ジェームズ・ハーデン

シクサーズ加入後は精彩を欠くも、チームへの忠誠心は変わらず

セブンティシクサーズのジェームズ・ハーデンが1,500万ドル(約20億4,000万円)の減俸でチームに残留すると『The Athletic』のシャムス・カラニア記者が報じた。なお新しい契約は2年で、2年目はプレーヤーオプションとなる模様だ。

32歳のハーデンは昨シーズン途中にネッツからベン・シモンズらとの交換トレードでシクサーズに加入したが、チームになかなかフィットしなかった。プレーオフでは全12試合で平均18.6得点8.6アシスト5.7リバウンドと好成績を残したが、ファイナル進出の切り札として獲得したチームの期待に応えることができなかった。

それだけにフリーエージェントとなった後の去就に注目が集まっていたが、先日にはタイリース・マクシーと一緒に、アシスタントコーチであるサム・キャセールの指導を受けているワークアウトの動画をSNSで公開しており、チームと良好な関係にあり、残留が既定路線であることを示唆していた。

また、今オフ、チームはPJ・タッカー、ダニュエル・ハウスJr.と、ハーデンのロケッツ時代の同僚を獲得しており、よりプレーしやすい状況になっている。シーズンMVPを受賞した2017-18シーズンの頃のような支配力こそないかもしれないが、いまだリーグ屈指の得点力、クリエイト能力を持っているハーデンが残留したのはシクサーズにとって大きい。また、減俸によりサラリーキャップに余裕が生まれたことで、今後の補強戦略に柔軟性が生まれたことも明るい材料となっている。