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数年先の『全盛期』を見据えて今オフも筋力強化

未来のレイカーズのエース候補、ブランドン・イングラム。206cmの身長に長いリーチ、技術に秀でるイングラムは、2年目の今シーズンにキャリアハイの平均16.1得点を記録した。

体つきも1年目より逞しくなり、NBAでも当たり負けすることが少なくなっているものの、他の選手と比べるとまだ線の細さが目立つ。今シーズンはケガにも泣かされた。股関節や首を痛めてしまい、出場試合数は1年目より20も少ない59試合。幸いレイカーズはまだ再建途中のチームで、22歳のイングラムにかかる重圧は少ない。それでも、数年以内にはプレーオフ常連チームに戻り、名門レイカーズを引っ張る一人に成長することが期待されている。

3年目の成長に向け、イングラムはオフの間もトレーニングに勤しんでいる。22歳のイングラムを指導しているNBAトレーナーのガナー・ピーターソンが、オフのトレーニング内容について『NBA.com』に語った。

「身体全体の強化、それから足首の安定性を高めている。彼のように手足が長い選手は、足首で大きな身体を支える。ひざの安定性を高めて、コアマッスルを鍛えてもいる。体重も少し増やす予定だ」とピーターソン。

この時期に取り組んでいるトレーニングは、ケガを予防する目的もある。「彼がNBA選手として全盛期を迎える時期を考えている。25~27歳くらいには、ルーキーだった頃とは見違えるようになっているさ。しっかりコントロールされたトレーニングを経て、サイズと筋力を高めているので、ケガも少なくなるはずだ」

今シーズンはゴールデン・ルーキーのロンゾ・ボール、ドラフト指名順こそ低かったがレギュラーに定着したカイル・クーズマらの活躍もあり、レイカーズはレギュラーシーズン中盤まで西カンファレンス8位争いに絡んだ。3年目のイングラムが大きなケガなくシーズンを送り、オフェンスの柱として活躍できれば、6年ぶりのプレーオフ進出も見えてくる。