ライアン・サンダース

選手から支持を集める若き指揮官の続投が決定

5月20日、ティンバーウルブズは、2018-19シーズン途中から暫定ヘッドコーチとしてチームを率いたライアン・サンダースのヘッドコーチ就任を発表した。

サンダースは、シーズン中に解任されたトム・シボドーの後任として45試合で采配を振るい、17勝25敗という戦績を残した。シーズン途中からチームを預かるという難しい仕事を引き受け、主力に負傷者が相次ぐ中で指導力を発揮した。

結果としては負け越しているし、プレーオフ進出も逃すことになったが、33歳の若いヘッドコーチ代行は選手たちの信頼を勝ち取り、シボドーの下で空中分解寸前だったチームを立て直した。『Sports Illustrated』によれば、サンダースの留任を後押ししたのは選手たちだったという。特に彼のフルタイムヘッドコーチ就任を支持したのは、カール・アンソニー・タウンズだ。

タウンズは、シボドー体制時には平均22.2得点、フィールドゴール成功率49.5%、3ポイントシュート成功率37.9%だったが、サンダース体制となってからは平均28.8得点、フィールドゴール成功率54.1%、3ポイントシュート成功率42.2%にまでスタッツを伸ばした。

サンダースが暫定ヘッドコーチに就任した時点で、タウンズはこう語っていた。「彼ならチームの指揮を執ることができる。僕たち全員が彼の力を信じている。彼のために準備を整えたい。僕たちの新たなキャプテンなのだから」

プロ選手としての経験はないものの、サンダースは、父フリップ・サンダースと同じ指導者としての道を歩んだ。そのフリップ・サンダースは4年前に他界。父が一時代を築いたウルブズのヘッドコーチを引き継いだことを、本人も誇りに思っているに違いない。