クレイ・トンプソン

「2Kでは同じロスターで勝利を収めている」

ウォリアーズは2015年から5年連続でNBAファイナルに進出し、2015年、2017年、2018年にはNBA優勝を成し遂げ、王朝を築き上げた。

しかし、ステフィン・カリーやクレイ・トンプソンなど主力のケガが相次ぎ、2019-20シーズンは15勝50敗でリーグ最下位、翌2020-21シーズンもプレーイン・トーナメント進出が精一杯で、2シーズン続けてプレーオフ進出を逃した。

それでも、今シーズンはカリーやアンドリュー・ウィギンズに加えて、キャリアハイのパフォーマンスを見せるジョーダン・プールなど若手の台頭もあり、現在50勝29敗で西カンファレンス3位につけ、プレーオフ進出を確定させている。

そして、忘れてはならないのがクレイ・トンプソンの復帰だ。2019年のNBAファイナルで左膝前十字靭帯を断裂し、翌年の秋にはアキレス腱断裂の重傷を負って2シーズン続けて全休したトンプソンが、現地1月9日に実に2年半ぶりとなる実戦復帰を果たした。今シーズンはここまで出場した30試合すべてで先発を務め、平均19.3得点をマークして、王朝復活を目指すチームを牽引している。

そんなトンプソンは先日、サージ・イバカのYouTube番組『How Hungry Are You?』に出演した際に、今シーズンのウォリアーズについてコメントした。フランクな会話の中でトンプソンが「僕はもっと勝ちたい」と言うと、イバカは「今のウォリアーズにはKD(ケビン・デュラント)がいないけど、どうするんだ?」と質問を投げかけた。

すると、トンプソンは「幸運なことに、僕とステフと(ドレイモンド)グリーンという過去のチャンピオンチームのコアメンバーが今もいる」と答えた。「僕たちはたくさんの試合を一緒に勝ち抜いてきたし、今は素晴らしい選手も獲得している。特にアンドリュー・ウィギンズと一緒にプレーできることに興奮しているよ。彼はとても才能がある選手だし、他にも頼りになる若い選手たちもいる。僕は今のこのチームが大好きだよ」

こう語ったトンプソンは、「NBA2Kでの成功はチームの可能性を証明する」とジョークを交えて、こう続けた。「サージ、僕は自分たちを疑うつもりはないよ。この1年間、僕は2Kをたくさんやってきた。2Kでは同じロスターで勝利を収めているんだ。だから、それを実生活に反映させるだけさ」

カリーが左足靭帯の損傷によりレギュラーシーズン終盤戦を欠場しているが、プレーオフには復帰できると見られている。カリー、トンプソン、グリーンの3人が約3年ぶりに揃ったウォリアーズが王朝復活を果たすことができるか注目だ。