
『アレン・アイバーソン』の検索結果
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アイバーソンがカーメロにエール「立ち上がって勝者にならないといけない」「俺は彼の力を信じている。俺はいつだってメロの味方」 先日ロケッツ退団が正式に決まったカーメロ・アンソニーの去就に関しては、様々な憶測報道が出始めている。引退を勧める意見もある中、現役時代にカーメロとプレーしたアレン・アイバーソンが、エールを送った。 ナゲッツでカーメロと共闘したアイバーソンは、『The Athletic』に「自分はメロの力を信じている」と語った。 「メロのことは気にかけているし、彼が大好きだから、自分も心を痛めている。彼は素晴らしい人物だ。ただ、今の状況を正さないといけない。人生では、試練に直面するもの。今回の件は、彼が乗り越えないといけない戦いだ。ダウンを喫しても立ち上がって、最終的に勝者にならないといけない戦いだ。彼なら対応できるし、本人にとって最適なスポットを見つけられる。俺は彼の力を信じている。強靭な心の持ち主でもある。家族、友人に支えてもらえているはずだ。メロなら大丈夫。俺はいつだってメロの味方だよ」 2013年に現役を引退したアイバーソンは、2016年にバスケットボール殿堂入りを果たした。思えば、現在のカーメロと、アイバーソンのキャリア晩年は重なる部分がある。2008-09シーズン開幕後にナゲッツからピストンズにトレードされたアイバーソンは、頑なに先発出場にこだわり、出場機会が激減。その後グリズリーズ、古巣セブンティシクサーズ、トルコリーグを経て引退を決意したのだが、もしベンチ起用を受け入れていたら、晩年で合っても並外れた得点力を生かせた可能性はあった。 ロケッツでは10試合の出場に終わったカーメロには、おそらく今後NBAチームからオファーが届くだろう。しかし、本人が優勝を狙えるチームへの加入を望むのであれば、ロケッツ時代と同様にシックスマンとしての役割を受け入れ、限られた出場時間でチームの勝利に貢献しなければならない。 アイバーソンは、シクサーズ時代の2001年にNBAファイナルにまでは到達したものの、ラリー・オブライエン・トロフィーを獲得できずにコートを去った。彼は、『弟分』カーメロが今回の苦境を乗り越え、勝者になることを望んでいる。2018/11/18NBA&海外
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デンバーに帰還したアレン・アイバーソン、感謝のメッセージ「初日からたくさんの愛をくれてありがとう」2000年代のナゲッツを代表した選手として称えられる2016年にバスケットボール殿堂入りを果たしたアレン・アイバーソンが、2月23日、デンバーのペプシ・センターのコートに帰ってきた。ナゲッツは球団創設から50周年を記念し、各年代のチームのシンボルとなる選手を表彰する企画を行なっているところ。その中で2000年代を代表した選手の一人としてアイバーソンが選出された。この日のスパーズ戦のハーフタイムには、アイバーソン、ケニオン・マーティン、マーカス・キャンビーを招き、ナゲッツファンも大歓声でレジェンドを出迎えた。A special night with some special guests. pic.twitter.com/paCrolj0Y9— Denver Nuggets (@nuggets) 2018年2月24日2006年から08年までナゲッツに所属したアイバーソンは、在籍中に平均25.6得点、7.1アシストを記録。当時まだ若手だったカーメロ・アンソニーとのデュオは懐かしい。アイバーソンはファンに向け「また戻って来ることができて最高の気分だ。チームに加わった初日からたくさんの愛をくれて、最大級に尊敬してくれて、そして今もサポートしてくれている。本当にありがとう」と感謝を語った。Hey Nuggets Nation, @alleniverson has a message for you! pic.twitter.com/On4MXqr92C— Denver Nuggets (@nuggets) 2018年2月24日ナゲッツは、格上のスパーズに122-119で勝利し、オールスターブレーク前からの連勝を4に伸ばし、レジェンドにとっての記念日を勝利で飾った。アイバーソンのエールに応えるためにも、5年ぶりのプレーオフ進出を一日も早く決めたいところだ。2018/02/25NBA&海外
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レイカーズの『伝説』コービー・ブライアントが着けた「8」と「24」が永久欠番に「レガシーが次の世代にどんな影響を与えるか」12月18日、レイカーズvsウォリアーズのハーフタイムにコービー・ブライアントの永久欠番式典が行われた。ステイプルズ・センターの壁に掲げられたコービーの「8」と「24」のユニフォームがお披露目されるにあたり、現在レイカーズの社長を務めるマジック・ジョンソンは「パープル&ゴールドを着た中で最も偉大な男を祝うために、我々はここにいる」と挨拶。コートサイド席で家族とともに穏やかな表情で試合前半を眺めていた彼は、「コービー、コービー」の大合唱でコートに迎え入れられた。コービーは式典の前に取材に応じ、『レガシー』(遺産)という言葉を使って自身がレイカーズに及ぼした影響を語っている。「この壁の一部になることは、私にとってすべてを意味する。レガシーは本当に重要なもの。私たちは素晴らしいことを成し遂げたと思う。