千葉ジェッツ

同時刻に行われた試合で川崎が三河に勝利したため、第1戦での地区優勝はならず

2021-22レギュラーシーズン最終節、千葉ジェッツはホームにサンロッカーズ渋谷を迎え、リードチェンジを13回も繰り返す激闘の末に70-65で第1戦を制した。

この試合で千葉は初めて大倉颯太を先発に起用する。大倉は富樫勇樹とともにSR渋谷のディフェンスを引き寄せてチームメートのシュートチャンスを作り出すなど、チームの期待に応える活躍を見せる。また、千葉はジョシュ・ダンカンを筆頭にリバウンドを制することでSR渋谷にセカンドチャンスを与えず13-2とスタートダッシュに成功。その後、SR渋谷のケビン・ジョーンズに3ポイントシュート2本を含む3連続得点を許し、2点差まで詰められたが、ギャビン・エドワーズが3ポイントシュートでお返しして、18-11で第1クォーターを終えた。

一方のSR渋谷は、スペースを上手く使った千葉のオフェンスに手を焼いたが、第2クォーターになるとバックコート陣へのプレッシャーを強めて相手にオフェンスを組み立てさせず、ターンオーバーを誘発していく。また、盛實海翔を起点に人とボールが連動したオフェンスを展開しつつ、シュートタッチの良いジョーンズに最後はボールを集めていく。ディフェンスの強度を上げて第2クォーターの失点を12点に抑えつつ、オフェンスではこのクォーターだけで3ポイントシュート4本中3本成功の12得点を挙げたジョーンズの活躍もあり、13-26で迎えた第2クォーター残り6分51秒からSR渋谷は17連続得点を挙げて逆転し、32-30で前半を終えた。

第3クォーターに入っても一進一退の攻防が続き48-48で迎えた最終クォーター。オフィシャルタイムアウトまではともに最大リード3点と拮抗した時間が続いたが、千葉の1点ビハインド(59-60)で迎えた残り4分20秒。ダンカンがワンドリブルからの3ポイントシュートを沈めると、続くポゼッションでも富樫が外したフローターをタップしてねじ込み連続得点を挙げて、千葉が64-60とリードを広げた。

千葉は富樫が冷静にゲームメークし、全員が積極的にリングにアタックしていく。シュートがリングに嫌われてもダンカンやジョン・ムーニーがセカンドチャンスポイントを決めてチームにリードをもたらした。千葉の3点リードで迎えた残り17秒、SR渋谷もベンドラメがドライブを決めて1点差まで詰め寄ったが、続くディフェンスでフィールドゴール成功率85.7%の富樫にファウルをしてしまう。富樫はこのフリースローを2本ともしっかりと沈めて残り14.7秒で千葉が68-65とした。

迎えたSR渋谷のラストポゼッション、盛實海翔のスローインパスがやや乱れ、ベンドラメがキャッチしきれず。そこを見逃さなかった佐藤卓磨がスティールからのワンマン速攻を決めて勝負アリ。最終スコア70-65で千葉が勝利し、東地区優勝に向けマジック1とした。

千葉はムーニーが18得点16リバウンド、ダンカンが15得点18リバウンドを記録。SR渋谷のハードな守備を前にターンオーバーは18本にまで増え、そこから23失点(SR渋谷は5ターンオーバーで、そこから8失点)となったが、リバウンドを54-34と圧倒し、セカンドチャンスポイントでも19-7と上回ったことで勝利をつかんだ。

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