渡邊雄太

「エナジー全開でディフェンスからしっかりやっていくのが大事」

渡邊雄太がネッツのメディアデイに登場し、新天地での意気込みを語った。渡邊にとってネッツはジョージ・ワシントン大卒業後、2018年のサマーリーグでプレーしたことがあるチームであり、「サマーリーグで楽しんでプレーしていたのを覚えています。このチームに戻ってこられてハッピーです」と会見の第一声でコメントした。

昨シーズンまで2シーズンに渡ってラプターズに在籍していた渡邊だが、現在の状況は無保証のキャンプ契約であり、「チームに残るところから始めないといけないです」と気を引き締める。それと同時に、自分のやるべきことを遂行し続けていくことで激しいサバイバルレースに生き残ることができると信じている。

「ラプターズでも、今と同じ状況から本契約を勝ち取って2シーズンやってきました。今シーズンも簡単にいくとは思っていないですが、自分のやることをしっかりやっていけば良い結果は出る。大変ですが、まずは楽しんでやってきたいと思います」

また、新天地にネッツを選んだ経緯を「他のチームからも同じような形態でオファーをもらっていましたが、自分を必要としてくれる熱量を一番感じたのがブルックリンだったので決めました」と明かす。

ネッツといえば、ケビン・デュラント、カイリー・アービング 、ベン・シモンズが在籍するリーグ屈指のスター集団だ。その中で、渡邊は自身の果たすべき役割を次のように考える。「僕の役割はラプターズにいた時と変わらないです。3ポイントシュートの確率が昨シーズンは下がったので、しっかり修正して最低40%の確率で決める。今までと変わらないですが、オープンシュートを決めてエナジー全開でディフェンスからしっかりやっていくこと。ネッツには得点できる選手、いろいろなことができる選手はたくさんいるので、とにかく自分の役割を徹底することがより大事になります。一日でも早く自分の役割を見いだして、チームから必要とされる選手になっていきたいです」

当たり前だが、NBAで開幕ロスターに残ることは本当に難しい。ただ、渡邊本人が語るように、やるべきことをしっかり続けていけば結果はついてくる。それは何よりもこれまでの彼が歩んできた道のりが証明している。ネッツの開幕戦は日本時間で10月4日のセブンティシクサーズ戦だ。ここで渡邊がデュラント、アービングと一緒にコートに立ち、ジェームズ・ハーデン、ジョエル・エンビードらと対峙する姿を見たい。