ジャレット・アレン

サンズ時代のナッシュ&アマレの再現なるか

ヘッドコーチにスティーブ・ナッシュ、アシスタントコーチにマイク・ダントーニが就任したネッツは、早くも2020-21シーズンで注目されるチームの一つだ。

ケビン・デュラントとカイリー・アービングが中心のチームを、指導者としての経験がないナッシュがどう率いるのか見ものだが、サンズ時代のチームメートを選手育成アシスタントとして支えるアマレ・スタウダマイアーの存在も注目されている。

キャリア4年目を迎えるセンターのジャレット・アレンは、すでにスタウダマイアーの指導を受け、成長を実感しているという。アレンは『New York Post』の取材で「ちょっとしたコツを教わっている」と明かした。「アマレは素晴らしい人。練習を見てもらう時には、コツを教えてもらっている。自分のプレーのレベルを上げるのに必要なちょっとしたコツをね。他にもポストムーブだったり、リバウンドを奪いに行く時のメンタリティーなんかについても教えてもらっている」

昨シーズンのアレンは、キャリアハイとなる平均11.1得点、9.6リバウンドを記録。オーランドで7月末から再開されたシーズンでもダブル・ダブルを量産し、ネッツは東の7位でプレーオフに進出した。

スタウダマイアーと司令塔ナッシュによるピック&ロールは、ダントーニが率いたサンズにとって大きな武器の一つだった。旧サンズの面子が指導者として揃ったからには、ネッツも『ラン&ガン』オフェンスを踏襲する可能性が高く、アレン、デュラント、ディアンドレ・ジョーダンとガード陣のアービング、スペンサー・ディンウィディなどによる連携で相手のディフェンスを攻略する姿が目に浮かぶ。

スタウダマイアーも指導者としての経験はないが、今年のドラフト全体9位でウィザーズから指名されたデニ・アブディヤは、ヨーロッパの強豪マッカビ・テル・アビブ時代に彼とチームメートだったこともあり性格をよく知っている。ドラフトが開催された先週、アブディヤは「アマレからはたくさんのことを教わった。彼は若い選手に対しても辛抱強い人で、若手の成長を喜んでくれる」とメディアに語った。

毎年成長し続けているアレンがさらに一皮剝けることができれば、ネッツの未来はより明るくなる。スタウダマイアーは、ナッシュとダントーニを補佐しながら、若手の育成に力を注いでいる。