カール・アンソニー・タウンズ

「僕はペリメーターで攻めるのも守るのも好きだ」

ティンバーウルブズは昨シーズンにプレーオフ進出を果たし、今オフにはルディ・ゴベアを獲得してさらなる飛躍を期している。ディアンジェロ・ラッセルにアンソニー・エドワーズ、カール・アンソニー・タウンズとゴベアが並ぶラインナップは強力だが、ゴベア獲得のために将来のドラフト1巡目指名権を4つ手放しており、新シーズンからは若手が思い切り良くプレーすればいいチームではなく、結果を出さなければいけないチームとなる。

チーム浮沈のカギは、同じセンターのタウンズとゴベアが共存できるか。新シーズンはゴベアがセンターに、タウンズはパワーフォワードとしてプレーすることになるが、ここでお互いの良さを消し合わないのはもちろん、1+1が3にも4にもなるケミストリーを築くことが求められる。

タウンズはこの点に不安を全く感じていない。『CBS SPORTS』の取材に応じた彼は「僕とゴベアが上手くやれるかどうかが話題になること自体、僕には意味が分からないよ」と一笑に付した。

「ゴーギー・ジェンと一緒だった時だって僕はパワーフォワードをやっていた。ファンはもう忘れちゃったのかな。ケンタッキー大の時だって7.2フィート(219cm)のウィリー・コーリー・スタインと組んでプレーしていたよ。僕がパワーフォワードでやれないと言われる理由が分からない」

「ゴベアはNBAで最も優れたディフェンスの選手の一人で、恵まれた体格と身体能力を生かしている。そして僕は自分のことをNBAで最も優れたオフェンスの選手の一人だと思っている」と言って、タウンズはこう続ける。「つまり、僕ら2人の才能を組み合わせれば、すごいことができるはずなんだ」

ゴベアは少々時代遅れのセンターで、強烈なパワーと高さでリムプロテクターとしての存在感は抜群だが、器用なプレーはほとんどできない。だが、タウンズはそれを自分がカバーすればいいと考えている。実際、タウンズはペイントエリアの外でも仕事ができ、3ポイントシュートもキャリアを通じて成功率39.7%と得意だ。

「僕はペリメーターで攻めるのも守るのも好きだ。僕のディフェンスの長所はスイッチして1番から5番まで守れること。ビッグラインナップが相手ならゴベアをサポートするし、スモールラインナップであれば僕がガードやウイングを守ってみせる。得意なプレーだから何の不安もないよ」

昨シーズンのラインナップではタウンズはペイント内での仕事が多く、そのプレーの多彩さを十分に発揮できたとは言い難い。ゴベア加入で自分の見せ場は増えるとタウンズは信じている。リムプロテクターのゴベアがゴール下を守れば、タウンズはより思い切ったディフェンスができる。オフェンスでもゴール下での肉弾戦をゴベアに任せ、彼は器用さを生かすことができる。

実際にどのようにプレーするかは「それはクリス・フィンチに質問すべきだね」とヘッドコーチの名前を挙げてはぐらかしたが、彼は間違いなくゴベアとの連携、そして新生ウルブズに自信を持っている。