だけど、レガシーについてより重要なことは、次の世代にどんな影響を与えるかなんだ」Mamba Out ✌️ pic.twitter.com/B8DCjFbe2k— Bleacher Report (@BleacherReport) 2017年12月19日「8」と「24」。2つの番号が永久欠番となるのはまさに『偉業』だが、どちらの番号がより強かったかを問われたコービーは、こんなジョークで返している。「24番には絶対にないものが8番にはあったよね。そう、髪を生やす能力だよ」ウォリアーズ指揮官のスティーブ・カーが試合前日、「コービーの式典をやっている時に、ロッカールームに選手を閉じ込めて前半のビデオを見せるなんてできないよ」と語っていたとおり、相手チームのウォリアーズの面々もコートサイドに出て、コービーの偉業を称えた。盟友シャキール・オニール、カリーム・アブドゥル・ジャバー、アレン・アイバーソンといった面々が駆け付け、ステイプルズ・センターのコートはさながら『レジェンドの展示会』に。コービーは関係者やファンへの感謝を語り、最後は現役ラストマッチと同じく「Mamba Out」(マンバは去るよ)の言葉で挨拶を締めくくっている。試合はオーバータイムの末に114-116でレイカーズが敗れた。それでもチャンピオンチーム相手に意地を見せるパフォーマンスだったと言える。レイカーズ指揮官のルーク・ウォルトンも、「我々が築き上げようとしているものが何か、それをコービーに見せることができたと思う」とコメント。これからレイカーズは「8」と「24」の番号に見守られながらプレーすることになる。コービーはコートを去ったが、そのレガシーが次の世代にどんな影響を与えるかに注目したい。8 vs. 24: A by the numbers look at Kobe Bryant's two jerseys pic.twitter.com/4yDVo7IqEv— The Crossover (@TheCrossover) 2017年12月18日2017/12/19NBA&海外
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アレン・アイバーソンがウェストブルックのシーズンMVP受賞を後押し「チェンバレンの1試合100得点に匹敵する記録」発表は6月26日に行われる『NBAアウォードショー』でNBAプレーオフも1回戦終盤を迎え、今後ますます厳しい争いが繰り広げられる。シーズンMVPの発表はNBAファイナル終了後となるが、バスケットボール殿堂入り選手のアレン・アイバーソンは、ロケッツとの1回戦に敗れ今シーズンを終えたサンダーのラッセル・ウェストブルックをシーズンMVPに推している。『Bleacher Report』から今年のMVPレースについて意見を求められたアイバーソンは「二度と実現できないと思われたことを成し遂げた」と『平均トリプル・ダブル』を評価し、ウェストブルックがMVPに相応しいと語った。アイバーソンはスパーズで急成長するカワイ・レナードのプレーがお気に入りのようだ。「カワイはリーグでも攻守揃ったベストプレーヤーの一人で、正しいプレーを選択する。でも、ポップ(グレッグ・ポポビッチ)の下でプレーすれば、正しいプレーを選択できるようになるもの。それでもカワイはチームを勝利に導いている。普通に考えればMVP候補だね」だが、アイバーソンは「普通に考えれば」という前提が成り立たないのが今シーズンだと主張する。「普通のシーズンであればジェームズ(ハーデン)、カワイ、レブロン(ジェームズ)がMVPだろう。でも、今シーズンはウェストブルックのシーズンじゃないか。絶対に成し遂げることが不可能と思われていたことを達成した選手を称えるべきだ。ウィルト・チェンバレンが成し遂げた1試合100得点に匹敵する記録なわけで、文句なしに彼がMVPだよ。多くの選手がMVPに相応しいシーズンを送ったけれど、ラッセルは極めて特別なシーズンを送ったのだから」思えば開幕前、サンダーへの期待は決して高くなかった。ウェストブルックに対しても同様で、個人能力がいくら高くても、デュラントが抜けたチームでそれまでのようなパフォーマンスを見せることはできない、というのが大方の見方だったはず。それまでも課題として持っていたシュートセレクションの悪さ、個人で打開しようとしすぎる傾向が、より悪い方向に出ると予想されていた。だが彼は、完全に『ウェストブルックのチーム』になったサンダーで抜群のパフォーマンスを見せた。「個人で打開しようとしすぎる傾向」はさらに強くなったが、それはプラスに転じた。効率の良いチームプレーに組み込めば消えてしまう彼の特徴は、ワンマンチームに徹したサンダーで存分に発揮された。対照的なのがウォリアーズで、ステフィン・カリーもケビン・デュラントも今シーズンはMVPの候補に推されていない。あくまでもチームプレー、効率の良い試合運びが優先。良くも悪くもサンダーとウェストブルックとは対照的だ。シーズンMVPの発表は6月26日に行われる『NBAアウォードショー』で。一足早くシーズンを終えたウェストブルックは激闘で疲れた心身を休めながら、その日を待つ。2017/04/29NBA&海外
