カール・アンソニー・タウンズ

「ファンのおかげでまたバスケを楽しいと思えるようになった」

ティンバーウルブズのカール・アンソニー・タウンズは、現地4月29日に本拠地ターゲット・センターで行われたプレーオフファーストラウンド第6戦でグリズリーズに106-114で敗れた後、ファンに感謝の気持ちを示した。

4年ぶりのプレーオフ進出を果たしたウルブズは、西カンファレンス2位のグリズリーズを相手に熱戦を繰り広げたが、2桁のリードを最後まで守りきれず、2勝4敗で敗退した。

タウンズは、この2年間で多くのことを経験してきた。2020年の4月には新型コロナウイルスに感染した母親が死去し、それからしばらく精神的に苦しんだ。バスケットボールを続けられるか分からない精神状態にあった彼は、ウルブズのファンに救われたと言う。そして、グリズリーズとのシリーズ第6戦後の会見で、タウンズはファンに向け感謝と謝罪の両方を口にした。

「この街とチームが自分に多くを与えてくれた。みんなのおかげで、またバスケを楽しめるようになった。ハーフコートを見て、これまで自分に起こった出来事を振り返っていた。ここまでの歩みに感謝している。コーチングスタッフ、チームメート、ファンのみんなが僕にたくさんのものを与えてくれている。勝利をもたらすことができなくて残念。GAME7を戦うチャンスをもたらすことができなくて、そして次のラウンドに進めなくて申し訳ない」

シーズン前の予想を覆してプレーオフ争いを盛り上げたウルブズは、レイカーズとファーストラウンドで対戦した2002-03シーズン以来のシリーズ第6戦をプレーした。タウンズは「チームにとってしばらくぶりの第6戦で、今回の経験で試合に勝つために何が必要なのかが分かった。48分を通して戦うことが重要」と答えた。

すでにパトリック・べバリーが延長契約にサインし、タウンズとディアンジェロ・ラッセルのデュオも少なくとも来シーズンまでは一緒にプレーする。そして2年目の今シーズンに飛躍したアンソニー・エドワーズのさらなる成長も見込まれるため、来シーズンのウルブズは強豪ひしめく西の『ダークホース』になり得る。

タウンズは「特別な何かの始まりになる」と言う。「今年の休暇は短い。すぐに練習を再開して、来シーズンへの準備を始める。次の(プレーオフ)ラウンドは特別なものになる。リーグもウチの実力を理解したと思う。ウチはジョークのネタではない」

「特別な何かの始まりになる。それに、この球団にとって数少ないことかもしれないけど、多くのピースがハマった感覚がある。寄せ集めではないし、乱雑なチームとも思わない」