「自分たちにコントロールできることに集中している」
現地2月26日にミルウォーキーで行われたネッツvsバックスの一戦は、カイリー・アービングがシーズンハイの38得点、セス・カリーが8本中4本の3ポイントシュート成功を含む19得点でチームを引っ張り、ネッツが126-123でディフェンディング王者に勝利した。
ケビン・デュラントが左膝の負傷により欠場し、セブンティシクサーズとのトレードで獲得したばかりのベン・シモンズもシーズンデビューの日程が遅れている中で、現段階では敵地の試合でのみプレーが可能なアービングがチームを勝利に導いた。
アービングにとって敵地でのバックス戦は、昨シーズンのプレーオフ・カンファレンスセミファイナル第4戦以来だった。ネッツは同シリーズで2勝0敗と先行したものの、逆転されて敗退。勝負の世界に『タラレバ』は禁物だが、もし第4戦でアービングが右足首の捻挫で離脱していなかったら、ネッツが勝ち上がっていたかもしれない。
そうした経緯があっただけに、アービングは「思うところがあった」と試合後の会見で語った。「あの試合以降、ここでプレーしていなかった。感情を表に出さないように努力した。ただ、思うところがある方が自分のベストに繋がることもある。責任を感じていたのは確かだよ。今回は健康な状態でこの会場に戻って来られて、試合にも勝てた。彼ら(バックス)ともう一度、プレーオフで対戦する可能性があるのも分かっている」
指揮官のスティーブ・ナッシュによれば、デュラントは少なくとも今後2試合は欠場する予定だという。ナッシュはシモンズに関しても触れ、腰痛のため今シーズン初出場がいつになるか決まっていないと明かした。
ネッツはオールスターブレーク前に11連敗を喫し、順位を東カンファレンス8位にまで落とした。デュラントとシモンズがプレーできる状態になるまでは、アービングのベストパフォーマンスに頼りたいところだが、そうはいかないのが現状だ。
新型コロナウイルスのワクチンを接種しないアービングは、ニューヨーク市が定める接種ルールの影響で、いまだにホームゲーム出場を認められていない。それでも彼は「自分たちにコントロールできることをやるしかない」と前向きに考えている。
「オールスターブレークが終わって、チームも団結している。僕たちには同じ目標があって、そのために努力している。だから、自分たちにコントロールできることに集中している」