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クロスオーバーを世に広めたティム・ハーダウェイ「アイバーソンじゃなく俺がオリジナル」伝説として語り継がれる『キラー・クロスオーバー』の誕生『クロスオーバー』とは、オフェンス時にボールを持つ選手が左右の動きでディフェンスを揺さぶり、マークを振り切るプレーを指す。現役NBA選手で屈指の使い手は、キャバリアーズのカイリー・アービングだろう。持ち味の敏捷性と高いハンドリング技術で相手を翻弄する姿に圧倒される試合も少なくない。時計の針を少し戻すと、『クロスオーバー』といえばアレン・アイバーソンを思い浮かべるファンも多いはず。だが、元祖を挙げるならば、やはり『キラー・クロスオーバー』を武器にウォリアーズなどで活躍したハーダウェイしかいない。ハーダウェイもNBAで一世風靡した自分の『必殺技』には相当な自負があるようで、『クロスオーバー=アイバーソン』という風潮に納得がいかなかった様子。最近収録された『NBA.com』のスコット・ハワード・クーパーとのインタビューでも「オリジナルは俺だ」と語っている。「最近は『クロスオーバー』というとアレン・アイバーソンを想像する人が多いようだが、一つ言いたい。アレン・アイバーソンは『クロスオーバー』を受け継いだ選手。俺の『クロスオーバー』がオリジナルの『キラー・クロスオーバー』だ。皆が俺の動きを真似て、俺の『キラー・クロスオーバー』を完璧に自分のものにしようとしているんだ。あれは俺のスキルだ。自分がそれまでになかったユニークなスタイルをNBAにもたらしたんだ」2017/03/17NBA&海外
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キャリア13年で多くのスター選手と共演したカイル・コーバーが明かす、アレン・アイバーソンの『俺様』エピソード懲罰での先発落ちを告げられると「だったらプレーしない」今シーズン途中にホークスからキャバリアーズにトレードされたカイル・コーバーは、キャリア13年目の大ベテラン。今は2003年ドラフトの同期であるレブロン・ジェームズとチームメートになったが、これまでに数多くのスター選手たちを間近で見てきた。そんなコーバーは、特に印象に残っているスター選手としてアレン・アイバーソンの名を挙げている。2003年から07年までセブンティシクサーズに所属したコーバーは、アイバーソンが2004年のオールスターブレーク後に取った驚きの行動をラジオ番組で明かしている。2002年のプレーオフ1回戦でセルティックスに敗れたシクサーズの指揮官を務めたラリー・ブラウンは、アイバーソンが練習をよくサボると批判。この発言に黙っていられなかったアイバーソンが記者会見で反論したのだが、この時の「Practice」という単語を連発した発言は、いまだにネタにされている。2004年当時のシクサーズはクリス・フォードが暫定的にヘッドコーチとして指揮を執っていた。同年のオールスターブレーク前、フォードはアイバーソンに対し「ブレーク明け初日の練習に来なかったら、次の試合では先発出場させない」と強い口調で通達した。それでもアイバーソンは練習に姿を見せず。球宴明けに迎えた敵地でのナゲッツ戦で、アイバーソンは先発落ちを通告された。その時のやりとりを、コーバーが明かしている。「コーチから先発起用されないと言われたAI(アイバーソンの愛称)は、『だったらプレーしない』と言ったんだ。それを聞いたコーチも『分かった』とだけ言った。その後、練習場でAIが取材を受けていたから、僕は近くでシュートのフォームを確認する振りをして話を聞いていたんだ。一言も漏らさないようにね。そしたら彼は、こう言ったんだ」ここからコーバーのモノマネショーがスタート。アイバーソンの声を真似し、当時の囲み取材を再現した。「8度も得点王に輝いた選手がベンチから出場するなんて聞いたことがない。オールスターに10回も選出されてベンチ起用される選手なんて聞いたことがない。シーズンMVPに輝いた選手がベンチ起用された例なんて知らない。オリンピックに出場した選手でベンチ起用される選手なんて知らない」当時のアイバーソンはNBAきってのスター選手。事実と異なる報道も多々あっただろうが、奔放なイメージから批判されることも多かった。最終的に2006年12月にナゲッツにトレードされてからは全盛期の姿を取り戻せず、古巣シクサーズ復帰、トルコリーグでのプレーを経て、2013年10月に正式に現役引退を表明。昨年9月にはバスケットボール殿堂入りを果たしている。シクサーズ時代のアイバーソンとコーバー。ヘッドコーチに逆らうスーパースターを反面教師にして、現在まで向上してきたのだろう。2017/02/24NBA&海外
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新興3on3リーグ『BIG 3』に参加するアレン・アイバーソン「コービーやシャックと一緒にやりたい」「シャックが来るならオレは指導者に」との仰天プランもラッパー、俳優、映画監督の肩書を持つアイス・キューブが設立した3on3の新リーグ『BIG 3』への参加が決まっているアレン・アイバーソンが、一緒にプレーしたい選手に現役時代のライバル2人を挙げた。ニューオーリンズでのNBAオールスター・ウィークエンドに姿を見せたアイバーソンは、『TMZ』の取材に対し「コービー(ブライアント)と一緒にやりたい」と仰天発言。しかし、実現の可能性が低いことは理解しているのだろう、「まあ、無理だろうけどね」とイタズラっぽく笑った。「できればコービーと一緒にやりたいけど、彼はやらないだろうな。これは、あくまでも自分の夢だから。あとはシャック(シャキール・オニール)ともやりたいね。でも、もしシャックの参加が実現したら楽勝になってしまうな。そしたら俺はプレーよりも指導に専念するさ」コービーとオニールの名前が出ただけでも驚きだが、本音なのか、それとも話の流れで単に口から出たことなのか、現役時代には想像もつかなかった「指導者」という単語も聞かれた。この発言を受け『TMZ』は将来的にNBAで指導する気があるかアイバーソンに突っ込むと、先ほどの答えが一変する。「NBAで指導する? 誰が? 俺が? 無理に決まっているだろ。自分より大金を稼いでいる連中になんて教えるわけがない」つまり『BIG 3で』での指導とは、参加する他の選手よりも高額な報酬を得るからということなのだろう。もしNBAで『指揮官アイバーソン』を見るには、選手より高額な年俸を支払わなければならなくなりそうだ。2001年のNBAファイナルで死闘を繰り広げたコービーとアイバーソン。二人の競演が実現したらそれだけで一見の価値があるだろう。2017/02/22NBA&海外
