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3x3男子日本代表候補30名が発表、Bリーガーや大学生との混合チームで強化へBリーグの主力選手も参戦 本日、日本バスケットボール協会は3x3男子日本代表候補30名を発表した。 3x3を主戦場とする、鈴木慶太や小松昌弘をはもちろんのこと、3x3 U-23男子日本代表の杉本天昇や松脇圭志らお馴染みのメンバーが顔を揃えた。 その一方で、Bリーグの中断期間とあってか、小林大祐や中東泰斗などBリーグの主力選手も多く招集されている。また特別指定選手の玉木祥護を筆頭に大学生の招集も多く見られ、若手からベテランまで一貫した強化を進める方針が見受けられる。 2月15日から17日の3日間、岡山県で強化合宿を実施し、17日にはコーチ陣と選手数名が地元中学生に対するクリニックを実施する予定だ。 ボールの違いやルールの違いはあっても、同じバスケ選手というくくりの中で強化が進められる。選手としてもいろいろな刺激を受ける良い機会だろう。 3x3男子日本代表 2019年2月8日発表 代表候補30名 番 号 名 前 Pos. 身長/体重 生年月日 所属チーム 1 鈴木慶太 SUZUKI Keita G 182cm/80kg 1981/07/03 RBC東京/TOKYO DIME.EXE 2 長谷川聖 HASEGAWA Sho F 194cm/87kg 1981/11/17 トライフープ岡山/TRYHOOP OKAYAMA.EXE 3 池田千尋 IKEDA Chihiro F 181cm/80kg 1984/02/17 TACHIKAWA DICE.EXE 4 高島一貴 TAKASHIMA Kazutaka G 190cm/85kg 1984/02/25 横浜ビー・コルセアーズ 5 小松昌弘 KOMATSU Masahiro F 191cm/88kg 1984/04/22 RBC東京/TOKYO DIME.EXE 6小寺裕介 (KODERA Yusuke) G 180cm78kg 1984/08/10 ZETHREE.EXE 7 齊藤洋介 (SAITO Yosuke) G 184cm82kg 1985/05/19 BREX.EXE 8 比留木謙司 (HILKE Kenji) F 196cm94kg 1985/07/19 富山グラウジーズ 9 落合知也 (OCHIAI Tomoya) F 195cm95kg 1987/06/18 越谷アルファーズ 10 小林大祐 (KOBAYASHI Daisuke) G 189cm99kg 1987/06/24 ライジングゼファー福岡 11 菊池亨 (KIKUCHI Toru) G 187cm81kg 1987/07/31 ZETHREE.EXE 12 野呂竜比人 (NORO Tatsuhito) F 188cm91kg 1988/06/24 RBC東京/BEEFMAN.EXE 13 飯島康夫 (IIJIMA Yasuo) G 187cm82kg 1988/12/14 SEKAIE.EXE 14 川嶋勇人 (KAWASHIMA Hayato) G 186cm86kg 1990/05/15 三遠ネオフェニックス 15 藤高宗一郎 (FUJITAKA Soichiro) F 190cm90kg 1991/10/11 大阪エヴェッサ 16 野本建吾 (NOMOTO Kengo) F 200cm99kg 1992/04/25 秋田ノーザンハピネッツ 17 中東泰斗 (NAKAHIGASHI Taito) G 191cm80kg 1992/06/18 名古屋ダイヤモンドドルフィンズ 18 晴山ケビン (HAREYAMA Kevin) F 191cm93kg 1993/01/14 京都ハンナリーズ 19 原修太 (HARA Shuta) G/F 187cm88kg 1993/12/17 千葉ジェッツ 20 満田丈太郎 (MITSUDA Jyotaro) F 188cm83kg 1994/04/18 名古屋ダイヤモンドドルフィンズ 21 保岡龍斗 (YASUOKA Ryuto) G 188cm87kg 1995/04/27 秋田ノーザンハピネッツ 22 杉浦佑成 (SUGIURA Yusei) F 196cm95kg 1995/06/28 サンロッカーズ渋谷 23 玉木祥護 (TAMAKI Shogo) F 195cm93kg 1996/08/30 筑波大学 4年 24 宮越康槙 (MIYAKOSHI Yasuki) G 188cm88kg 1996/11/15 拓殖大学 4年 25 松脇圭志 (MATSUWAKI Yoshiyuki) G/ 184cm81kg 1997/05/15 日本大学 3年 26 リンダーライアン雅輝 (LINDER RYAN Masaki) F 189cm77kg 1997/06/20 京都産業大学 3年 27 荒川颯 (ARAKAWA Hayate) G 182cm77kg 1997/07/25 拓殖大学 3年 28 杉本天昇 (SUGIMOTO Tensho) G 185cm80kg 1998/07/20 日本大学 2年 29 西野曜 (NISHINO Yo) F 196cm90kg 1998/07/27 専修大学 2年 30 川島聖那 (KAWASHIMA Sena) G 187cm85kg 2000/03/14 法政大学 1年2019/02/08日本代表
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可能性が広がる3人制バスケ『3x3』、待ったなしでやって来る2020年の挑戦国別3x3ランキングは男子3位、女子11位の好成績 東京オリンピックまであと650日(10月13日現在)。ワールドカップ予選で巻き返しを図る5人制もさることながら、3人制の『3x3』も活気づいている。先週末に行われたU-23世代による3x3ワールドカップでは、女子日本代表が世界2位となって銀メダルを獲得した。その大会で男子は予選敗退したが、3x3の歴史を切り拓いてきたパイオニアである鈴木慶太、落合知也、野呂竜比人、小松昌弘は世界各国で行われている3x3大会に精力的に参戦し、結果を出している。 今年5月、深セン(中国)で行われた3x3アジアカップでの銅メダルを皮切りに、9月にはアルマトイ(カザフスタン)へ飛び、アジア・クエスト・ファイナルで優勝に輝いた。10月13日からペナン島(マレーシア)で行われる3x3ワールドツアーにはこの4人を擁するTEAM TOKYOとともに、渡邉拓馬(現アルバルク東京アシスタントGM)や小寺裕介(元金沢武士団など)らTEAM TACHIKAWAも出場し、さらなる世界に挑む。 