ベン・シモンズ

カイリー・アービング「助けを必要とする時は、そばにいてあげる」

ネッツはプレシーズンゲームでバックスと対戦。107-97と3試合目にして初勝利を挙げた。結果よりも内容が問われる試合で、ケビン・デュラントは19得点8アシスト、カイリー・アービングは23得点4アシスト、ベン・シモンズは7得点8リバウンド10アシストと『ビッグ3』がそれぞれ調子の良さを印象付けている。

特にシモンズは今オフに腰の手術をしており、昨シーズンは全休とコンディションとプレー感覚の2つの懸念があったが、試合を重ねるごとに調子を上げている。フィールドゴール5本中3本成功とシュートを積極的に打つわけではないものの、ドライブから鮮やかなフローターを沈めてもいる。

この試合を前にシモンズは会見を行っている。昨シーズンの彼は批判されることに疲れ、精神的に落ち込んでセブンティシクサーズではプレーできなかったが、今では対処できるようになったと語る。「批判されるのは、僕に能力があってこそだ。何もできない人間は批判もされない。批判されて気分が良いわけはないけど、それは敬意があってこそと受け止めて、自分のモチベーションを高めるために利用しようと思う」

先日、ファンを集めて屋外のコートで新チームのお披露目があった時、シモンズのエアボールの動画が話題となった。これまでのシモンズであれば、自分からこの話題を持ち出しはしなかっただろうが、今は違う。「みんなあの映像を見て、『ベンはダメだな』と決め付けてしまう。でも、僕が全部エアボールをやっていると思うかい? そんなはずはないけど、SNSはそういうものだと理解しなきゃいけない」

「批判に対抗するには良いプレーをするしかない。僕が素晴らしいプレーをすれば、彼らは黙るしかないよね」

そのシモンズについて、アービングは「彼は彼のやり方で問題に向き合うし、僕らはそれを尊重する。誰もが同じモラルを持っているわけじゃないから、僕はリーダーとして彼を擁護する責任があると感じている。彼が助けを必要とする時には、ただそばにいてあげるつもりだ」と言う。

シクサーズではチームメートが彼に責任を押し付け、ヘッドコーチは辛く当たり、フロントは出場しない彼に罰金を科した。本来であれば、シモンズはプロとしてその逆境にも向き合わなければいけなかったが、それは上手くいかなかった。今は環境を変え、気持ちを切り替えて、再起の一歩を踏み出している。

シモンズにとって良かったのは、ストロングスタイルのシクサーズと違い、ネッツがアットホームな雰囲気のチームだったことだ。彼は言う。「ここでの僕はコーチングスタッフやフロントのみんなからサポートされている。デュラントもカイリーもロイス(オニール)も、本当に僕に良くしてくれる。自分の家のように感じるし、ここなら練習に来るのが当たり前だと思える。だから僕はただバスケに打ち込み、ケミストリーを築くだけでいいんだ」