カリー不在のウォリアーズはまさかの敗戦、予想されたスウィープは果たせず。
4月21日、トヨタ・センターで行なわれた西カンファレンスのプレーオフ1回戦。オラクル・アリーナで連敗を喫したロケッツは、ホームでの試合でエンジン全開。ジェームズ・ハーデンが第1クォーターだけで14得点の大活躍を見せ、早々に点差を二桁に広げる。
ステファン・カリーの欠場を感じさせないくらい厚い選手層を誇るウォリアーズを相手に、ロケッツは序盤の勢いをそのまま維持して78-72とリードしたまま第3クォーターを終える。第4クォーター開始から怒涛の反撃に遭い、1点差に迫られるも、ここからハーデンが3ポイントシュートを含む連続5点、ドナタス・モティユナスもレイアップで続き、勝利への強い意欲を見せる。
それでも王者ウォリアーズを倒すのは簡単ではない。残り1分25秒、ウォリアーズに連続得点を決められ、ついに93-94と逆転を許す。すでにデッドヒートの様相を呈していた試合は、ここからさらにヒートアップ。
マイケル・ビーズリーのフリースロー2本で95-94と逆転したロケッツだが、残り10.6秒でイアン・クラークに速攻からのレイアップをねじ込まれる(95-96)。おそらく最後のチャンスになるであろうポゼッションでボールを託されたハーデンは、ゆったりしたドライブから一気に加速してマークについたアンドレ・イグダーラとの距離を詰めると、背中から身体をぶつけてスペースを生み出し、反転しながらのステップバック・ジャンプシュートを決める。これで97-96と勝ち越しに成功。
残り2.7秒、タイムアウトを取ったウォリアーズは、ドレイモンド・グリーンがインバウンドパスを取り損ねるミス。痛恨のターンオーバーでゲームオーバーとなった。ロケッツがシリーズ初勝利を挙げ、両チームの対戦成績はウォリアーズの2勝1敗となっている。
こうなると2試合連続欠場のカリーの状態が気になるが、確実に回復に向かっている様子。第1戦から2連勝をマークしただけに、ヘッドコーチのスティーブ・カーは、休ませられるところまでは温存するつもりだろう。しかし、ロケッツは侮れない。クリッパーズと対戦した昨年の西カンファレンス準決勝では、1勝3敗と追い詰められながらも第5戦から3連勝で逆転を果たしている。
ヒューストンで行なわれる24日の第4戦はシリーズの行方に大きな影響を与えかねないだけに、ウォリアーズはカリーを起用せざるを得なくなったと見ていいだろう。ウォリアーズのスウィープ(4勝0敗での勝ち上がり)を予想する声も少なくなかっただけに、第8シードのロケッツの初勝利により、ますます面白くなってきた。
サンダー | 131 | – | 102 | マーベリックス |
ラプターズ | 101 | – | 85 | ペイサーズ |