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ケビン・ガーネットがキャリアハイのシーズンを送る『小兵』アイザイア・トーマスをシーズンMVP候補に推す小兵ガードはここまでキャリアハイの28.2得点をマーク今シーズン序盤こそ波に乗れない状態が続いたセルティックスだが、2016年12月中旬以降は2回の4連勝を含め順調に勝利数を伸ばしている。復調の要因は、現在リーグ4位の平均28.6得点を記録している小兵ガード、アイザイア・トーマスの活躍に他ならない。今シーズンは得点、アシスト、リバウンドでキャリアハイのペースを維持しているトーマスは、特に第4クォーターに得点を重ねる『クローザー』としての才能を開花させた。身長175cmのトーマスの活躍を誰よりも喜んでいる一人は、昨秋に現役を引退したケビン・ガーネットだ。自らホストを務める番組『Area 21』にトーマスがゲスト出演した際、2008年にセルティックスで初優勝を達成したガーネットは、「君がシーズンMVP候補の一人だと思っている。チームのためにやっているプレーは本当に大きい」と称え、がっちり握手を交わした。もしセルティックスが昨シーズンのカンファレンス5位を上回る順位でプレーオフに進出した場合、当然トーマスもシーズンMVPの有力候補に挙がるだろう。今シーズンは年間トリプル・ダブルという史上2人目の快挙達成の可能性があるサンダーのラッセル・ウェストブルック、ロケッツの西カンファレンス上位躍進を支えているジェームズ・ハーデンもMVPレースに顔を連ねるが、今後の成績次第では、2001年にNBA史上最も低身長でMVPを受賞したアレン・アイバーソン(183cm)を下回る小兵MVPが誕生するかもしれない。得意のジャンプショットを放つトーマス。得点を量産しその小さな体でチームを勝利に導く。2017/01/16NBA&海外
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殿堂入りのアレン・アイバーソンがクリスタプス・ポルジンギスにエール「正しい方向に向かっている」ポルジンギスとアイバーソンには『意外な共通点』が1月12日にマディソン・スクエア・ガーデンで行なわれたブルズvsニックスの試合に、昨年秋にバスケットボール殿堂入りを果たした『The Answer』ことアレン・アイバーソンが観戦に訪れた。アイバーソンは現役時代にナゲッツで一緒にプレーした弟分カーメロ・アンソニーと再会。デリック・ローズともコートでハグを交わし会話する姿が見られた。ひときわ話題になっているのは、アイバーソンが試合後に会場内の廊下でクリスタプス・ポルジンギスと交流した場面だ。Words of encouragement for @kporzee from @alleniverson! ???? #ThisIsWhyWePlay pic.twitter.com/c7T1zqJwkd— NBA (@NBA) January 13, 2017ポルジンギスはアキレス腱の負傷でこのブルズ戦を欠場したが、アイバーソンは「いいか、君は正しい方向に進んでいる。すべて正しいことをしているから大丈夫だ。お前のプレーを見るのが大好きなんだよ」と声をかけ、がっちりと握手。動画を見ると、お世辞ではなく本当にポルジンギスのプレーを称えているのが伝わってくるほど、その言葉には気持ちが込められている。ラトビア出身のポルジンギスは、NBA2年目の今シーズン、ニックスの中心選手としてステップアップ。負傷により昨年末からしばしば欠場しているが、チームのプレーオフ進出に欠かせない戦力として期待されている。そんなポルジンギスとアイバーソンには、ある意外な『共通点』が存在する。Thanks @Deadspin for this Kristaps Porzingis pic. Can the Garden get Kristaps Cornrow night? #Knicks pic.twitter.com/A7rD0cbwtP— Sportscast Radio (@sportscastradio) October 22, 2015ポルジンギスは10歳から13歳まで髪型をコーンロウにしていたことをNBA入り後に明かしている。コーンロウと言えば、1990年代後半からNBAにヒップホップ・カルチャーを浸透させたアイバーソンの代名詞的ヘアースタイル。1995年生まれのポルジンギスが思春期にNBAカルチャーから受けた影響の大きさを表す一枚とも言える。わずかな会話ではあったものの、レジェンドの薫陶を受けたポルジンギスのさらなる進化に期待したい。2017/01/15NBA&海外
