足首の捻挫のため、その後コートに戻ることはなかった。

それでも、チームは3ポゼッション前後のリードを保ち続けた。第3クォーター中盤には、ここまで3本のフィールドゴールをすべて外していた八村が、オフェンスリバウンドからゴール下をねじ込んで今シーズン初得点を記録した。10点リードで迎えた最終クォーター序盤には、トランジションから3ポイントシュートを沈めると、直後にはステップバックから得意のミドルシュートを成功させた。

八村の活躍もあり勢いに乗ったウィザーズは、残り8分にダニエル・ギャフォードのティップインでこの試合最大となる18点のリードを奪った。この時点で勝負は決まったかに見えたが、ここから約2分間で0-9と走られ、点差を1桁に戻された。その後持ち直し、10点前後のリードを保ち続けていたが、時計が進むにつれて積極性に欠けていきオフェンスが停滞。そして、残り31秒にはベネディクト・マサリンにバスケット・カウントを許し、ついに1ポゼッション差に迫られた。それでも、同点を狙ったタイリース・ハリバートンの3ポイントシュートが外れ、ウィル・バートンのフリースローでリードを2ポゼッションに広げたウィザーズが115-107で辛くも逃げ切った。

八村は24分の出場で1本の3ポイントシュート成功を含む、フィールドゴール7本中3本を決めて7得点を挙げ、5リバウンド1ブロックを記録。それでも終盤に出番はなく、ターンオーバーはチームワースト(タイ)の3を数え、出場時の得失点差は-6とやや苦しんだ。

アウェーで勝利で飾ったウィザーズだが、アブディヤのケガの状況とともに、ゲームクロージングが心配となる開幕戦であった。