U17男子日本代表

4連敗の日本は9-16決定戦へ回ることに

U17ワールドカップは決勝トーナメント1回戦が行われ、男子日本代表は優勝候補の一角であるフランス代表と激突。第1クォーターこそ食らいついたが、第2クォーター以降は攻守で圧倒され43−108と大敗を喫した。

試合の出だし日本は川島悠翔の3連続得点もあり、開始3分で6-6と互角のスタートを切る。ディフェンスで踏ん張り、ターンオーバー奪取から武藤俊太朗が3ポイントシュートを決めて膠着状態は続いていく。だが、終盤になってフランスにオフェンスリバウンドからのセカンドチャンスを次々と決められ17-25とリードを許してしまった。

第2クォーターに入っても、日本はフランスに傾いた流れを断ち切ることができない。平均200cmを超える高さとリーチの長さに加え、大きくても動けるフランスが日本のスピードとパス回しにアジャストしてきたことで、ミスが増え走られる場面が増えていった。その結果、試合のハイライト映像に載るような豪快なダンクを連発でくらう。フランスの勢いに完全に飲まれてしまった日本は、30点の大量ビハインドを背負って前半を終えた。

後半になってもフランスに試合を支配され、集中力の切れた日本は最終クォーターに4-29のビッグクォーターを作られる完敗だった。特に日本にとって痛かったのはオフェンスリバンドリバウンドを23本も許したこと。フランスのインサイドアタックを全く止められず、ペイントエリアで82失点を喫した。

個人で見ると、エースである川島の14得点に続き、小川瑛次郎が3ポイントシュート7本中4本成功で12得点を記録した。3ポイントシュート3本を決めたリトアニア戦の11得点に続く活躍を見せた小川だが、「昨日のリトアニア戦の反省を踏まえても、リバウンドが取れなかったのが問題でした。日本は他の国と比べてサイズが小さいのでそこは重点的にやる必要があると思います」と、課題のリバウンドについて言及した。

4連敗の日本はこれで9位−16位決定戦へと回り、次はアルゼンチンと対戦する。サイズに大きな不利を抱えているため、リバウンドで圧倒されてしまうのは致し方ない部分もある。それでも日本が今大会で勝利を挙げるためには、いかにこのリバウンドの差を少なくするかにかかっている。若き代表のここからのカムバックに期待したい。