クリス・ボッシュ

写真=Getty Images

血栓症ゆえ医師はGOサインを出せない状態が続く

血栓症により医師からプレー再開の許可が下りず、現役復帰の道が閉ざされているクリス・ボッシュが、2019年の2月を目途に、結論を下す意向を示した。

『Yahoo Sports』に「まだ復帰する意思はある」と語ったボッシュだが、再び選手としてコートに立てる可能性が年々減少していることも自覚し、結論を下す最終期限を2018-19シーズンのトレード期限である2月7日前後に設けたことを示唆している。

「もし来年の2月までに復帰できなかったら、自分だって馬鹿ではない。でも復帰したい。困難を乗り越えようと思って努力しているんだ。目の前の試練を楽しみにしている。まだやれる。どこかのチームで、3&Dプレーヤーとしてプレーできる」

2014-15シーズン、それから15-16シーズンに血栓症が発覚して以降、ボッシュは復帰の道を模索し続けているが、ヒートからも、医師からも許可は下りなかった。そしてヒートは、2017年7月にボッシュを解雇する苦渋の決断を下した。今年の3月、ボッシュは『ESPN』にこう語った。

「もう一度だけ賭けてみたい。それが最後。最後だから」

運動を続け、いつでもプレーできるコンディションを維持しているとはいえ、医学的見解によれば、血栓を溶かす血液稀釈剤を投与しながら、激しい接触を有するNBAの試合に出場するのは
、出血をした場合に止血ができないリスクが伴う。

もう一度NBAでプレーし、燃え尽きたい、という本人の気持ちは理解できるが、ボッシュと選手契約を結ぶ球団は、おそらく現れないだろう。今はただ、本人が納得した上で結論を出す日を待つしかない。