プレーオフ経験の豊富な選手にチャンス
7月31日から2019-20シーズンを再開するNBAだが、それまでにクリアしなくてはならない課題も多い。その一つがオーランドでの試合に参加したくない選手の扱いだ。多くの選手はシーズン再開を支持しているが、一部の選手は新型コロナウイルス感染のリスクを犯してまで試合をしたくないと考えている。
『NBC Sports』によれば、この問題に対処するためにリーグは登録選手枠を通常の15人から17人に拡大するという。チームに帯同しないと決断した選手はペナルティが免除され、その選手の交換選手をロスターに加えることができる。枠が空くことでJR・スミスやジャマール・クロフォードなどのベテランにとって契約のチャンスが広がった。
スミスとクロフォードはプレーオフの経験が豊富だ。スミスはプレーオフ130試合に出場し、キャバリアーズ時代にレブロン・ジェームズとNBA優勝を飾った。クロフォードは優勝の経験はないが74試合に出場している。経験豊富な両者だが契約最終シーズンのパフォーマンスは良くなかった。クロフォードは2018-19シーズンにサンズでプレーし平均7.9得点、フィールドゴール成功率39.7%、スリーポイントシュート成功率33.2%だった。スミスは2018年にナゲッツでプレーし、平均6.7得点、フィールドゴール成功率34.2%、スリーポイントシュート成功率30.8%だった。パフォーマンスの衰えは否めないが、ベテランとしてコート上でもロッカールームでも存在感を示してくれるに違いない。そして何より両者ともNBA復帰を強く望んでいる。
「長い間関わってきたものに関われなくなるのは相当辛い。気持ちが沈んでいたし、毎朝起きて活動する目的を見つけるのにしばらく苦労したよ。ただ、今はその状態から抜け出してバスケットボール愛とゲームへの感謝を再発見できた」(スミス)
「現役時代と同じようにトレーニングをしてきた。毎日ワークアウトしている。実際今日もワークアウトしてきたし、好きでやっているんだ。一定の範囲内だけど、まだチームの役に立てると思う」(クロフォード)