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ジノビリは驚く「まさか29点差で勝てるなんて」

ケビン・デュラントが加わり、NBAに『スーパーチーム』時代を到来させた新生ウォリアーズの船出は、周囲が予想した以上に厳しい結果となった。

10月25日にオラクル・アリーナで行なわれた2016-17シーズン開幕戦は、スパーズに100-129で敗戦。スパーズが誇るツインタワーのカワイ・レナードとラマーカス・オルドリッジに合計61得点(レナードはキャリアハイの35得点、オルドリッジは26得点)を許したばかりか、スパーズの堅守の前にウォリアーズのオフェンスが機能することはなかった。

しかし、昨シーズンのロスターから半数近くが変わったチームなら当然のこととも言える。それを誰よりも理解しているのはウォリアーズの面々だ。

試合後、ステファン・カリーは、「明日、試合映像を見るのを楽しみにしている。今日の試合で何ができなかったかを発見できるからね」と前向きに語った。ドレイモンド・グリーンも「まだ整理しないといけない部分は多い。問題に集中して、改善させる」と語る。

新チームのケミストリー構築に時間がかかるのは『常識』である。周囲がどれだけ騒ごうと、彼らにとって重要なのは、浮足立つことなく連携向上に努めることだ。

それでも指揮官のスティーブ・カーは、29点差での大敗は予想していなかったと言う。「今日の試合映像を見直すのはすごく気分が悪くなるだろう。今日の結果に選手たちは当惑しているはず。私もだ」

この結果に驚いているのはウォリアーズの選手だけではなかった。試合後スパーズのマヌ・ジノビリは、「予想外の結果があるとしたら、今日の結果だね」と語った。「まさか彼らのようなチームを相手に29点差で勝てるなんて、思いもしていなかった」

スパーズの指揮官、グレッグ・ポポビッチは、「まだ1試合が終わっただけだ。何も大きなことではない。ただ、彼らのオフェンス力を考えれば、ウチは全体的に良いプレーができたと思う」と語った。

ベンチから登場も11得点5アシスト4スティールと抜群の存在感を示したミルズ。