爆発的な加速からの豪快ダンクで完全復活を印象付ける
ペリカンズは今シーズン最初のプレシーズンゲームでブルズと対戦し、129-125で勝利した。勝敗に大きな意味はないが、内容には大きな意味がある。ザイオン・ウイリアムソンが100%の状態でコートに戻って来たのだ。ザイオンは2021年5月以来にNBAのコートに立ち、プレータイムは15分とあくまで『試運転』だったが13得点4リバウンドを記録。試合中も笑顔が目立ち、気分良くプレーしているのは明らかだった。
「久しぶりの試合にしびれた」と試合後のザイオンは言う。「僕の大好きな競技に戻って来ることができて、チームメートのみんなとプレーできた。すごく興奮したよ」
最初の得点は、CJ・マッカラムが強引に打ったシュートが外れたところを押し込んだもの。ブルズのパトリック・ウィリアムズとニコラ・ブーチェビッチの間に割って入り、あっさりと決めてみせた。圧巻だったのはそれに続く得点で、ポストアップから反転すると一気にトップスピードに乗ってウィリアムズを抜き去り、ボースハンドでダンクを叩き込んだ。
強靭なフィジカルと爆発的な加速力を兼ね備える、ザイオンのスター選手たる理由が詰まったプレーは、完全復活を印象付けるに十分なものだった。
それでもザイオンは「まだ全部は見せられていない」と話す。「自分のスポットを見付けて、アタックに行くタイミングを見計らわなきゃいけない。新しいチームになったから、チームメートの何人かについてはまだ学んでいるところだしね。それでも、かなり良いプレーを見せることができたと思う」
ブランドン・イングラムが左足のケガで欠場して、ザイオンとのコンビネーションはお預けとなったが、ケガはあくまで軽傷で、開幕には問題なく復帰できるそうだ。
ビリー・エルナンゴメスは先日、ザイオンについてこう語っている。「またバスケがプレーできるようになって、楽しくて仕方がないようだ。僕らと過ごす時間を楽しんでいるよ。ただ、一番大事なのは彼がハングリーであること。彼は激しく戦って、立ちはだかる敵すべてをぶちのめそうとしている。自分が世界最高の選手であることを示そうとしているんだ。彼の復帰は、もちろん僕たちにとっては素晴らしいことさ」