ブルズ

キャブズは東カンファレンス7位に後退

現地3月26日に行われたブルズvsキャバリアーズの一戦は、堅守でキャブズを抑えたブルズが98-94で勝利した。

レギュラーシーズン最終盤に突入し、東カンファレンスの5〜7位争いは激しさを増している。現在5位のブルズは、試合序盤から人とボールがよく動き、前半の失点もわずか35点に抑えてリードを広げたものの、プレーオフストレートインを狙うキャブズも黙っていなかった。ホームのキャブズは後半から目を覚まし、第4クォーター後半までに4点差(83-87)に詰め寄る。しかし、勝負どころを制したのはブルズだった。デマー・デローザンのミッドレンジ、アヨ・ドスンムのレイアップ、ザック・ラビーンのリバースレイアップで立て続けに点を重ねてリードを広げ、敵地での大一番に勝利した。

ブルズはラビーンが25得点、デローザンが20得点5リバウンド、ニコラ・ブーチェビッチが16得点9リバウンド4アシスト、ドスンムが11得点5アシスト、アレックス・カルーソが10得点8リバウンド7アシストで勝利に貢献した。この日の勝利により、ブルズは東の5位を死守。同日ペイサーズに勝利したラプターズが1ゲーム差の6位、そしてキャブズがさらに1ゲーム差の7位という順位になっている。

レイカーズ時代に優勝経験のあるカルーソは、試合後の会見でプレーオフに向けて若手に助言しているかと聞かれると、「大事なのは行動で示すこと。チームのプレーを実行して、プレーオフまでの試合に勝つこと。何かを言う必要はない」と答えた。

ブーチェビッチは「残り試合を使って、良くない部分を改善させたい。東には強いチームが多いから、しっかり準備しないといけない。できることなら5位を守る、もしくは順位を上げてプレーオフに臨みたい」と語った。

伸び盛りの若手を多く擁するキャブズは、チームにとって大一番の一戦で結果を残せなかった。前半は18本中1本しか3ポイントシュートを決められず、8回ものターンオーバーを記録してしまい、シーズン最少に並ぶ35得点に終わった。それでもヘッドコーチのJB・ビッカースタッフは「現実は変わらない。ウチには、どうにかしようともがいている若手がいる。今のような状況を経験できなければ、答えを見いだせない」と苦しみながらも善戦したチームを称えた。「彼らは試合終了までに問題を解決した。選手たちを誇りに思う」