ルカ・ドンチッチ

トレーナーが証言「彼はずっと活動し続けているし、体形もキープしている」

ルカ・ドンチッチは間もなくスロベニア代表に合流する。昨夏は東京オリンピックに参戦し、メダル獲得こそ叶わなかったもののチームにとっては歴史的偉業となるベスト4進出の原動力となった。オリンピックが終わるとすぐに、マーベリックスとの5年2億700万ドル(約280億円)の契約にサイン。昨シーズンはマブスを西カンファレンスの4位に導き、プレーオフでもカンファレンスファイナル進出と躍進の年になった。

ドンチッチは一昨シーズン終了後すぐにスロベニア代表に合流し、オリンピックの最終予選にも出場していただけに、まさにフル稼働の一年となった。5月末にウォリアーズとのカンファレンスファイナルに敗れてから今までが、ようやく身体と心を休められる期間となったが、その間も彼はトレーニングを欠かさなかった。

スロベニアの『SportKlub』の取材に対し、ドンチッチのトレーナーであるアンゼ・マチェックがこう語っている。

「ルカはシーズンが終わるとすぐにフィットネストレーニングを始めたいと言ってきた。それで(ゴラン)ドラギッチと一緒に3週間のトレーニングをやった。彼はずっと活動し続けているし、体形もキープしている。代表チームの練習が始まればさらに良くなるよ」

オーバーワークが心配になるが、それを管理するのはマチェックの役割であり、プロとしてのドンチッチの責務でもある。マブスのオーナーであるマーク・キューバンは先日、ドンチッチを「現時点でNBAにおけるトップか2番目の選手だ。この夏も自分のプレースタイルに新たな何かを追加するつもりでいる。つまり、彼はより成長して戻って来るということだ」と、ドンチッチの代表活動に理解を示している。

スロベニア代表の合宿は今週から始まる予定で、8月25日にエストニアと、28日にドイツとワールドカップ予選を戦い、9月1日開幕のユーロバスケットを迎える。

2017年の前回大会でスロベニアは初優勝を飾っている。代表最年少の18歳だったドンチッチは平均29分プレーして14.3得点、8.1リバウンド、3.6アシストを記録して優勝に貢献した。そこから大きな成長を遂げた今も、彼の代表に対する熱い思いは変わらない。前回はドラギッチが『チームの顔』だったが、今回その役割を務めるのはドンチッチだ。