彼らの活躍もあり、国別3x3ランキングで日本は男子3位、女子11位(10月12日現在)と好成績を収めている。個人ランキングでは落合が89位で唯一、トップ100位以内にランクイン。女子はU23ワールドカップで銀メダルを獲得した山本麻衣(トヨタ自動車アンテロープス)がいきなり69位、栗林未和(富士通レッドウェーブ)が74位と続く。二足の草鞋を履いて出場したWリーグ選手たちの活躍により、女子も一気に世界との差を縮めている。 選手自ら立ち上げた『3W』は今週末渋谷で開催 BリーグやWリーグを退き、東京オリンピックへ向けて3x3に専念する選手もいる。先駆者の落合に続き、信州ブレイブウォリアーズを引退した齊藤洋介も3x3に主戦場を変えた。1997年から20年に渡ってWリーグで活躍し、女子日本代表としてアテネオリンピックにも出場した矢野良子は、3x3がオリンピック種目に決まった2017年に引退を表明。アスリートとしての炎は消えておらず、3x3に転向して再びオリンピック出場を狙っている。 その矢野は選手でありながら、強化と普及を担う『3W』(トリプルダブル)という女子3x3リーグを自ら資金を集めて立ち上げた。9月29日にすでに開幕しており、次戦は今週末の10月14日(日)に渋谷ストリームで開催される。また、3x3.EXEは11月より5カ月に及ぶオープントーナメントの開催を発表した。裾野を広げながら、オリンピックを目指す選手たちにとっては実戦を通じて強化できる場が少しずつ整備されつつある。 3人制も5人制も行き来可能、どちらも同じバスケ コートのサイズや若干のルールの違いこそあれ、3人制も5人制も同じバスケであり、どちらの種目も行き来が可能である。アジア競技大会では馬瓜ステファニー(トヨタ自動車アンテロープス)が5人制と3人制の両方に出場し、世界初となる一つの大会で両方のメダルを獲得した選手になった。女子の躍進を見れば、今後のBリーガーの本格参戦にも期待が高まる。 オフシーズン中、岡田優介(京都ハンナリーズ)や高島一貴(横浜ビー・コルセアーズ)など3x3にかかわるBリーガーは少なくない。36チームに拡大した3x3.EXE PREMIERの中には栃木ブレックスのみだが、Bリーグクラブも存在する。しかし、3x3のコートに立つBリーガーを見ていて、各クラブのリソースをわざわざ他団体に流出するのはもったいないとも感じていた。 3x3日本代表コーチである長谷川誠や大神雄子は、5人制の強化につながることを訴えている。オフシーズンの間にトップリーグが率先して3x3に注力することで、若手選手の強化、育成の場として活用できないものか。また、3x3に専念するOBやOGを辞めさせることなく転向させられる。営業面では新シーズンまでをつなぐ普及、PRの場にもなるなど、利点も多い。もちろんケガの心配はついて回るが、監視の目が届きにくい他団体に出場させるより自分たちで管理できる分、そのリスクも軽減できる。 待ったなしでやってくる2年後に備え、BリーグやWリーグから3人制でもオリンピアンを輩出したいという思いはないのだろうか。ワールドカップ出場にまだまだ黄信号が点り続けている男子こそ、5人制でオリンピックに出られなければ、東京開催にもかかわらずBリーグからオリンピアンが輩出できない状況にだって陥りかねない。バスケを生業にするプロやトップリーグだからこそ、もっと欲張って良いはずだ。2018/10/13日本代表
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3x3日本代表の新体制が発足、トーステン・ロイブルと大神雄子がコーチに就任ロイブルは「東京オリンピックでメダルを」と意気込む 日本バスケットボール協会は昨日、3x3日本代表の今後の強化体制として、トーステン・ロイブルがディレクターコーチ/ヘッドコーチ、長谷川誠がアソシエイトコーチ、大神雄子がサポートコーチに就任したことを発表した。 3x3はまだ歴史の浅い競技だが、東京オリンピックの種目になったことで協会としてもこの1年で強化に力を入れており、先月のアジア競技大会では長谷川誠コーチの下、女子が銅メダル獲得という成果を挙げた。 新たに現場のトップを務めるのはアンダーカテゴリーの男子日本代表を率いて結果を出してきたロイブル。5人制バスケとの連動、アンダーカテゴリーの選手に3x3を経験させることで新たな成長を促すことを期待しての起用となった。ロイブルは「東京オリンピックでメダルを獲ること」を目標に掲げると同時に「3x3の強化に取り組むことで、結果的に5人制にも大きな効果を与えられ、世界で通用するレベルの選手たちを育成できるのではないか」と、この新たな役割への期待を語る。 長谷川はロイブルをサポートし、こちらも新たに加わった大神は主に女子を指導する。昨シーズン限りで現役を引退した大神は「これからの選手たちが、一人のプレーヤーとして5人制にも3人制にも、どっちにも飛び込んでいけるようにお手伝いをしたい」と意気込む。 アジア競技大会での女子日本代表は奥山理々嘉、宮下希保、今野紀花、馬瓜ステファニーの4人でメダルを勝ち取った。ケガ人が出たことで、馬瓜が5人制の代表から急遽合流する急造チームであっても結果を出せたことは、3x3という新しい競技の可能性を示している。3x3一本に絞っている選手はもちろん、今後は5人制の選手にも積極的に3x3を経験させ、プレーの幅を広げながら代表が強化されていくはずだ。2018/09/19日本代表
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アジア競技大会、メダル獲得に向けて突き進むバスケ日本代表の今後のスケジュール3人制バスケは今日、男女で決勝までを開催 ジャカルタ(インドネシア)で開催中のアジア競技大会。バスケットボールは、男女および3人制、5人制ともに決勝トーナメントに突入。3人制は本日、準々決勝から準決勝、3位決定戦と決勝まで一気に3試合が行われてメダルが確定。5人制は本日開催される女子の準々決勝を皮切りに、9月1日に優勝が決定する。今後の予定を紹介しよう。 3人制バスケットボール 8月26日 決勝トーナメント 17:30 女子準々決勝 日本vsインドネシア 18:30 男子準々決勝 日本vsタイ 19:35 女子準決勝 20:35 男子準決勝 21:50 女子3位決定戦 22:20 男子3位決定戦 22:50 女子決勝 23:20 男子決勝 5人制バスケットボール 8月26日 女子準々決勝 12:00 チャイニーズ・タイペイvsモンゴル 14:30 韓国vsタイ 18:00 日本vsカザフスタン 20:30 中国vsインドネシア 8月27日 男子準々決勝 12:00 韓国vsフィリピン 14:30 日本vsイラン 18:00 チャイニーズ・タイペイvsシリア 20:30 中国vsインドネシア 8月28日 12:00 女子5-8位決定戦 14:30 女子5-8位決定戦 18:00 男子5-8位決定戦 20:30 男子5-8位決定戦 8月29日 休養日 8月30日 男女準決勝 12:00 女子準決勝 14:30 女子準決勝 18:00 男子準決勝 20:30 男子準決勝 8月31日 男女順位決定戦 12:00 女子7位決定戦 14:30 男子7位決定戦 18:00 女子5位決定戦 20:30 男子5位決定戦 9月1日 男女3位決定戦、決勝 12:00 女子3位決定戦 14:30 男子3位決定戦 18:00 女子決勝 20:30 男子決勝 すべて日本時間、試合開始時間が変更になる可能性あり。2018/08/26日本代表
