クリスタプス・ポルジンギス

イギリス戦でポルジンギスは29得点14リバウンド

8月29日、ラトビア代表はワールドカップ予選でイギリス代表に87-80で勝利した。それでもFIBAランキング26位のラトビアが同45位と格下のイギリスに大苦戦を強いられ、残り1分まで1ポゼッション差の混戦に。何とか勝利を収めたものの、パフォーマンスは決して良くなかった。

3日前のトルコ代表との試合では、ラトビア史上最高とも言うべきバスケで111-85と快勝していたが、その良いイメージを吹き飛ばしてしまう出来。それでもヘッドコーチのルカ・バンチは「このチームの戦う姿勢を褒めたい」と、あくまでポジティブだ。

このチームを牽引するのはクリスタプス・ポルジンギスとダービス・ベルターンスのNBAコンビだ。エースのポルジンギスはトルコ戦での22得点14リバウンドに続き、29得点14リバウンドと結果を出した。バンチコーチも「ポルジンギスは相手の激しいディフェンスを受けながらも戦う姿勢を出し続け、高い確率でシュートを決め、ファウルをもらってフリースローで得点を伸ばした。チームメートも彼のために良いチャンスを作り出した」と評価する。

一方のベルターンスはトルコ戦では3ポイントシュート5本成功を含む17得点からイギリス戦では2得点と失速したが、ベルターンスは「どの試合も簡単じゃないし、厳しい戦いになるのは予想できていた」とパフォーマンスの悪さを指摘する声に反論し、「トルコ戦のような良い試合ができたわけじゃないけど、厳しい試合をモノにできた。どんな形であれ、勝つのは大事なんだ」と続けた。

ワールドカップ予選では好調で、明日開幕するユーロバスケットでも上位進出が期待されるラトビアだけに、パフォーマンスが安定しないのは気になるが、指揮官バンチは「トルコ戦のパフォーマンスは、ヨーロッパ中にインパクトを与えた」としつつ、「ウチの持ち味はシュート力だが、シュートが入らない試合をディフェンスとリバウンドで勝ったことに意義がある」と、イギリス戦も収穫があったことを強調する。

「決してあきらめずに戦い続けた選手たちを、私は信頼しているよ。ユーロバスケットで結果を出せると信じているし、ワールドカップ予選の残り試合で主力を欠くことになっても、きっと勝てるはずだ」