「決してあきらめることのない集団の一員でいられることは楽しい」
川崎ブレイブサンダースは、先週末に琉球ゴールデンキングスにホームで連敗。上位チームとの地力の差を痛感する結果となったが、ゲーム2はゲーム1と違って最後まで食らいつく粘りを見せた。苦しいシーズンが続いているとはいえ、シーズン途中にアシスタントから昇格した勝久ジェフリーヘッドコーチの下、着実にチームは前進している。
変わりつつある川崎の中で、存在感をどんどん高めているのがエマニュエル・テリーだ。今シーズンから加入したテリーは、試合を重ねるにつれてチームにフィットし、Bリーグにもアジャストすることで持ち味である豊富な運動量を生かした攻守に渡るアグレッシブなプレーでチームに活力を与えている。1月31日のサンロッカーズ渋谷戦では17得点14リバウンド7アシストの大暴れで勝利に貢献したのは記憶に新しいが、スタッツに出ない部分での貢献も大きいのがテリーの特徴だ。
琉球とのゲーム2終了後、テリーは「まずはブレイブサンダースの一員であることを神に感謝しています。小さなミスを常に修正していかないといけない状況ですが、チームのパフォーマンスは確実に良くなっています」とチームの現状を語る。
「ジェフコーチとスタッフはずっと僕たちの成長の手助けをしてくれていて、彼らのことを本当にリスペクトしています。選手たちもお互いが成長できるように助け合っていて、ファンの皆さんの目に触れることはない日々の練習において、僕たちはハードワークを続け切磋琢磨しています」
テリーはなによりもチームの雰囲気の良さを強調する。「決してあきらめることのない集団の一員でいられることは楽しいです。望んだような結果は得られていないですが、毎日一緒に努力をしている仲間とコートに立てることは喜びです。ベストを尽くしていけばいずれ流れが変わっていき、最高の自分たちになれると思っています」

「良いアスリートである前に良い人間でいたい」
そして自身の代名詞であるハッスルプレーについて聞くと、「個人的に、僕は世界で最もエネルギッシュな人間だと信じています。バスケットボールだけに限らず、周りにエナジーをもたらすことに誇りを持っています」と強いこだわりを見せる。
「他の人が良い気分になれるように助けることは自分にとっても気持ちの良いことで、自分にエネルギーが戻ってくると感じています。それが自分の性格ですし、良い人間であることは自分に利益をもたらすと願っています。まずは良いアスリートである前に良い人間でいたい。そしてコートの上でアスリートとしても良い結果を残すことが自分の使命です」
テリーにとって今シーズンは日本でプレーする初めてのシーズンとなるが、「世界中のいろいろな場所でプレーしてきましたが、日本は特別です。皆さんが多くの愛を示してくれています。また、食べ物も好きで特にラーメンが大好きで、一蘭がお気に入りです」と、日本での暮らしを満喫している。
何よりもテリーが、格別だと思うのは苦しい試合内容でも自分たちの懸命なプレーを評価してくれる川崎ファンの存在だ。「ファンの皆さんは常に支えてくれています。負けた時でも、自分たちのハードワークを称えてくれる皆さんの姿を見られることは喜びです。これこそ日本でプレーする最大のモチベーションです」
川崎は本日、開幕から戦列を離れていた期待の若手ポイントガード、米須玲音をインジュアリーリストから抹消した。レギュラーシーズンの残り23試合、「いつも通り周りの人々に喜びとエナジーを届けたい」と語るテリーのハッスルプレーや米須の復帰を起爆剤に、川崎はどれだけ上位チームを撃破できるか。その期待感は確実に高まっている。