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3x3男子日本代表は全試合KO勝利でアジア8強進出「天昇の分も頑張ってメダルを」サイズのなさを組織力で補い決勝トーナメントへ 「全試合ノックアウト勝利(21点先取)で決勝トーナメントに進めたことはうれしいですが、(杉本)天昇がケガしてしまい、すごく複雑な気持ちです。それでも彼らは日に日に成長しているので、決勝トーナメントでもさらにうまくなってくれると思います」(長谷川誠コーチ) ネパール、ヨルダン、カタール、シリアに対してすべてノックアウト勝利を飾り、予選プールC組を首位通過した日本(モルディブ戦は相手が棄権したために不戦勝)。長谷川コーチは、チームの戦いに手応えを感じると同時に、負傷者が出たことによる複雑な気持ちを明かした。 ヤマ場となったのは予選2日目。日本よりサイズが上回るカタールとシリアとの対戦だった。2試合ともに序盤は一人ひとりが確実に行くことを意識しすぎてか、ボールを持ちすぎて迷いが見られた。しかし、相手の出方を見極められるようになってからは、オフェンスでは速いパス回しからノーマークを何度も作っては、松脇圭志と荒川颯を主体に2点シュートを狙い、ディフェンスでは相手のインサイドに対して宮越康槙が身体をぶつけて相手の体力を消耗させる日本の持ち味が出せるようになり、カタールには22-15、シリアには21-13、最終的には突き放す形で2連勝をもぎ取った。 だが残念なことに、カタール戦の中盤、2点シュートを決めてバスケット・カウントを奪った杉本天昇が相手との接触によって左足首を負傷し、ゲーム続行が不可能になるアクシデントが起きた。続くシリア戦では杉本を除いて3人で戦わなければならず、体力面での不安があったが、逆に終盤になればなるほど足を動かすタフな戦いぶりに、長谷川コーチは『チーム力』の成長を感じていたのだ。 アジア競技大会がU23世代の成長の場に アジア競技大会に初採用された3x3は、正式種目となる東京オリンピックとその後の発展を掲げ、若手育成の意味を込めてU23の年齢制限の下で開催が決定した競技だ。今大会の選出にあたっては、候補選手の登録が4月末だった関係から「リーグ開催中だったBリーグ勢には大々的な打診ができない状態で、日本大と拓殖大の積極的な協力によってメンバーを選考した」(長谷川コーチ)という背景がある。 それぞれが大学のトーナメント戦や新人戦を兼ねた中での強化となったが、春先はアジアカップやワールドカップに出場するメンバーとの合同練習、7月には世界一のレベルを誇るセルビアを含めたヨーロッパ遠征を行い、FIBA U23ネイションズリーグで実戦の場を経て大会に臨んだ。 今大会、唯一のBリーグから代表に名を連ねていた保岡龍斗(秋田ノーザンハピネッツ)が、体調不良のために出場が不可能となったが、エントリー変更での代表入りとなった宮越は、すでに7月末のネイションズリーグでアジア競技大会メンバーとチームを結成していたことから、コンビネーションの面で問題はなかった。チームは今「ヨーロッパ遠征での成果が出てきて、サイズが大きな選手との戦い方がだんだん分かってきたところ」(荒川)である。 松脇「どんどん上のメダルを狙っていきたい」 杉本の負傷の状態および、試合出場についてはドクターの診断待ちであるが、現状では厳しい状況と言わざるを得ない。それでも長谷川コーチは「ケガやアクシデントにより、3人で戦わなければならないことが想定されるのも3x3という競技。決勝トーナメントでも日本らしく、足を動かして、2ポイントを狙うスタイルで勝ちに行く。選手たちは苦しい状況の中でもっと成長してくれると思う」と期待を込めた。 また、日本のエースである松脇は決勝トーナメントに向けて、さらなる『チーム力』を強調している。そこには、土浦日大高、日本大での先輩後輩としてともに戦ってきた杉本へのエールも込められていた。 「シリア戦は『天昇のためにも絶対に勝とう』とみんなで戦いました。3x3は一人欠けると交代がいないし、天昇が抜けると得点源が一人いなくなってしまうので大変でしたが、3人しかいないからこそ、早く(21点先取して)試合を終わらせようと、積極的にがむしゃらにやって勝つことができました。決勝トーナメントに天昇が出場できればうれしいし、もし出られなくてもいつも以上に頑張るので、みんなでどんどん上のメダルを狙っていきたい」 26日の準々決勝はタイとの対戦が決定。これを勝ち抜いていけば、決勝まで一日3試合こなすハードなスケジュールが待ち受ける。しかも、サイズもフィジカルも増す相手との決戦となるが、成長の階段をのぼる若き日本は全員でメダルを狙いに行く。 3x3男子日本代表選手 宮越康槙(F/189cm/拓殖大4年) 松脇圭志(G/184cm/日本大3年) 荒川颯(G/182cm/拓殖大3年) 杉本天昇(G/185cm/日本大2年) 予選プールC 最終順位 1位:日本(5勝) 2位:カタール(4勝1敗) 3位:シリア(3勝2敗) 4位:ネパール(2勝3敗) 5位:ヨルダン(1勝4敗) 棄権:モルディブ(5敗)2018/08/25日本代表