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開幕から7連敗、NBAで唯一勝ち星がないシクサーズを『レジェンド』のアレン・アイバーソンが激励「選手たちが経験を積めば、自然と機能するはずさ」ペリカンズが11月10日のバックス戦に勝利したことで、セブンティシクサーズは今シーズン開幕から唯一未勝利のチームとなった。将来有望なタレントを要するチームなのは誰の目から見ても明らか。レジェンドのアレン・アイバーソンも同意見だが、2001年にファイナルに導いた『The Answer』は、いても立ってもいられずシクサーズの練習場を訪れた。アイバーソンは、「毎試合を最後の試合のつもりで戦うこと」と選手たちに向かって話し、辛抱強さを持ち、自分たちの力を信じるよう伝えた。「自分のメッセージが伝われば誰か一人にでも伝わればいいね。それだけで僕はうれしいんだ」とメディアに話したアイバーソン。熱狂的で知られるフィラデルフィアのファンはチームを信じていると熱弁を振るう。「フィリーのファンはチームの力を信じている。それが彼らなんだ」.@alleniverson visits the complex for the first time, talks @JoelEmbiid, @BenSimmons25. ?? For the commute " https://t.co/bMzntxI7aE pic.twitter.com/NXaWqRJcIh— Philadelphia 76ers (@Sixers) November 10, 20161999年から2006年、2009年から2010年までシクサーズにトータル12年在籍したアイバーソンは、ジョエル・エンビード、ジャリル・オカフォー、2016年ドラフト全体1位指名を受けたベン・シモンズらを中心とするチームの将来性に太鼓判を押し、「足りないのは経験だけ」と続けた。「素晴らしいタレントが揃っている。あとは経験だけ。選手たちが経験を積めば、自然と機能するはずさ。ファンの皆には、辛抱強く選手たちを見ていてもらいたい。才能のある選手たちが集まっているんだ。選手にも自分たちの力を信じてほしい。このチームの未来は明るいよ」2016/11/12NBA&海外
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アイザイア・トーマス「AIのような選手になりたい」同じ小兵ガードとしてNBAで地位を築き、尊敬し合う関係身長175cmながらもオールスターに選出されたセルティックスのアイザイア・トーマスは、同じく小兵ガードとして一世を風靡したアレン・アイバーソンを尊敬していると公言する選手の一人だ。そのアイバーソンは、現地9月9日にバスケットボール殿堂入りを果たした。先月フィラデルフィアで開催されたイベントにアイバーソンから招待される形で参加したトーマスは、アイバーソンの殿堂入りについて『ESPN』に、「彼にとって非常に大きな名誉だし、彼にだけでなく、彼を尊敬している全員にとっても大きなことだ」と語った。アイバーソンをバスケットボール界のパウンド・フォー・パウンド(ボクシング、その他格闘技で使われる用語で、仮に体重差がなかった場合に最強とされる選手に与えられる称号)に挙げるトーマスは、「彼のようになりたい」と言う。「彼からは、『俺たちは同じ穴のムジナ』と言ってもらえた。僕も彼と同じような道を歩んできたからね。彼は僕をバスケットボール選手としてだけではなく、一人の人間として認めてくれている。彼のことは何でも知っているし、尊敬しているから、本当にうれしいんだ」NBA史上最高の身長182cm以下の選手になることを目標に掲げるトーマスにとって、アイバーソンの殿堂入りは良い刺激になったはずだ。殿堂入りを果たしたアイバーソン。小柄(183センチ)ながら得点王を獲得し、身長が小さい選手に希望を与えた。2016/09/11NBA&海外
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2000年代序盤のNBA黄金時代を支えた3選手が殿堂入りシャック、アイバーソン、ヤオが真の『レジェンド』に現地9月9日にマサチューセッツ・スプリングフィールドでバスケットボール殿堂入り式典が執り行われ、シャキール・オニール、アレン・アイバーソン、ヤオ・ミンら10人が殿堂入りを果たした。2016年から殿堂入り候補資格の基準が変更され、現役引退から4シーズンが経過すれば殿堂入り候補の資格保持者と改められたことで、オニール、アイバーソン、ヤオが揃って殿堂入りを果たすこととなった。現役時代、『歩く万里の長城』と呼ばれた中国出身のヤオは、式典で一番最初に壇上に上がると、「私がトップバッターと聞いて、誰かがミスを犯したのだと思いました」というジョークで会場の雰囲気を和ませた。上下黒のスーツ、シャツ、ネクタイに、現役時代から続けるコーンローというお馴染みのスタイルで登壇したアイバーソンは、スピーチ前から大歓声で出迎えられた。「私を愛し、祝福してくださる神様に感謝しています」と話し始めた彼は、自身の生き方についてこう語った。「今の自分でいられることに何の後悔もありません。家族、チームメート、ファンに愛される男でいられるのだから」多くのレジェンドたちが壇上に上がった中、トリを務めたのはオニール。現役時代からユーモアセンスに優れ、お茶目な一面を持つオニールは、レイカーズ時代に力を合わせて3連覇を達成しつつ、不仲により一時決裂するまでに至ったコービー・ブライアントとの関係性をブラックジョークに変え、笑いを取ることを忘れなかった。「彼は自分をチームから追い出し、ヒートへのトレードを手伝ってくれたんだ」3人に加えて、27年間審判を務めたダレル・ギャレットソン、全米バスケットボールコーチ協会の年間最優秀コーチに選出されたトム・イゾー、プロリーグ初のアフリカ系アメリカ人コーチのジョン・マクレンドン、WNBAで優勝4回を果たしたシェリル・スウープス、ベテラン部門からゼルモ・ビーティ、早期アフリカ系アメリカ人パイオニア部門からカンバーランド・ポージー、功労者部門からジェリー・ラインズドルフが新たにバスケットボール殿堂入りを果たしている。2016/09/10NBA&海外
