ウォリアーズ

写真=Getty Images

1チームに平均30得点超えが2人誕生する可能性

開幕から約2週間が経ち、予想以上に健闘しているチームもあれば、予想を大きく下回る強豪もいる中で、王者ウォリアーズは抜群の安定感を見せている。

ロード3連戦中のウォリアーズは、10月28日にネッツと対戦。ステフィン・カリーが15本中7本の3ポイントシュート成功を含む35得点7リバウンド、ケビン・デュラントがフィールドゴール20本中11本成功の34得点8リバウンド6アシストでチームを引っ張り、120-114で勝利して4連勝を飾った。

この日はホームのネッツが第4クォーターに3ポイントシュートを多投して試合を面白くしたものの、王者はカリーとデュラントが終盤に落ち着いてシュートを決め、ネッツの心を折った。これでウォリアーズは開幕から7試合を終えて6勝1敗。昨シーズンは7試合を終えて4勝3敗と苦しんだが、今シーズンは開幕ダッシュに成功している。

カリーは、好調の要因をこう語る。

「去年の経験があるからね。昨シーズン序盤のことは、真新しい記憶のようにも感じる。上手くいかなくて、あるべき形にならなかった。去年のことをみんなで話し合ったんだ。うちは何でもオープンに話せる関係だからね。それで、昨シーズンより良い形でシーズンを進めるために、チームとしての小さな目標を設定した。もちろん、毎試合で勝てるとは思っていない。これはNBAの試合で、どのチームにも才能ある選手ばかりいる。ただ、昨シーズンよりも学ぶ姿勢を持ってプレーできているし、集中力もある。82試合を戦う上で大事なことじゃないかな」

7試合を終えてフィールドゴール成功率55.6%と好調のデュラントは「シーズンは長い」と言う。「良い時もあれば、悪い時も必ず出てくる。自分とステフ以外の選手がシュートを決めてくれる試合もある。今のチームは、攻守両面でハードにプレーするために集中できている。そうすればオフェンスも良くなり始める」

2人のコンビネーションは年々良くなっているが、共闘するようになって3年目の今シーズンがベストなのは間違いない。NBA新記録となる7試合連続3ポイントシュート成功数5本以上というスタッツを残したカリーは、シーズンを通じて1チームに平均30得点超えのスコアラーが2人誕生するかどうかを聞かれると、「できなくはないよね」と答えた。

開幕から調子が上がらなかったクレイ・トンプソンにも復調の兆しが見え始め、ドレイモンド・グリーンも、ネッツ戦でシーズンハイとなる13アシストと5スティールを記録し、勝利に貢献している。仮にカリーとデュラントが抑えられたとしても、違いを生み出し、チームを勝利に導ける選手は揃っている。まだシーズン序盤ということを差し引いても、やはり王者に死角は見当たらない。