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『3x3、U23Nations League』に挑んだ日本代表、アジアでの現在地を知る機会に女子は決勝もノックアウト勝利で優勝 3人制バスケットボールの『3x3』(スリーバイスリー)日本代表チームが、7月28、29日の2日間にわたって行われた「FIBA 3x3 U23 Nations League 2018」に挑んだ。 FIBAが若手選手たちの育成、強化をサポートするプログラムの一環として昨年より開催されているこの大会で、日本はアフリカ&アジアカンファレンスの一員として初参加。中国、インドネシア、モンゴル、スリランカ、ウガンダ、そして日本の6チームが総当たり戦を行い、上位2チームが決勝を戦うというレギュレーションになっている。 女子の日本代表は188cmの栗林未和、179cmの宮下希保がインサイドでイニシアチブを取ることに成功し、サイズ負けすることなく強さを発揮。高原春季の高速ドライブや山本麻衣のゲームメークも冴え、日本は2日間すべての試合で勝利を収めた。 モンゴルとの決勝戦では開始から重たい展開が続いたが、山本が4本連続で2ポイントシュートを沈めるなど地力を見せ、22-8のノックアウト勝利を収めた。殊勲の山本は「ここではゲームメイクというよりみんなでやる感じなので、ボールをもらった時にパスを探すのではなくて、まず自分の攻めを見ろと言われていて、そこは積極的にやりました。外からの『打っていいよ』という声も聞こえていたので思い切って打ちました」とシュートへの意識が結果につながったと語る。 また山本は「(試合時間が)10分しかないので、ゲームの中での修正力や対応力は日本は結構あると思います。外国のチームとやっているんですけど、トップレベルの選手が来てないところもあるので、もっと強いチームに勝っていきたい」と日本の強みを理解したうえで、さらなる強敵撃破に意欲を見せた。 結果に直結するフィジカルと高さ 一方、最高身長が宮越康槇の189cmで運動量の高い布陣で挑むことになった男子代表は、190cm後半の選手を揃える中国やモンゴルなどのサイズとフィジカルに圧倒された。特に3x3では5人制よりもフィジカルコンタクトの要素が多く含まれており、インサイドの攻防でファウルコールが鳴ることが少ない。そのため高さと強さの優位性が力の差に直結しやすい。 日本は松脇圭志の2ポイントシュートや荒川颯のドライブで対抗したが、生命線である2ポイントシュートの確率が上がらず、インサイドでの失点を防ぎきれず予選敗退となった。 杉本天昇は「シュートが入らなかったです。それに尽きます」と自身の低調なパフォーマンスを責めた。また「ミスマッチを突かれましたが、こっちが身体をもっと張れたらシュートも落ちると思うので、そこはハードに戦うしかないです」と、フィジカルに戦う大切さを語った。 オリンピックの正式種目となり、注目度が増してきた『3x3』。5人制の代表も盛り上がりを見せている中、『3x3』のレベルも相乗効果で上がり、『日本バスケ』という大きなくくりで底上げが進んでいる。2018/07/30日本代表
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今週末は3x3のU-23国際大会、日本代表は杉本天昇や山本麻衣の期待の若手が登場男子は現役大学生、女子はWリーグの若手を選出 今週末の7月28日と29日、栃木県宇都宮市のバンバ市民広場(宇都宮二荒山神社参道)特設コートで行われる『FIBA 3x3 U23 Nations League 2018』に参加する日本代表選手、男女各4名が発表された。FIBAが普及に力を入れる3x3の、各国の若手選手の育成と強化をサポートするための大会で、アフリカ&アジアカンファレンスの一員として日本代表も参加する。 参加国は男女ともに、中国、スリランカ、インドネシア、モンゴル、日本、ウガンダの6チーム。3x3は2020年の東京オリンピックでの正式種目にもなっているが、まだ歴史が浅く、日本代表の強化もまだスタートしたばかり。男子は現役大学生、女子はWリーグに所属する若手選手。自国開催で国際経験を積むことができる大会だけに、内容も結果も期待したい。 3x3 U-23男子日本代表 10 杉本天昇(G/日本大学) 14 松脇圭志(G/日本大学) 24 荒川颯(G/拓殖大学) 34 宮越康槇(G/拓殖大学) 3x3 U-23女子日本代表 16 栗林未和(C/富士通レッドウェーブ) 18 宮下希保(F/アイシン・エィ・ダブリュ) 23 山本麻衣(G /トヨタ自動車アンテロープス) 31 高原春季(F/アイシン・エィ・ダブリュ)2018/07/26日本代表
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アジア競技大会で初めて競技種目となった3x3、男女の日本代表メンバーが発表に男子は大学生、女子は高校生を抜擢した若いチームに 2020年の東京オリンピックから正式種目に加わる3人制バスケットボールの3x3。8月にジャカルタ(インドネシア)で行われるアジア競技大会でも初めて競技に加えられた。今日、男女の日本代表メンバー各4名が発表となり、特に女子は現役高校生2人を含む18歳と19歳の若いチームで大会に挑むことになる。男子も先日のワールドカップメンバーは入っておらず、大学生3人を含む若いチーム編成に。3x3はまだ歴史の浅い競技だが、それだけに伸びしろは十分。若い選手たちが国際経験を積む最適の場になることを期待したい。 第18回アジア競技大会 3x3男子日本代表選手メンバー表 保岡 龍斗 (F / 秋田ノーザンハピネッツ) 松脇 圭志 (F / 日本大学 3年) 荒川 颯 (G / 拓殖大学 3年) 杉本 天昇 (G / 日本大学 2年) 第18回アジア競技大会 3x3女子日本代表選手メンバー表 栗林 未和 (C / 富士通レッドウェーブ) 宮下 希保 (F / アイシン・エイ・ダブリュ ウィングス) 奥山 理々嘉 (F / 八雲学園高校 3年) 今野 紀花 (F / 聖和学園高校 3年)2018/07/09日本代表
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ワールドカップに挑んだ3x3日本代表、初勝利を挙げるも世界の壁を越えられず敗退体格差のないインドネシアを相手に大会初勝利3x3男子日本代表は6月8日から開催されている3x3ワールドカップに参戦している。8日に行われたエストニア戦とスロベニア戦では、高さと強靭なフィジカルの前に連敗を喫した。今日はグループリーグ突破を懸けてインドネシアとポーランドと対戦。決勝トーナメントに進出するためには上位2チームに入る必要があり、日本は背水の陣で挑んだ。初戦の相手はインドネシア。FIBAランキング15位の日本にとって、相手は18位とグループリーグ内で唯一格下の相手となった。これまでの相手と違い、最高身長が190cmと体格差がほぼない相手に対し、序盤から鈴木慶太と野呂竜比人が2ポイントシュートを決め、落合知也が華麗なスピンムーブからインサイドで得点し5-1と日本が先行した。シュートファウルがかさみフリースローを与えたのは課題だったが、取られたら取り返す。敗れた2戦と違いフィジカルで対等に渡り合えたことでヘルプにいかなくて済み、イージーシュートの機会を与えない。