ケビン・デュラント

フロアにいるみんなのレベルを上げることができた」

現地3月13日、ネッツはホームでニックスと対戦した。カイリー・アービングがアウェーゲームにしか出場できず、ベン・シモンズも欠場を続けているためネッツの不利が予想されたが、ケビン・デュラントがシーズンハイの活躍を見せてチームを救った。

序盤からエンジン全開のデュラントは同点で迎えた最終クォーター残り56秒に3ポイントシュートを沈めると、その後ファウルゲームで得た4本のフリースローをすべて成功させ、チームを3点差(110-107)での勝利に導いた。

15得点7リバウンド5アシスト2スティールとマルチな活躍を見せたブルース・ブラウンは「彼は狂っている。彼はすべてのプレーを簡単そうにするんだ」と語り、チームメートへ最大級の賛辞を送った。

デュラントはシーズンハイとなる53得点に加え、6リバウンド9アシスト2スティールを記録。スコアの半分以上にデュラントが絡んでいることになるが、彼は自身のプレースタイルについてこのように持論を展開した。

「多くの異なるプレーや試合の様々な瞬間に影響を与えることができ、僕のスキルセットが一種の安心感を与えることができると感じている。個人プレーヤーとしてここまで来たことを知っているが、キャリアの中で『僕はここでみんなにどのような影響を与えることができるか、どうすれば他のコーチにゲームプランを考えさせることができるのか』を考えるようになった。だから、フロアにいるみんなのレベルを上げることができたと思うし、良い気分だよ」

また、この試合ではコートサイドでチームの応援をするアービングの姿があり、ホームでの出場を認めてもらおうとする『Free Kyrie(フリー カイリー)』のチャントが沸き起こった。『ニューヨークのワクチン接種ルール』が適用されるのはホームチームの選手のみで、アウェー選手であればワクチンを接種していなくてもニューヨークで開催される試合に出場することができる。このルールに関して、NBAコミッショナーのアダム・シルバーも「ニューヨークのこの法律は、ホームプレーヤーのみ適用されるということが、私からしたら奇妙でしかない。不公平だと思っている」と発言していた。

デュラントは未だにこのルールの変更に動きを見せないエリック・アダムス市長を名指しし、「全く理解できない」と不満を露わにした。「バカバカしい。僕らのアリーナには未接種の人が何人かはいるだろう。現時点では、誰かが自分の権威を誇示しようとしてるように感じられるし、それこそ市長が今欲しいものだと感じている」

「この建物には未接種の人がいる。建物内に入れる人間がいて、我々の安全を恐れているのだろうか? 理解できないし、みんな混乱しているんだ。シーズンの最初は何が起こっているのか分からなかったが、今はただバカバカしく見える。だから願わくば、エリック、君はこれを理解しなければいけないよ」