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アイバーソンとガーネット、NBA史にその名を刻む可能性を秘めた『狼軍団』は幻と消えた元シクサーズGMが明かす、2006年の仰天プランセブンティシクサーズを2001年にNBAファイナルに導き、フランチャイズを代表する存在となった『The Answer』ことアレン・アイバーソンが、2006年、あるチームへのトレードを希望していたことを、元GMのビリー・キングが明かした。同年、結果的にシクサーズはアイバーソンをナゲッツにトレードしたのだが、本人が希望していた移籍先の一つは、ティンバーウルブズだったという。キングが、当時の顛末を『The Vertical』に明かした。「アイバーソンから複数の希望チームを聞いた。ナゲッツやクリッパーズに加えて、彼はミネソタでKG(ケビン・ガーネット)とプレーすることを望んでいたんだ」実現とはならなかったものの、ウルブズにはスーパーデュオ誕生の可能性があったということだ。ウルブズのオーナーであるグレン・テイラーは、当時のことを『St. Paul Pioneer Press』に語った。「トレードが成立しなかったのは私が彼を評価していなかったからではない。金銭的な部分で話がまとまらなかっただけだ」当時は現代と異なり、一つのチームにフランチャイズプレーヤーが顔を並べる時代だった。この裏話が公になった以上、AIとKGが同じユニフォームを着てコートに立つ姿を見たかったというファンは、決して少なくないはずだ。KGはタイトルを求め退団、AIは無冠の帝王にアイバーソンは2005年に自身4度目の得点王に輝き、ガーネットは2004年にシーズンMVPを受賞するなど、2人ともキャリアの全盛期にあった。そんな2人がコンビを組んでいたら、2005年から現在まで低迷が続くウルブズの再建は、ずっと早く進んでいただろう。ましてや、2007年にガーネットをセルティックスに放出しなくとも良かった可能性もある。もちろん、強力な個性を持つスター選手同士にありがちな衝突もあった可能性も否定できない。しかし、その他にも個性派が集まり、マイケル・ジョーダン、スコッティ・ピッペン、デニス・ロッドマンを擁した1990年代のブルズのように、名実ともにNBA史にその名を刻む『狼軍団』が完成していた可能性さえある。このトレードが流れた結果、アイバーソンはナゲッツでカーメロ・アンソニーの良き兄貴分となり、ガーネットは2008年にセルティックスの22年ぶりの優勝に貢献した。優勝を求め、それを実現させたガーネットと、無冠のスコアリングマシーンに終わったアイバーソン。たらればではあるが、もし実現していたら、アイバーソンのキャリアに『NBA優勝』という冠が付いていたかもしれない。2016/08/27NBA&海外
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アイバーソンが選ぶトップ5来月殿堂入りを果たすアイバーソンが、NBAカルチャーに与えた影響を語る来月にバスケットボール殿堂入りを果たすアレン・アイバーソンが、先日収録されたラッパーJadakissとのインタビューで、現役時代にプレーした選手、現代の選手を含めた中でのトップ5、自身がNBAのカルチャーに与えた影響などについて語った。Jadakissからトップ5の選手を聞かれたアイバーソンは、「マイク(マイケル・ジョーダン)、シャック(シャキール・オニール)、コービー(ブライアント)、レブロン(ジェームズ)、あと5人目は候補がたくさんいる」とコメント。「たとえば(ラッセル)ウェストブルック、カイリー(アービング)、(ケビン)デュラント、メロ(カーメロ・アンソニー)かな」と答えた。NBA歴代7位の平均26.7得点を挙げたアイバーソンは、小兵ポイントガードの印象を一変させただけではなく、コーンロー、ゆったりしたシャツにパンツという出で立ちなど、コート外でもNBAに影響を与えた選手だ。嘘か誠か、アイバーソンのファッションによる社会的な影響を懸念し、NBAは2005年にドレスコードの導入を決めたとも言われている。アイバーソンは、自身の影響力についてこう語った。「俺は俺でいただけ。他に考えたことなんて何もない。ただ自分が育った環境の連中と同じ服装だよ」現代のNBAでは、アイバーソンがトップ5の5番目候補に挙げたウェストブルックがファッションリーダーの一人として見られている。NBAファッションに一石を投じたパイオニアは、今の選手が自分自身でいられることが素晴らしいと言う。「若い選手がやりたいようにやれていることが一番。何も恐れず、自分がしたい格好をしている。それが何よりのことだね」現地9月9日にマサチューセッツ・スプリングフィールドで行なわれる式典では、アイバーソンのほか、レイカーズ時代の2000年から3連覇を達成したオニール、アジアを代表する元NBA選手のヤオ・ミンらがバスケットボール殿堂入りを果たす。神様マイケル・ジョーダンをトップ5に選んだアイバーソン。得意のクロスオーバードリブルでジョーダンを振り切りシュートを決めたプレーで一躍脚光を浴び、その後スターダムにのし上がっていった。2016/08/23NBA&海外
