オーストラリア

MVPは得点王に輝いたレバノンのワエル・アラクジが受賞

バスケットボール男子日本代表がベスト8で姿を消した『アジアカップ2022』は決勝戦が行われ、粘るレバノンを振り切ったオーストラリアが75-73で勝利し、2大会連続の優勝を果たした。

序盤から鉄壁のディフェンスを披露したオーストラリアはスティールからの速攻に加え、高確率で3ポイントシュートを射抜くなど、攻守が噛み合い22-10で第1クォーターを終えた。その後はレバノンが持ち直し、互角の展開が続き、オーストラリアの14点リードで最終クォーターを迎えた。

残り5分を切った段階で15点リードと、このままオーストラリアが押し切るかに思われたが、レバノンがここから脅威の追い上げを開始。その中心となったワエル・アラクジは3ポイントシュートを沈め、自らのスティールから味方のレイアップをアシストするなど攻撃の中心を担った。残り7秒、このクォーターだけで15得点の荒稼ぎを見せたアラクジの3ポイントシュートが決まり、ついに1点差にまで迫った。しかし、ファウルゲームで1点を追加されて2点差となり、リース・ヴァーグが自陣から放った超ロングシュートが外れてタイムアップとなった。

大会MVPには平均26.0得点で得点王に輝き、決勝のオーストラリア戦でもゲームハイの28得点を挙げたアラクジが選出された。『オールスター5』には優勝したオーストラリアからソン・メイカーとミッチ・マッキャロンの2人、MVPのアラクジ、3位のニュージーランドからトヒ・スミス・ミルナー、そして、中国のジョウ・チーが選ばれた。

最終順位

優勝 オーストラリア
準優勝 レバノン
3位 ニュージーランド
4位 ヨルダン

オールスター5
ワエル・アラクジ(レバノン)26.0得点、4.0アシスト、1.8スティール
ソン・メイカー(オーストラリア)17.8得点、9.0リバウンド、1.3ブロック
ミッチ・マッキャロン(オーストラリア)8.2得点、4.0リバウンド、5.6アシスト
トヒ・スミス・ミルナー(ニュージーランド)9.6得点、5.7リバウンド、3ポイントシュート成功率48.4%
ジョウ・チー(中国)15.0得点、12.7リバウンド、1.7ブロック