ジャレット・アレン

ブレイザーズ指揮官もお手上げ「ジャレット・アレンはモンスターのようだった」

現地11月3日、キャバリアーズはトレイルブレイザーズを107-104で下して戦績を5勝4敗とし、東カンファレンスの8位に位置している。

ブレイザーズの指揮官チャウンシー・ビラップスが試合後に「ジャレット・アレンはモンスターのようだった。彼はスコアラーではないけど、今夜のゲームは彼のものだったね」と称えたように、アレンは24得点17リバウンドと今シーズン4度目のダブル・ダブルに加え、4アシスト1スティール1ブロックと攻守で活躍した。

キャブズは87-79とリードして最終クォーターを迎えたものの、立て続けにブレイザーズに3ポイントシュートを許して、残り約8分の時点で93-92と1点差にまで詰められた。しかし、ここからアレンがチームに勢いを与える。オフェンスリバウンドを奪って得点へと繋げると、今度はデイミアン・リラードとのミスマッチを突いてポストプレーを仕掛けてファウルを誘い、フリースロー2本を成功させて97-92とリードを広げた。キャブズは直後にリラードに3ポイントシュート許し再び詰められたものの、続くポゼッションでリッキー・ルビオとのツーメンゲームでダンクを決めるなど、アレン一人で8得点を奪った。

そして、107-104と相手ボールで迎えた残り9秒。ブレイザーズはリラードの3ポイントシュートを狙っていたが、スイッチでマークしたアレンが足を動かしてシュートチェックに入ったことでタフショットを打たせ、キャブズはリードを守り切って勝利した。

アレンは最後のディフェンスを「アリーナ内の誰もが、デイムがシュートを打ってくると思っていただろうね。だから僕はファウルをせずに、できる限り彼に詰め寄ろうとしたんだ」と振り返った。「僕たちは試合を楽しんでいるし、正しい方法でプレーできている。チーム全員で一緒になってバスケットをしているよ」

キャブズの司令塔、ダリアス・ガーランドは「デイムはこのリーグで最高の選手の一人だよ」と言うと、そのリラードを阻止したアレンを称えた。「JA(アレン)は本当に足をよく動かして手を高く保って、デイムに難しいシュートを打たせていた。今日の試合もだけど、シーズンを通しても彼は素晴らしいガード陣を翻弄してきた。足を動かして彼らに対応するのが、JAのやり方さ。今日は素晴らしいプレーを見せてくれて勝利をつかむことができたよ」

チームメートがアレンのディフェンスを称えたのに対し、指揮官のJ.B.ビッカースタッフは「彼はディフェンスにプレッシャーをかけていたね」と、第4クォーターに見せたアレンのオフェンスを称えた。「彼にプレッシャーを与えられたら、守るのは難しいだろうね。アレンは左手でも右手でもフィニッシュができる上に、機動力とスピードがあるから大柄な選手では守るのが難しいと思う。彼にボールを渡せば2フィート(約60cm)以内に入って、良いシュートを打ってくれることは分かっている。それこそ、僕たちがあの時間帯に必要だったことなんだ」

かつてはオフェンス力が乏しいと思われていたアレンだが、今シーズンは9試合を終えて平均14.4得点、10.7リバウンドと、ともにキャリアハイのペースでスタッツを残している。また、昨シーズンはキャブズで出場した51試合のうち20得点超えは6回だったが、今シーズンはすでに4回も達成している。

アレンは言う。「夏の間は、自分でシュートを打てるようになることに重点を置いて練習していたんだ。今日のパフォーマンスももっと良くしたいと思う部分はあるけど、僕には何かができる可能性があることを証明できたと思う。そのために努力してきたし、それを自分のプレーに加えたかったんだ」