モントレズ・ハレル

クリッパーズの対応には「自分を必要としているようには思えない」

昨シーズンまでクリッパーズのセカンドユニットに欠かせない選手として活躍し、シックスマン賞にも輝いたモントレズ・ハレルは、フリーエージェントとなった今オフに同じロサンゼルスに本拠地を置くライバルチームのレイカーズと契約した。

現地23日に行われたリモートでの入団会見で、クリッパーズが再契約を希望しなかったのかと聞かれたハレルは、「火を見るよりも明らか。ここではない方にいないのだから、そういうこと」と返答した。

直近3シーズンも所属し、選手としてレベルアップできた環境に留まりたい気持ちはあったか、という質問には「長く在籍しているチームならば、残って成長したいと思うもの。もちろん、球団とチームメートのことはリスペクトしている。でも、先ほども言ったように、球団が僕に戻ってもらいたかったのかどうかに関しては、そうは思えなかったということ」と答えた。

シックスマン賞受賞者ながら、ハレルはレイカーズと2年1900万ドル(約19億円)という格安とも言える条件を受け入れた。複数のチームから誘いがあった中でレイカーズを選んだ理由について、ハレルは「ビジネス上の判断」と言う。「正しい判断だったと思っている。家族とも話して、レイカーズに行きたいと思った。単純な話で、僕は自分を必要としてくれる球団に行くだけ」

ハレルのレイカーズ移籍は、ルー・ウィリアムズやパトリック・べバリーなどのチームメートを驚かせる決断だった。だがハレルは「彼らは、このビジネスのことを理解している」と話している。

「彼らのような選手からビジネスについて学んだ。ルーは1年で何度かトレードを経験したことがあるし、パットとはキャリアの大半を同じチームで過ごしていて、僕たちは一緒に(クリッパーズに)トレードされた。彼らから、このリーグではビジネスが優先されることを教わった。誰もが知っているスーパースター以外は、みんな安泰ではないんだ」

とはいえ、元チームメートからすれば、昨シーズンも優勝を争う関係と言われたチームへの移籍をすんなり受け入れられるはずもない。来シーズンの対戦ではターゲットにされる可能性が高いものの、ハレルは「これは自分の仕事」と意に介していない。

「昨シーズンも優勝できるだけの選手層、力があったチームだし、その一員に加われてうれしい。やれることをやって、連覇に貢献したい。昨シーズンは自分が達成できなかったことをやったチームに来たから、球団がまた同じ位置にたどり着けるように努力する」