また相手にセカンドチャンスを与えることもなく、日本のペースで試合は進んでいった。オフェンスでは落合のポストプレーが効果的だった。インサイドで起点を作ったことで、スペースを大きく使った攻撃を展開しバランス良く得点していった。鈴木の2点プレーとなるバスケット・カウントが飛び出すなど、序盤のリードを保った日本が18-11で勝利した。終盤の反撃も実らず、高さとフィジカルの前に散るグループリーグ最終戦はFIBAランキング7位と格上のポーランドが相手。ここでも高さの不利が響き、ゴール下を支配されてオフェンスリバウンドからの失点で先行を許す。開始3分、パワープレーを防ぐために前をケアした場面で裏を取られ、2-8とされたところで日本はタイムアウトを要請。その後は鈴木の2ポイントシュートでなんとか食らいつくも、インドネシア戦とは違いインサイドで起点を作れずにボールラインが上がり、外のシュートばかりになってしまった。それでも8-16とビハインドを背負ったラスト3分から怒涛の反撃を見せる。落合がタフな体勢から2ポイントシュートを沈め、鈴木がドライブから得点し望みをつなぐ。セーフティリードを奪った油断からプレーが雑になったポーランドの隙を突き、点差を縮めていった。そして残り1分15秒、鈴木が2ポイントシュートを沈めて2点差まで詰め寄った。だが同点を狙った落合の2ポイントシュートが外れ、直後のディフェンスで落合のシュートチェックの上から2ポイントシュートを沈められ勝負アリ。意地は見せたものの16-20で敗れた。結局、FIBAランキングの上位チームを食うことができず、1勝3敗のグループ4位で決勝トーナメント進出は果たせなかった。体格の不利がそのまま試合展開に出て、今後に向けた課題が明らかとなった。インサイドで渡り合う術を見いだすのか、それとも別の部分で上回るのか。2020年の東京オリンピックに向けて、まだまだ挑戦は続く。Road to @Tokyo2020 pic.twitter.com/1nqOlL8ECX— FIBA3x3 (@FIBA3x3) 2018年6月10日2018/06/10日本代表
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3x3ワールドカップが開幕、男子日本代表は格上を攻略できず連敗スタートエストニアの高さに屈し初戦を落とす本日3x3ワールドカップが開幕した。Bリーグから3x3男子日本代表に選出された原修太(千葉ジェッツ)は体調不良によりエントリー変更。銅メダルを獲得したアジアカップのメンバーである小松昌弘、鈴木慶太、落合知也、野呂竜比人の4人で試合に臨むことになった。日本(15位)はスロベニア(2位)、ポーランド(7位)、エストニア(10位)、インドネシア(18位)と同じグループBに属した。総当たり戦を行い、上位2チームが決勝トーナメントに進出できるレギュレーションとなっている。初戦の相手はエストニア。落合がドライブから難しいバンクシュートを決めて先制すると、野呂の思い切りの良い2ポイントシュートが決まり日本が先手を取った。その後もタイトなディフェンスでファンブルを誘発するなど攻守に積極性が出る。しかし、エストニアは劣勢に立たされても動揺せず、高さとフィジカルで反撃。5分を残し7-7と互角の展開へと持ち込まれる。こうなると立ち上がりから飛ばした日本は足が続かず苦しくなってくる。得点しても素早い攻守の切り替えからゴール下にパスを送られ簡単に奪い返されてしまう。またオフェンスリバウンドを奪われゴール下を許し、ピック&ロールでマークを外しても後ろからブロックショットを浴びるなど、平均身長199.5cmの高さの前に劣勢を強いられた。残り41秒、インサイドアウトからノーマークを作られ、2ポイントシュートを許し10-16。日本に逆転する力は残されておらず、初戦を落とした。フィジカルの差を埋められずノックアウト負け初戦の約2時間後に行われた第2戦は、FIBAランキング2位の強豪スロベニアが相手。2試合の空き時間があった日本に対し、スロベニアは連戦で序盤は身体が重く、ここに付け入る隙があるとみて積極的にシュートを放つ。野呂、鈴木の連続2ポイントシュートが決まり、開始1分30秒で4-1と先制攻撃に成功した。だが、見た目で明らかなほど身体の厚みが違うフィジカルの差がここから出てくる。強靭なインサイドプレーで逆転され、鈴木がドライブから難しいリバースレイアップをねじ込み8-8の同点に追いつくも、直後ダブルスクリーンからノーマークを作られ、2点シュートを許した。インサイドで優位を作れない日本は外角のシュートを多投するが精度が上がらず、オフェンスリバウンドも奪えないため淡泊な攻撃が続いてしまう。一方のスロベニアはフィジカルな1対1で得点を重ね、ヘルプが来れば外にさばいて2点シュートを決める横綱バスケを披露。みるみる点差は離れ、残り14秒で2点シュートを許してノックアウト負けを喫した。日本は2連敗スタートとなり、グループリーグ突破に黄色信号が灯った。明日は休養日となり、10日にインドネシア、ポーランドと対戦する。2018/06/08日本代表
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ワールドカップに臨む3x3日本代表、千葉ジェッツの原修太がサプライズ招集されるBリーグファイナルから9日後、3x3日本代表入りが決定6月8日から12日にフィリピンで開催される3x3ワールドカップの出場メンバーが発表された。3x3のチームは4選手で構成されるが、今回は大会開幕前のケガなどでエントリー変更が可能なリザーブ選手を含めた6名のグループで大会に挑むことになる。先月のアジアカップで3位と躍進したチームから小松昌弘、鈴木慶太、落合知也の3人はそのまま代表入り。野呂竜比人がリザーブに回り、千葉ジェッツの原修太が正式メンバー入りを果たした。またリザーブのもう1名は拓殖大の荒川颯が選ばれている。注目すべきはBリーグファイナルを戦ってわずか1週間の原修太。Bリーグのシーズンを終えると休みなしで安藤誓哉とともに3x3代表の強化合宿に加わり、代表入りを勝ち取った。原は国士館大から2015-16シーズン途中にアーリーエントリーで千葉に加入。Bリーグになって2年を過ごす中で評価を高め、千葉の躍進に少なからず寄与している。もともとスピードと得点力には定評のある選手。この2年間で肉体強化に励み、当たり負けしないフィジカルを手に入れた。3x3で特に求められる「攻守の切り替えのスピード」、「フィジカルコンタクトの強さ」に適性があり、24歳とまだ若いためここで国際経験を積むことでさらなる成長も期待できる。もっとも、舞台はワールドカップ。成長ではなく結果が求められる舞台で、3x3に参戦したばかりの原がどこまで実力を発揮できるか、期待とともに注目したい。ワールドカップには20チームが参加。世界ランク17位の日本が入るプールBにはスロベニア(同2位)、ポーランド(6位)、エストニア(13位)、エクアドル(53位)がおり、決勝トーナメントに進出する上位2チームに入るハードルは高いが、3x3が2020年の東京オリンピックの正式種目になったこともありチームの士気は極めて高い。良い結果を期待したい。2018/06/04日本代表
