「いろいろと学ぶことができるから練習を行っただけ」
現在のNBAで一番の話題と言えば、トレードを志願しているネッツのケビン・デュラントの去就だ。様々な噂が上がっている中、昨シーズンにNBAファイナルに進出したセルティックスは有力な移籍先として挙げられている。そのため、先週にジェイソン・テイタムがデュラントと一緒にワークアウトを行っている写真がSNSに投稿されたことは大きな注目を集めた。しかし、テイタムは仲の良い選手と一緒にトレーニングを行った以上の意味がないと強調する。
NBA選手がチームの垣根を越えて練習を行ったり、ドリューリーグなど夏に行われているリーグの試合に出ることはオフシーズンではよくある光景だ。だからこそ、『Bleacher Report』のニュース番組に出演したテイタムは、デュラントとの写真について次のように語った。「高校の時からKDのことを知っている。そして昨夏はアメリカ代表でラスベガスでの合宿から東京での五輪本番まで5週間に渡って一緒に過ごした。僕たちは金メダルを取り、とても繋がりが強いんだ」
そして、純粋に優れた選手とのトレーニングは自身の成長の助けになると信じ、だからこそデュラントとワークアウトをしたと続けた。
「誇りをもってKDが史上最高の選手と言うことはないけど、リーグ最高の選手の一人が自分とワークアウトをしたいと考えていて、彼から僕はいろいろと学ぶことができる。その誘いに対して、どうして『No』と言えるんだい? 一緒にできない選手がいたとしたらそれはおかしい。僕たちは互いにより良くなっていくためにワークアウトをしただけだよ」
テイタムの言うことはもっともだ。しかし、二人がともにNBA屈指のスーパースターであり、今回のトレード騒動に大きく関わってくる可能性があるからこそ、周囲が過剰反応したとも言える。デュラントの去就が確定するまで、今回のような出来事はまだまだ続きそうだ。