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NBAの歴史に残る小兵スコアラーが競演セレブゲームでアイバーソンとトーマスが交流平均身長200センチを超えるNBAにおいて、小柄な選手の活躍は際立つ。小兵スコアラーとして確固たる地位を築いた選手の代表格は、1990年代後半からNBAを牽引したアレン・アイバーソンだろう。身長183cmと小柄ながら、得点王に輝くこと4回(1999年、2001年、2002年、2005年)。抜群の身体能力で200cmを超える選手のディフェンスを打ち破り、1試合30得点、40得点、50得点とマークした姿に、ファンは度肝を抜かれた。アイバーソン時代は終わりを告げたが、現代のNBAにも小兵スコアラーとして奮闘する選手は残っている。セルティックスのエース、アイザイア・トーマスだ。トーマスは、アイバーソンよりも低い175cmでありながら、昨シーズンはキャリアハイとなる平均22.2得点を挙げ、オールスターにも初出場。新シーズンもセルティックスの中心選手として期待されている。そんなトーマスとアイバーソンが、先週末フィラデルフィアで開催されたセレブマッチで競演。トーマスは、Instagramにアイバーソンとの2ショット画像に、以下のメッセージを付けて投稿した。「彼こそバスケットボール史上最高のパウンド・フォー・パウンド! 素晴らしい功績を残してくれて、本当に感謝している。第二のアレン・アイバーソンは現れないだろうけれど、僕が最も近い存在になるさ(笑)。今回の試合に招待してくれて、観客の前で話す時間も与えてくれて感謝している。これまでにあなたと交わした会話が、試合に対する僕のアプローチを変えた。本当に感謝しているよ!」Pound for pound the best to ever play the game! Thank you @theofficialai3 for everything you've done for the game a basketball. There will never be another Allen Iverson but I'm for damn sure going to be the closest thing to you LOL. Thank you for inviting me to your Gala and allowing me to speak at it. Appreciate all the long talks we've had, they have changed the way I approach the game! #RealRecognizeReal #TheAnswer ??: @joipearsonphotoIsaiah Thomasさん(@isaiahthomas)が投稿した写真 - 2016 8月 6 11:20午前 PDT「身体のサイズでプレーしているわけはない。俺はハートでプレーしている。ハートでプレーすることで、大半のことを乗り越えられてきた」という名言を残したアイバーソンからの薫陶を受け、トーマスは、来シーズンもリーグを代表する突貫プレーヤーとしてセルティックスを引っ張る。アイバーソンよりもスピードは劣るものの、シュートの正確性と駆け引きのうまさで得点を量産する。2016/08/11NBA&海外
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NBA選手協会、引退選手をサポートする健康保険基金を設立引退した選手の健康を守るため、選手協会が尽力NBA選手協会(NBPA)は、引退した選手を対象とする健康保険制度導入のための基金の設立を発表した。NBAで最低3年プレーした選手が対象となる。引退した選手を対象とする健康保険プログラムの導入は、北米プロスポーツでは初めてとなる。NBPA会長のクリス・ポール(クリッパーズ)は、「リーグの人気は過去最高の状態にある。それは自分たちがプレーする以前に尽くしてくれた選手たちのおかげだと、現在NBAでプレーしているすべての選手が認識しているよ」と語った。「NBAファミリー全体に配慮することはすごく大事だ。元選手の健康を保証するという、前例のない一歩を踏み出せることを誇らしく思うよ」昨年にはバスケットボール殿堂入り選手のモーゼス・マローン、パワーダンクの生みの親として知られるダリル・ダウキンズが心疾患で急逝している。マローンは60歳、ダウキンズは58歳の若さでこの世を去った。これを「重要なサイン」と受け止めたNBPAは、心臓病予防プログラムなど、現役を退いたOBたちに必要なサポートを提供する準備を進めてきた。日々の健康管理に困るOBは少なからず存在する現役時代から実業家の顔を持っており、引退後はバスケットボール選手としてのそれより大きな成功を収めているマジック・ジョンソン。解説者の枠を超えて日々バスケファンと接しているシャキール・オニール。そしてバスケの「現場」に残り、指導者として大きな成功を勝ち取ったスティーブ・カー。彼らのような存在はある意味「例外」だ。NBAで活躍したスター選手が引退後の人生設計を誤り、道を踏み外すケースは決して少なくない。NBA選手の約半数が、現役引退から5年以内に経済的困窮に見舞われるというデータもある。NBAのトップスターだったアレン・アイバーソンは浪費の末に借金で首が回らなくなった。昨秋にはラマー・オドムが売春宿で意識不明の状態で発見され、生死の境をさまよったことで話題となった。ニュースになるような窮状ではなくとも、日々の健康管理に回す経済的余裕のないOB選手は少なからず存在するのだろう。彼らはクリス・ポールの発表を聞いて安堵しているはずだ。もっとも、基金を設立するだけでは意味がない。この手の保障制度は5年、10年と続いて初めて意味が出てくるもの。それでもNBPAが踏み出した一歩は、大きい。人種問題について言及したり、LGBT問題によってオールスターゲームの開催地を変更するなど、NBAは社会的問題に積極的に取り組み続ける。2016/07/28NBA&海外