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3人制バスケ『3x3』代表に参戦した安藤誓哉&原修太、5人制との相乗効果に期待「チャレンジしたいという気持ちが大きい」6月8日からフィリピンで開催される『FIBA 3x3 World Cup 2018』に向けた男子日本代表の候補選手11名が発表された。そして5月に中国で開催されたアジアカップで銅メダルを獲得したメンバーの落合知也、鈴木慶太、小松昌弘、野呂竜比人に加え、アルバルク東京の安藤誓哉、千葉ジェッツの原修太と、先日のファイナルを戦ったばかりの現役Bリーガーが選出されたのは驚きだ。安藤は「新しい環境や違った環境に挑むことが好きなので、やったことがないことをやってみたい。やっぱりチャレンジしたいという気持ちが大きい」とコメント。原は「Bリーグとの日程の兼ね合いで可能ならという思いでした。アジアカップでの3位というのは目にしていました」と、それぞれ今回の合宿参加への思いを述べる。ともに5月26日のファイナル終了から間髪入れずの合宿突入となったが、気持ちの切り替えに問題はなかったようだ。安藤は言う。「優勝の翌日くらいからイベントとかはありますが、普通の状態です。そんなに浸ってばかりはいられないです」。一方、決勝で敗れた側の原はこう語る。「残念ながら準優勝ですが、ジェッツ史上最高成績です。負けた瞬間、試合当日はとても悔しかったですが、シーズン通して考えてみれば充実したシーズンだと思います。すぐに切り替え、次に進もうという感じにはなりました」そして、安藤は「YouTubeでも試合映像を見ましたが、バランスの良いプレーヤーが強い国に多いと思いました。フィジカルにプレーできて、外からのシュートとドライブもできるというオールラウンドなプレーは自分もできると思います」と、自分の特徴は3x3にあっていると語る。また、原は「ビッグマンに対して身体を張って守れると思うので、そういう強みを生かしていきたいです」と続ける。「互いの競技への相乗効果ができたらいい」取材を行った29日、アジアカップ優勝メンバーの3人(落合、鈴木、野呂)、安藤と原、そしてもう一人のBリーガーである秋田ノーザンハピネッツの保岡龍斗(年齢制限のあるアジア大会への出場も視野に入れて合宿に参加した23歳)との3対3ではアジアカップメンバーに大差をつけられていた。この結果について原は「まずは競技に慣れることが必要」と、あらためて5人制との違いを文字通り実感した様子。ただ、長谷川誠アドバイザリーコーチは「今日はわざと始めたばかりでルールもよく分かっていない状況でやらせました。Bリーガーの3人は個人の能力は高いです。ただ3x3の能力であったり、駆け引きはまだまだアジアカップのメンバーの方が上」と語り、想定していた結果だったようだ。しかし、Bリーガーたちがこの合宿で大きく変わることにも期待を寄せている。3人のBリーガーの中でも、安藤は優勝チームの先発ポイントガードであり、実力は申し分ないはず。3x3にフィットできれば活躍できるに違いない。それはプレッシャーにもなり得るが、本人は「特にないですね」と即答。「こうやって自分たちが挑戦して、5人制、3x3とファンがそれぞれに関心を持って、互いの競技への相乗効果ができたらいいなと思います」と、自身の挑戦でバスケファンの裾野が広がることを期待している。長谷川アドバイザリーコーチは常々「3x3の当たりの強さだったり、切り替えの速さだったりは、5人制に生きる。僕はそう信じていますし、そうありたいと思っています」と語っている。安藤、原が3x3で得た経験をどのように自身の成長に生かし、所属チームに還元できるのか。その点についても注目していきたい。2018/06/01日本代表
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ファイナルを戦った安藤誓哉と原修太が3x3に参戦、ワールドカップに向け強化を進める男子代表候補現役Bリーガーが緊急参戦6月8日から12日までの5日間フィリピンで行われる、3x3ワールドカップ2018を目前に控え、3x3男子日本代表チームは昨日の5月28日から強化合宿を実施している。男子代表は先日開催されたアジアカップで国際大会初となる銅メダルを獲得した。オリンピックの正式種目となり、3x3という競技自体の注目度も増しており、今回のワールドカップでの活躍にも期待がかかっている。合宿にはアジアカップを戦った野呂竜比人、小松昌弘、鈴木慶太、落合知也に加え、7名の選手が参加。中でも注目はBリーグファイナルを戦ったアルバルク東京の安藤誓哉と千葉ジェッツの原修太が選出されたことだ。3x3はBリーグで使用するボールより一回り小さいボールを使用するため、安藤は「全然違う」とボールの違和感に戸惑った。また原は「スイッチしたらミスマッチを突かれたり、すぐに対応されたり。今までやってきた方々のほうが上手だと思いました」とスクリーンの対応に四苦八苦していた。アドバイザーコーチを務める長谷川誠は「あの2人は身体が強く、勝負強いし、外のシュートもある。あとはずる賢さ。今日見た感じでも相手のオフェンスに対してアジャストできる」と2人に対して上々の評価を述べた。Bリーグからは2人に加え、秋田ノーザンハピネッツの保岡龍斗が選出されている。また大学生も含め、5人制バスケを主戦場としている選手たちにとっては3x3のルールや戦い方にどこまで順応できるかが今後の課題となる。合宿を経て11名の候補選手の中から4選手が日本代表となる。ワールドカップは目前に迫っているが、できる限りの最高の準備をして世界に挑んでほしい。2018/05/29日本代表
