ジェイソン・テイタム

「開幕戦から現在に至るまでの成長の証」

現地4月17日に行われたプレーオフファーストラウンド第1戦、ネッツvsセルティックスは、ジェイソン・テイタムの決勝ブザービーターレイアップにより、セルティックスが115-114で勝利した。

第3クォーターにリードを広げたセルティックスに対して、ネッツはケビン・デュラントとカイリー・アービングを中心に反撃を開始し、第4クォーターに逆転。試合は残り5分を切ってセルティックスが3度同点に追いつくも、残り45.9秒にアービングの3ポイントシュートが決まってネッツが逃げ切るかと思われた。

しかし、ジェイレン・ブラウンの得点で1点差(113-114)に迫って迎えた最後のプレーで、セルティックスはリバウンドを奪ったアル・ホーフォードからデリック・ホワイトを経由してブラウンが右サイドからアタック。インサイドに切り込んだブラウンは3人に囲まれ、左ウィングでオープンだったマーカス・スマートにパスを選択する。スマートはポンプフェイクを挟んでマークを振り解くと、同じタイミングでペイント内にカットしていたテイタムを見つけてボールを渡し、テイタムはスピンムーブでアービングをかわしてレイアップをリリース。これが試合終了のブザーと同時に決まり、ホームのセルティックスが劇的な形でシリーズ初戦をモノにした。

キャリア初のブザービーターだったテイタムは、決勝点直後の感想を求められると「時間が残っているか分からなかった」と答えた。「ブザーが鳴る前に時間が残っていたのは知っていたけど、点を決めた後『どれくらい時間が残っているのだろう?』と思った。一瞬の出来事で、何が起こっているのか分からなかった」

今シーズン序盤は思うように結果がついてこなかったものの、セルティックスは東カンファレンス2位でプレーオフに勝ち進んだ。テイタムは、コートにいた5人全員が絡んだラストプレーを例に挙げ「ウチは成長している」と語った。

「開幕戦から現在に至るまでの成長の証。最初の数カ月は平均レベルのチームだったし、苦しんだ。けれど、ここ数カ月は正しいプレーができているからこそ成功を収められている。大事な場面でこそ正しいプレーができるように心がけている」

勝利したセルティックスは、テイタムが31得点8アシスト、ブラウンが23得点、ホーフォードが20得点15リバウンド、スマートが20得点7リバウンド6アシストを記録した。第2戦は現地20日にボストンで行われる。