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テイロン・ルーがキャバリアーズとの新たな5年契約にサインキャブスをNBA王者に導いた指揮官が高待遇をゲット昨シーズンに初めてNBAチャンピオンとなったキャバリアーズは、ヘッドコーチを務めるタイロン・ルーと5年間の契約延長を結んだことを発表した。契約金額は3500万ドルと見られている。アシスタントコーチであったタイロン・ルーは、シーズン途中に前ヘッドコーチのデビッド・ブラッドの解雇に伴い、ヘッドコーチに昇格した。東カンファレンスを57勝25敗の成績で1位通過。迎えたプレーオフでは、初戦のピストンズ戦から10連勝をマークし、ファイナルへ進出した。2年連続同じ対戦カードとなったウォリアーズ戦では、1勝3敗から3連勝の逆転劇でキャバリアーズを優勝に導いた。ルーは現役時代に2000年と2001年にレイカーズで優勝を経験している。転機は2001年のファイナルに訪れた。当時のシクサーズのエース、アレン・アイバーソンをマンツーマンマークで苦しめ脚光を浴びたのだ。現役時代に突出したスタッツを残したわけではない。しかし、レイカーズではシャキール・オニールやコービー・ブライアントなどのスター選手のチームメートとなり、ウィザーズでは現役復帰した『神様』マイケル・ジョーダンと一緒にプレーすることで、「ビッグネームとどう接するか」の方法論を熟知していたと言える。監督と選手がお互いを理解し合えないで、良質な関係を築くことができずに移籍や解雇となるケースはよくあることだ。レブロン・ジェームズとの不仲説が報じられ解雇されたブラッドに対し、互いをリスペクトする良質な関係を築くことに成功したルー。そのコミュニケーション能力は選手時代の経験から培ったものであろう。ビッグ3が健在で、その舵を取るルーの契約延長が決まったキャバリアーズ。東カンファレンスの一強時代はまだ続きそうだ。『神様』ジョーダンに対しても物怖じせずにプレーしていたルー。この経験が今のヘッドコーチ業に活きているのであろう。2016/07/28NBA&海外
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バスケットボール殿堂入りを果たしたアレン・アイバーソン、その長き旅路『The Answer』がバスケットボール界最高の名誉である殿堂入り選手に4月4日、ネイスミス・メモリアル・バスケットボール・ホール・オブ・フェイムが2016年度の殿堂入り選手10名を発表。名立たる名前の中でも一際注目されたのは、アレン・アイバーソン、シャキール・オニール、ヤオ・ミンの3名だろう。昨年までは引退から5シーズン経たなければ殿堂入りの資格を手にできなかったが、それを4年に短縮するよう資格基準が変更されたことで、この3名も資格を得られ、晴れて今秋殿堂入りの栄誉を授かることとなった。殿堂入り決定後、アイバーソンが『神様』マイケル・ジョーダンに祝福される様子が、本人の公式Instagramページで公開されている。Me and the best that ever did it!!!Allen Iversonさん(@theofficialai3)が投稿した動画 - 2016 4月 4 9:00午後 PDT『The Answer』の愛称で知られるアイバーソンは、1990年代後半から2000年代後半までトップスターの一人として活躍した選手だ。1996年のNBAドラフト全体1位でセブンティシクサーズから指名されプロに転向すると、身長177cmと小兵ながら非凡な得点力で得点王を4度受賞。それまで低迷期にあったセブンティシクサーズが抱えていた問題のAnswer(答え)となり、2000-01シーズンにはチームをNBAファイナルに導くとともに、自身もシーズンMVPを受賞している(ファイナルではレイカーズに1勝4敗で敗戦)。コートに立ち続けるため流れる血を飲み込み続けた人一倍の負けん気の強さを象徴するエピソードも枚挙にいとまがない。その代表的なものは、ファイナルに進出した2000-01シーズンのプレーオフ東決勝でのものだろう。シクサーズ対バックスのシリーズは、第7戦までもつれる死闘となった。その第7戦、アイバーソンは口内を切り出血するアクシデントに見舞われる。NBAでは感染症のリスクを避けるため、出血している選手のプレーを禁じているが、前年のプレーオフでペイサーズに敗れ悔し涙を流したアイバーソンはコートを離れなかった。彼は口の中に溜まった血を飲み込みながらプレーを続け、この試合で44得点を挙げて勝利の立役者となった。オフコートでもアイバーソンはNBAに影響を与えた選手として知られている。2005年に選手に対してのドレスコードを導入したNBAだが、アイバーソンがプロに転向した後、ヒップホップ系のファッションが流行した。その先端を走っていたのがアイバーソンで、巷では「アイバーソンがドレスコードを変えさせた」とささやかれている。シーズンMVP受賞が決まった時、アイバーソンはコートに呼び寄せた母親とともにインタビューに応じることで、感謝の気持ちを示した。殿堂入りが決まった後、アイバーソンは心境をストレートに明かしている。「これまでは、過去に自分が成し遂げた最大の偉業は、ドラフトで指名されたことと言い続けていた。全体1位指名だろうが、100位指名だろうが関係なかった。でも今は、殿堂入りこそがベストだと答えられるよ。この名誉は、自分を支え、力になってくれたすべての人に対する感謝の印だ。正しい行ないをした時も、不適切な行ないをしてしまった時も、この長く、厳しい旅路を経た自分を支持する人たちがいてくれた」2016/04/08NBA&海外