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3x3男子日本代表がアジアカップで躍進、落合知也のKO弾で国際大会メダル初獲得1日に3試合を戦う激闘を制してアジア3位に中国の深セン市で行われた3x3アジアカップ。日本代表は男女ともに準決勝に駒を進め、男子が銅メダル獲得、女子は4位という結果に終わった。国際大会でのメダル獲得は3x3日本代表にとっては初のこと。結果だけでなく内容でも収穫の多い3日間となった。昨日の決勝トーナメント、ベスト8ではカタールを相手に18-15で勝利。点差は開かなかったが日本が攻守両面で主導権を握る完勝だった。準決勝のオーストラリア戦ではサイズに勝る相手をクイックネスで振り回し、特に鈴木慶太が相手の懐にもぐり込むようなドライブから難しいシュートを次々に決め、残り1分40秒の時点で16-13とリードする展開に。しかし、大事な試合終盤にチームオフェンスの形を作れず、次の1点を奪えない。16-16と追い付かれた残り15秒、全員が奪いに行ったルーズボールを逆に拾われ、外に展開されてオープンで2点シュートを決められ万事休す。16-18で敗れた。3位決定戦の相手はまたもサイズのあるニュージーランド。日本が先行しては追い付かれるという展開で、残り1分12秒で20-20、21点を奪えばKO勝ちの3x3では両者マッチポイントという状況に。ここで日本は落合知也のアイソレーションを選択。落合は迷わずドライブで仕掛け、相手のフィジカルなディフェンスに押されながら放つ難しいシュートをきっちりねじ込んだ。メダル獲得の目標を見事に実現させた日本代表。落合は「皆さんの応援なくして、この銅メダルはなかった」と感謝しつつ、この競技を引っ張っていくパイオニアとしての決意を新たにこう語っている。「今大会でメダルを獲得できたことはうれしいですが、ここからが本当の意味でのスタートです。海外での試合経験をさらに積んでレベルアップし、次は金メダルを獲得できるよう、より一層3x3に向き合い、準備していきます」大会ベスト3に選ばれた鈴木慶太「全員のおかげ」183cmながらサイズの不利を覆すキレ、36歳とは思えないエネルギッシュなプレーを見せた鈴木慶太は大会ベスト3にも選出された。「大変うれしく誇らしいですが、チームにかかわる全員のおかげだと思っています」とチームメートの小松昌弘、野呂竜比人、落合、さらにはチーム関係者を称え、3x3と日本代表の将来を見据えてこうコメントした。「3x3が競技として生まれたころから関わっている者として、国際大会初となるメダルの獲得は素直にうれしいです。ただ、目標はまだまだ先にあります。この結果に満足せず、これからも努力を重ねていきたい」長谷川誠アドバイザーコーチが「3x3には日本のバスケに足りないフィジカルや個人技が充実している」と語ったとおり、今大会で3x3日本代表は1対1でアジアに引けを取らないところを見せてくれた。3人制に限らず日本バスケ界全体にとって価値あるメダル獲得となった。2018/05/02日本代表
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3x3日本代表コーチ長谷川誠が狙う、5人制との連動による日本バスケ全体の強化「3x3は日本全体のレベルアップに役に立つ」と確信3x3の男女日本代表は現在、中国で行われているアジアカップを戦っている。男女ともにグループリーグを1勝1敗で突破し、今日の決勝トーナメントに進出。3x3では1日に複数の試合が行われるため、3試合勝ち抜けば優勝が決まる。3x3は5人制バスケットボールと違い、コーチがベンチに入らない。そのため4人の選手が試合状況を把握して適切なプレーを選択しなければならず、全員にバスケットボールIQが求められる。だが、コーチが不在というわけではない。選手を選び、練習を課し、チームを作っていく仕事を担当するのは、男女ともに3x3日本代表で『アドバイザーコーチ』を務める長谷川誠だ。かつての日本代表の『レジェンド』であり、ここ数年は秋田ノーザンハピネッツのヘッドコーチを務め、5人制のイメージが強い長谷川だが、実は現役引退の2013年から3x3にかかわってきた。「3x3の強化委員になっており、アマチュアの代表選手の合宿誘致を秋田の横手市で4年連続で自分がやっているんです。その中でこういう話をいただきました」と長谷川は話す。東京オリンピックの正式種目となったことで注目を集める3x3だが、まだ競技としての歴史は浅く、2020年に向けた日本代表の強化は『スカウティング』にも直結する。また2020年だけの盛り上がりで終わらせないための『普及』も大事で、そこも長谷川に託されたミッションだ。彼が担当するのはフル代表だけでなく、男女のU-22、U-18も含まれる。3つのカテゴリーで男女の2チームとなれば、ひっきりなしに合宿と大会を繰り返すことになるが、長谷川はやる気に満ちている。日本バスケ界のレベルアップのため、努力する価値が十分にあると感じているからだ。「私は5人制の強化委員もやっていますが、そこで話題になるのはいつも『フィニッシュ力が足りない、1on1のフィジカルが足りない』という部分です。そこをどう強くするかを研究しながらやっていますが、3x3はまさしくそこのフィジカルや個人技の部分がすごく充実しています。今こうしてやってみて、3x3は日本全体のレベルアップに役に立つし、3x3から5人制に選手を送り出すことができると実感しています」男女とも多くの選手を3x3に巻き込み日本代表強化を現在アジアカップを戦っている3x3男子日本代表メンバーは、すべて3x3に専念しているスペシャライズド選手だ。競技特性が5人制とは違うので、3x3を知り尽くしたメンバーを揃えた。ただ、長谷川や協会の今後のビジョンは、5人制と3x3の垣根を低くし、2つの競技の選手が交流する中で全体をレベルアップさせていくこと。これまでも夏のオフ期間に3x3に挑戦するBリーグの選手はいたが、この夏にはその流れが加速すると長谷川は予測する。「シーズンオフにトレーニングを兼ねて3x3をやる選手が出てくるのは間違いないし、現実的にそういう話も耳に入ってきています。そこから3x3の日本代表を目指す選手も出てくる可能性があります。そういう選手たちが日本代表に興味を持つのであれば、ナショナルチームの強化合宿にも参加してほしいし、声を掛けたいとも思っています」3x3男子日本代表はこのアジアカップを終えると、すぐに6月12日に開幕するフィリピンでのワールドカップに向けた準備を始めることになる。また代表活動を別にしても『ジャパンツアー』が始まり、ここで新しい選手が出てくるはずだ。今後はBリーグや大学生などカテゴリーを問わず多くの選手を3x3に巻き込み、3x3を盛り立てていく中で代表チームを強くしていくのが長谷川の狙いだ。「いずれ今の代表チームにBリーグから選手が入ってくることもあると思います。女子の代表チームも8月にインドネシアのアジア大会があります。そこは年齢制限があるのでU-22になりますが、その編成は各チームに協力をお願いします。Wリーグで5人制の日本代表に選ばれない選手でも、3x3の日本代表に来れば個人のスキルがアップするし、アジアのフィジカルを体験できるのもプラス材料になります。また10月にはアルゼンチンでユースオリンピックがあります。そちらも5人制のU-18の候補選手を、各選手の高校の先生と連携しながら選びたい。これまでのように3x3単独ではなく、5人制と合わせてバスケットの能力、スキルのある選手を選び、3x3の特徴を生かしたプレースタイルを作り上げたいと思っています」長谷川が語る通り、競技としての歴史は浅い3x3だが、東京オリンピックという明確な目標が2年後に設定されている以上、その強化と普及はこれからドラスティックに進むだろう。今の日本代表メンバーには3x3のパイオニアとしての誇りがある。新たに参入する選手は3x3に勢いをもたらしてくれるはず。その両者が切磋琢磨する中で代表チームには急激なレベルアップが見込める。日本代表を別にしても、全国各地で3x3がどのように盛り上がるのかも楽しみだ。2018/05/01日本代表
