Jリーグ好き、等々力競技場ではなくとどろきアリーナへ!
タツ 「みなさん、こんにちは! 普段はJリーグやサッカーの取材現場で仕事をして、こんなふざけた記事(W杯より合コンだ!試合前に覚えておきたい合コンサッカー用語ベストイレブン/サッカーキング)や、こういったまじめな本(たのしめてるか。湘南ベルマーレ2016フロントの戦い/amazonへのリンク)を書いていたりします。今日はBリーグでなんと飲み放題チケットがあるというので、バスケにはそんなに興味がないんですが、川崎ブレイブサンダースとシーホース三河の試合を見に来ました。自分にバスケの知識が全くないもんで、バスケットボールコーチの山ちゃんにガイドとして一緒に来てもらいました。山ちゃんは都内で大人向けにバスケットボールスクールを開催しているちゃんとしたコーチです」
山ちゃん「こんにちは! 今日はBリーグの魅力が伝わるように精一杯ガイドを務めさせていただきます」
タツ「おぉんっ」
山ちゃん「え!? 急にどうしたの!!」
タツ「何がBリーグなら!!」
山ちゃん「なら???」
タツ「バスケットボールにサッカーがなめられたら仕舞いやけえのう」
山ちゃん「もしかして広島弁? なんで!?」
タツトシ「これはサッカーとバスケットの仁義なき戦いじゃ。わしゃ大友タツトシなら。日本の映画史に残る不朽の名作、『仁義なき戦い』。その2作目にあたる広島死闘編で出てくるのが、千葉真一演じる『大友勝利』(おおともかつとし)じゃけえ。この映画での大友のキャラクターはまさにアナーキーが服を着て歩いちょるような輩やけぇ」
※ここから広島弁が読みづらいため意訳を併記します。
山ちゃん「仁義なき戦いは今回別にどうでもよくない? バスケとサッカーがケンカする必要はないわけで、仲良くすればいいのでは……」
タツトシ「わしがやっとるわけじゃあらせんど!! おぉんっ!? だいたい、川淵三郎さん、大河正明さんら元サッカー組の幹部がバスケ組のケツ持っとるんじゃけぇ、バスケ組はそれを一掃するまでとことんやり抜くんが国定忠治以来のヤクザの伝統いうもんじゃろうが、おぉんっ!?」
意訳「元々はサッカーのプロリーグのほうが先にあり、バスケのプロリーグは後からできましたよね。そのため、現在のBリーグでは、Jリーグや日本サッカー協会の幹部として辣腕を振るっていた方が手伝っています。でもいずれは、バスケ界の人間でしっかりBリーグを運営していったほうが良いのではないでしょうか」
山ちゃん「人材交流も含めて、JリーグからBリーグがいろいろと学ばせてもらって、お互い興行的にうまくいけば日本のスポーツ界にとってもいいことでしょ」
タツトシ「何を言うとるんなら!! 広島のケンカはゼニでカタつきゃせんのじゃい!」
意訳「問題の本質は、お金ではありません」
山ちゃん「何が言いたいのか全然分からないよ……」
タツトシ「これでJリーグが飯食えんようになったら、あんたらも飯食えんような身体になってもらいますけん」
意訳「死ぬ時は一緒だよ!」
山ちゃん「つべこべ言わずに今日はBリーグを楽しもうよ。今日は川崎ブレイブサンダースとシーホース三河という好カードなんだし」
タツトシ「川崎いうたらフロンターレいう組がケツ持っちょるやろが。川崎に2つも組は要りやせんのじゃ」
意訳「川崎には、フロンターレというとてもJリーグで人気のあるクラブチームがあります。同じ街にバスケのクラブチームがあるんですね」
山ちゃん「そして今日はなんと、ビール飲み放題つきチケットなんだよ! 試合を見れてビール飲み放題もついて、なんと3500円という超オトクな価格なんです」
タツ「ビール飲み放題でケツ掻こう言うんかい、おぉんっ!?」
意訳「ビール飲み放題なんて素晴らしいですね、マジで!」
山ちゃん「特に得点王争いトップを走るニック・ファジーカスは大注目の選手」
タツトシ「ほうですか、アメ公に喧嘩を売られて黙ってコイとるわけにはいかんですけい、今宵はファジーカスが決めた得点とわしのビール飲み放題の杯数の飲み比べといきますかい」
意訳「今日は飲み放題ということで、ファジーカスが決めた得点と自分がビールを飲んだ杯数で勝負しましょう!」
山ちゃん「ファジーカスは長いシーズンを通してずっと得点ランキングのトップを独走してる選手だよ。自分で言ってる意味が分かってないでしょ?」
タツトシ「じゃかましぃっー!! やってもみんで、勝つも負けるもあるかい!! おどれら、どいつもこいつもメリケン言うたらチビリやがって!」
意訳「たくさんお酒が飲める取材なんて、最高じゃないですか。負けると決まったわけじゃないし」
山ちゃん「ハットトリックでもかなりレアなサッカーと同じノリで考えてない? ファジーカスはよほど調子が悪くても1試合に20点はほぼ確実に取るよ。調子が良ければ30点以上もザラだし。負けたら坊主でもいい?」
タツトシ「待ってつかあさい!(汗) ほんならフィールドゴールの数っちゅうやつでもエエんやないかのう」
意訳「マジでごめん、フィールドゴールの本数で勝負ってことでいい?」
山ちゃん「誰かに迷惑がかかる話じゃないから別にいいけどね。でもフィールドゴールの本数ってことは、2点シュートも3ポイントシュートも1本で数えるし、フリースローがノーカンになるから、得点の半分よりずっと少ないじゃん。自分から言い出しといてダサいなあ……。
タツトシ「よっしゃファジーカスとやら、わしは逃げも隠れもせん、かかって来いやあ!」
山ちゃん「間違いなくこの会場で一番ダサい人だよ……」
■■『弐の巻』に続く■■