パスカル・シアカム

シリーズ初勝利もフレッド・バンブリートが負傷

現地4月23日に行われたプレーオフファーストラウンド、セブンティシクサーズvsラプターズの第4戦は、パスカル・シアカムがプレーオフでのキャリアハイとなる34得点を記録し、ラプターズが110-102で勝利した。

負ければシリーズ終了という状況に追い込まれて第4戦に臨んだラプターズは、第4クォーターだけで15得点をマークしたシアカムの活躍によりシリーズ初勝利を収めた。しかし、フレッド・バンブリートが左の臀部を痛めて前半にロッカーに下がるなど、苦しい状況に変わりはない。

チームに勝利をもたらしたシアカムは「普段通りアグレッシブにやっただけ。でも、僕にボールが預けられる以上、プレーを決めないといけない」と語った。「得点だけではなくて、あらゆることをこなす必要がある。オフェンスを引っ張って、チームの全員を正しいスポットに導かないといけない」

ラプターズの勝利がほぼ確定していた第4クォーター終盤、苛立ったジョエル・エンビードがシアカムに身体をぶつけるような場面も見られた。この行為でテクニカルファウルをコールされたエンビードを、シアカムは「偽りの強さを見せているだけ」と批判した。「最高レベルのプレーオフで戦っているんだ。何かを言われるのは構わないけど、ダーティーなプレーは止めてもらいたい。バスケットボールをやろうよ。最高のレベルで競い合いたい。あれは偽りの強さを見せているだけだ」

敗れたシクサーズは、エンビードが21得点8リバウンド、ジェームズ・ハーデンが22得点9アシストを記録。第3戦で右手の親指を痛めたエンビードは、固定具を着けて第4戦に出場した。今後の試合に影響を及ぼす可能性について、彼は「痛い。バスケットボールでは頻繁に手を使うからね」と答えた。

エンビードによれば、月曜にフィラデルフィアでMRI検査を受ける予定とのことだが、仮に医師から手術を薦められてもシーズン終了までプレーし続けると言う。「プレーしたい。このままプレーして、シーズンが終わってから対応することになると思う」

第5戦は、フィラデルフィアで現地25日に行われる。