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東京オリンピック正式種目となった3x3、メダルを狙う日本代表がアジアカップへ東京オリンピックでのメダル獲得へ向け、強化に本腰昨日、男女の3x3日本代表が発表された。チームは昨夜に日本を発ち、4月29日から5月1日まで中国の深セン市で行われる3x3アジアカップ2018に出場する。2020年の東京オリンピックで正式種目に採用されたこともあり、日本バスケットボール協会は3x3の普及や強化にも今後力を入れていく方針。日本代表においては男女のオリンピック出場、メダル獲得を目標に掲げている。そのためのポイントが5人制バスケットボールと3x3を連携させた、一体型の強化体制。オペレーションチーフとして強化を担当する金澤篤志は「日本バスケットボールという大きな家に3x3、5on5のそれぞれの部屋があるイメージ。選手は双方の部屋を互いに行き来できる」と表現する。とりわけ3x3に求められるオールラウンドなスキル、フィニッシュのスキル、当たり負けしないフィジカルは5人制バスケの日本の課題でもある。そのため、特にアンダーカテゴリーの世代においては3x3を新しい選択肢として、選手強化に役立てる方針だ。3人制と5人制の敷居を下げ、『良いとこ取り』で特に若い世代のスキルを高める。ただし、同じバスケット競技ではあっても特性は異なる。日本代表がオリンピックでメダルを狙う上では、その競技特性を完全に理解することが必要で、代表選手については3x3をやりこみ、チームケミストリーを高める必要がある。「年代が上がっていくとともに、最終的にそれぞれの競技に特化した選手たちでチーム編成が行われていくというのが日本のバスケ界において理想的な強化方針だと考えている」と金澤オペレーションチーフは説明する。男子日本代表の落合知也は「社会人や大学生、Bリーガーなど様々な選手が3x3に挑戦することによって日本のレベルが上がってくる。どんどん盛り上げたい」と、オリンピックに向けて3x3の盛り上げ役を買って出ている。また女子日本代表の立川真紗美はメダル獲得へ向けた意気込みをこう語っている。「3x3でも背の高い選手が多い中で、平面を使ったバスケットが通用する部分もありました。私を含め、ドライブだけでなく外だけでなく、うまく組み合わせて中も外も決められるバスケットができれば女子もメダルを狙える位置にいると思っています」 3x3男子日本代表 アジアカップ2018 2018年4月27日発表 代表4名 番 号 名 前 Pos. 身長/体重 生年月日 所属チーム 1 野呂竜比人 NORO Tatsuhito F 188cm91kg 1988/6/24 Team TOKYO/RBC東京 3 小松昌弘 KOMATSU Masahiro F 191cm90kg 1984/4/22 Team TOKYO/RBC東京 7 鈴木慶太 SUZUKI Keita G 180cm82kg 1981/7/3 Team TOKYO/RBC東京 91 落合知也 OCHIAI Tomoya F 195cm92kg 1987/6/18 Team TOKYO 3x3女子日本代表 アジアカップ2018 2018年4月27日発表 代表4名 番 号 名 前 Pos. 身長/体重 生年月日 所属チーム 3 石川麻衣 ISHIKAWA Mai F 180cm70kg 1985/4/11 - 9 名木洋子 NAGI Yoko F 175cm67kg 1982/5/9 - 11 前田有香 MAEDA Yuka F 173cm63kg 1984/12/4 - 45 立川真紗美 TACHIKAWA Masami G 171cm60kg 1980/11/16 -2018/04/28日本代表
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3x3男子日本代表が本格始動、4月末のアジアカップに向け9選手で強化合宿開始19歳と20歳の4人が初選出、杉本天昇も参加日本バスケットボール協会は昨日、3x3男子日本代表候補9名を発表した。3x3では4月29日から5月1日の3日間、中国でアジアカップが開催される。それに向けた強化合宿はすでにスタートしており、ここから本格的にチームを作って大会に臨む。招集された9名は以下のとおり。先日に登録から外れるまで栃木ブレックスの一員としてBリーグで活躍していた落合を始め、小松と河内が昨年にモンゴルで行われたアジアカップのメンバー。彼らがチームの軸となる一方で、20歳の松脇と荒川、19歳のジャワラ・ジョセフと杉本が初選出となった。3x3日本代表はまだまだ進化の余地があるチームであり、若い新戦力がどこまで3x3の枠組みでフィットするかは楽しみだ。例えば19歳の杉本天昇は土浦日大のエースとしてインターハイやウインターカップで注目され、昨年は日本大学で1年から主力として活躍。またU-19日本代表でもここ一番でオフェンスを託せる存在感が光った。その杉本が3x3にハマれば非常に面白い。鈴木慶太 1981/07/03 RBC東京小松昌弘 1984/04/22 RBC東京落合知也 1987/06/18野呂竜比人 1988/06/24 RBC東京/BEEFMAN.EXE松脇圭志 1997/05/15 日本大学荒川颯 1997/07/25 拓殖大学川内滉大 1998/01/07 静岡ジムラッツジャワラ・ジョセフ 1998/02/09 日本大学杉本天昇 1998/07/20 日本大学またアドバイザーコーチには長谷川誠が、サポートコーチには青木康平が入っている。アジアカップ本番を前に、チームはアジアへの海外遠征も行い、国際試合の『感覚』も確かめる予定。5人制の代表のみならず、3x3の日本代表チームにも大きな期待を寄せたい。2018/03/16日本代表