岸本隆一「やっとスタートラインに立ったという気持ち」
今週末からBリーグは優勝を懸けたチャンピオンシップがスタートする。5月15日からは沖縄アリーナで西地区1位の琉球ゴールデンキングスとワイルドカード1位の富山グラウジーズが対戦する。クラブを代表して、岸本隆一と岡田侑大が会見に応じた。
2年ぶりのチャンピオンシップに向けて岸本は「短いようで長いようなレギュラーシーズンが終わり、いよいよチャンピオンシップを戦えるところまできて、やっとスタートラインに立ったという気持ちです」と言うと、岡田は「僕自身は初めてのチャンピオンシップなので、いつも通りのパフォーマンスができるように頑張りたいです」と意気込みを語った。
琉球と富山はレギュラーシーズンで2度戦い、戦績は1勝1敗となっている。岸本は言う。「富山さんのイメージも戦った印象もですが、数字に出ているようにオフェンスがすごく強いチームです。試合の40分間を通してずっと攻め続けてくる印象があるので、ウチとしてはディフェンスがすごくキーになると考えています」
「富山さんはみんなが攻撃力が高いので全員を警戒しないといけませんが、強いて言えば外国籍選手の出場時間が長いので、そこをどう守っていくか。岡田選手もシーズン後半には調子を上げてきていて、彼の活躍が富山さんの勝敗にかかわってくる印象があるので警戒していきたいです」
一方、岡田は琉球について「オフェンスとディフェンスのバランスがすごく良いチーム」と印象を語る。「オフェンスはインサイドが強く、アウトサイドシュートも入るので的がとても絞りづらいですけど、相手の得意なことをさせないように頑張っていきたいです」
そして、相手のキーマンについては「(ジャック)クーリー選手と岸本選手です」と言う。「クーリー選手はウチの(ジョシュア)スミス選手とマッチアップすると思いますが、どっちかがファウルトラブルになるとインサイドでの力の差が出てしまいます。あとは、岸本選手に3ポイントシュートを打たせないように徹底的に抑えていきたいです」
岡田侑大「大きい舞台ではありますが冷静に戦っていきたい」
同ポジションの岸本と岡田は試合中にマッチアップすることもあるだろう。岡田は「一人で岸本選手を止めることは無理だと思うので、3ポイントシュートだけはなんとかタフに打たせるようにしていきたいです」と岸本について語り、自身のプレーについては「オフェンスの部分ではシーズン中の試合でも、結構イライラさせられたというか、チャージングも何回かしてしまったので、大きい舞台ではありますが冷静に戦っていきたいです」と話した。
一方の岸本は岡田について、こう語った。「岡田選手はボールを持ったら怖いのはもちろんですが、オフボールでも得点に絡む動きが多いので、ここでは言いにくいですが、できるだけ岡田選手を不快にできるようにディフェンスしていきたいです」
そして岡田も警戒している3ポイントシュートについては「僕自身の特徴でもあると思いますし、3ポイントシュートを決めることによってリズムをつかめることはあります」としつつも、こう続けた。「チャンピオンシップだからというわけではありませんが、3ポイントシュートが入らないからといってゲームに負けるわけでもありません。自分がやりたいことや一つひとつのプレーに固執せずに、チームの勝利のためにプレーしていきたいです」
平均失点数ではB1の20クラブのうち3位に入る『ディフェンスのチーム』である琉球と、B1トップの平均89.2得点を記録する『オフェンスのチーム』である富山が、チャンピオンシップのクォーターファイナルでどんな戦いを見せるのか注目だ。