好敵手ホルムグレンについて「サンダーとの試合は面白くなる」
現地10月9日、スパーズの大物新人ビクター・ウェンバニャマが、サンダー戦でプレシーズンデビューを果たした。19分のみとプレータイムが制限された中、フィールドゴール13本中8本成功の20得点5リバウンド2️スティールと、上々の内容だった。
ドラフト前から大きなスポットライトを浴び、周囲の注目にも慣れているウェンバニャマだが、今回は「昼寝をしようとしたけど寝られなかった」と少し緊張していた模様だった。しかし、それでも豪快なダンクなど圧巻のパフォーマンスでアウェーの会場を沸かせた。
今シーズン、ウェンバニャマはスパーズで新人ながらエースとしての働きを期待されている。だが、本人は次のような謙虚な気持ちで試合に臨んでいる。「僕のベストゲームは、コート上でエナジーを出せた時だ。僕はルーキーだ。守備をしっかりやって、100%の力でハードにプレーしないといけない。交代でベンチに下がる時は疲れていないといけない。常にエナジーを出すことを心がけている」
また、規格外のオールラウンダーであるウェンバニャマは、この日もドライブからの華麗なスピンムーブ、3ポイントシュートなど身長224cmとは思えない軽快な動きを披露した。この多彩なプレーについてウェンバニャマは「フリースタイルでプレーしているだけだ。ゴール下にアタックすれば相手がダブルチームに来るのは分かっていたから、スピンしてかわした。読みと判断を大切にしている」と話している。
この試合は、昨オフにシーズン全休の大ケガを負い、今シーズンがNBAデビューとなるサンダーの逸材チェット・ホルムグレンにとってもキャリア初のプレシーズンゲームとなった。昨年のドラフト2位選手で216cmのサイズで何でもこなせるホルムグレンも、16分の出場で21得点、9リバウンドとウェンバニャマに負けないインパクトを残した。
ともに次代のNBAを担う存在と注目される好敵手については「前半は彼に苦しめられた。まだ、プレシーズンなのは分かっているけど、これからサンダーとの試合が面白くなるのは間違いない」と再戦を楽しみにしていた。