アンソニー・エドワーズ

「勝利できるようにインパクトを与えたかった」

NBAプレーオフは現地4月16日から開幕し、初日から激闘が繰り広げられた。クリッパーズとのプレーイン・トーナメントを制し、西カンファレンス第7シードで4年ぶりにプレーオフに進出したティンバーウルブズは、敵地での初戦で西2位のグリズリーズを撃破した。

第1クォーターからグリズリーズのエース、ジャ・モラントに15得点を許したが、ウルブズは2020年ドラフト全体1位指名のアンソニー・エドワーズと大黒柱のカール・アンソニー・タウンズの2人で25得点を挙げてチームを牽引した。41-33で第2クォーターを迎えたが、タウンズのターンオーバーから相手に走られてザイール・ウィリアムズにダンクを許すなど、残り10分半からの2分半で0-10のランを浴び47-49と逆転を許した。それでもエドワーズ、マリーク・ビーズリーを中心に得点を重ねることで、ウルブズの3点リードで前半を終えた。後半になると一進一退の攻防が続いたが、タウンズのバスケット・カウントでの3点プレーやビーズリーの3ポイントシュートなどでリードを広げたウルブズが最終スコア130-117で勝利した。

キャリア初のプレーオフ初戦でゲームハイの36得点と6アシスト2ブロックを記録したエドワーズは、「新たなショーを見せたかったんだ。ただそれだけだよ。いつもとは違うショーを見せて、勝利できるようにインパクトを与えたかった」と初戦を振り返り、こう続けた。「僕は自分のシュートが大好きだからね。ステップバックスリーにミッドレンジ、フローター、レイアップとか、どんなシュートも好き。クリス・フィンチ(ヘッドコーチ)は、時には気に入らないこともあるだろうけど、僕は自分のショットが好きだし、自分を信じている」

29得点13リバウンドのダブル・ダブルを挙げたタウンズが「僕たちはウルブズのバスケットをするために、素晴らしい仕事をした」と語ったように、ウルブズはエドワーズとタウンズ以外にも4選手が2桁得点を記録した。「これはチームで挙げた勝利。僕たち全員が一つの目標を持って今日を迎えた結果だね。勝つために必要な小さなことをたくさんやったし、自分たちのパフォーマンスを誇りに思う」

一方、敗れたグリズリーズは、モラントが32得点8アシスト、ディロン・ブルックスが24得点、他にも3選手が2桁得点を挙げたが勝利に至らなかった。

昨シーズンはプレーイン・トーナメントを勝ち抜いてプレーオフに進出したグリズリーズは、ジャズとのファーストラウンドで初戦を制したものの、その後4連敗を喫して姿を消した。昨シーズンの悔しさを知るモラントは「シリーズはすぐに手に負えなくなってしまう」と危機感を語った。