ルカ・ドンチッチ

会場に姿を見せたノビツキーを彷彿とさせるフェイダウェイ

昨シーズンのプレーオフファーストラウンドと同じ組み合わせとなった、クリッパーズvsマーベリックスの第2戦は、ルカ・ドンチッチが39得点を挙げ、チームで34本中18本の3ポイントシュートを成功(52.9%)させたマブスが127-121で勝利した。

オフェンスがディフェンスを上回る打ち合いとなり、前半だけで30得点を挙げたカワイ・レナードの活躍でクリッパーズが73-71とわずかにリードして後半を迎えた。だが、攻守が噛み合ったマブスは第3クォーターの失点を19に抑えると、3ポイントシュート攻勢で逆転に成功した。しかし試合終盤に猛追され、残り1分24秒にはテレンス・マンに3ポイントシュートを許し、4点差に迫られた。

それでも、ドンチッチに次ぐ28得点を記録したティム・ハーダウェイJr.が値千金の3ポイントシュートを沈め、その後、ジョシュ・リチャードソンが4本すべてのフリースローを成功させるなど、サポーティングキャストの活躍で逃げ切った。

この試合、マブスのレジェンドであるダーク・ノビツキーが観戦に訪れていた。指揮官のリック・カーライルは「今夜、彼がいてくれたことは、我々にとって幸運のお守りになったと信じている」と語った。

第3クォーター残り32秒の場面では、ドンチッチがノビツキーを彷彿とさせる、片足でのフェイダウェイ3ポイントシュートを成功させ、会場を沸かせた。

「アグレッシブに、楽しもうという気持ちで臨んだ」と語ったドンチッチはチームハイの39得点に加え、7リバウンド7アシストを記録。その結果、プレーオフの最初の8試合で250得点、70リバウンド、70アシスト以上を記録した史上初の選手となった。

アウェーで2連勝と最高の結果を手にしたマブスだが、貴重な働きを見せたハーダウェイJr.は「休んではいられない。彼らの能力は分かっている」と慢心せずに警戒を強めている。

レギュラーシーズンでリーグ最高の3ポイントシュート成功率を誇ったクリッパーズは、この試合でも39.4%と高確率で3ポイントシュートを沈めた。だが、ポール・ジョージは28得点を挙げたものの、3ポイントシュートは7本中1本の成功に留まり、タッチに苦しんだ。ジョージは「誰もが僕たちの勝利を予想していたと思う」と誤算だったことを認めつつ、ディフェンスでの巻き返しを誓った。

「マーベリックスの選手たちは自信を持って自由にプレーしている。僕らは彼らに少し自信を与えすぎていると思う。それを封じるのは僕たち次第だ」

クリッパーズのヘッドコーチ、タイロン・ルーは「彼らは我々のホームで2勝した。今度は我々がそのお返しをする番だ。心配はしていない」と語ったが、第3戦を落とすようなことがあれば、ファーストラウンド突破の可能性は厳しいと言わざるを得ない。