プレーオフ進出は決定、勝ち抜けばB1昇格が決まる
佐賀バルーナーズは2018年に立ち上げられたクラブ。2019-20シーズンにB3リーグに入会し、1年でB2へとカテゴリーを上げた。B2初挑戦の今シーズンは30勝24敗、レギュラーシーズンの2試合を残しているが、西地区3位でのプレーオフ進出を決めている。
その佐賀が今日、B1ライセンスの交付を認められた。多くのクラブが苦労するアリーナ要件については、佐賀国体で使用する新アリーナが使えるとあってクリアしており、経営面の基準もクリアに至った。新型コロナウイルスの影響でいくつかの基準が緩和されているとはいえ、設立から3年でB1へ昇格する権利を得て、あとはプレーオフで勝てばいい、というところまでこぎ着けた。
竹原哲平社長は「売上の基準も今年は到達する目処が立ちました。スポンサーであったりコロナの中での集客を評価していただきましたし、アリーナ構想がしっかり成立しているところが大きいです」と、B1ライセンス交付を喜ぶ。
「最初は3、4社しかなかったスポンサーが今は100社近くになっています。結果が伴ったからこそスポンサーが増えたので、そこは選手が頑張ってくれました。そしてフロント陣が信念を持って、僕も含めて会社は若いですが、若さがポジティブに出ました。怖がらずに経営的な勝負してきたのがBリーグに認められたと思います」
あとはプレーオフを勝ち抜けば、B1昇格が決まる。「期待するのは勝利しかありません」と竹原社長は言う。「期待するのは勝利しかないのですが、2戦先勝方式なので、1試合目から最後の試合だと思って戦ってほしい。ルイス(ギル・トーレス)ヘッドコーチが1戦目で出場停止になるので、コーチ陣を含めて一丸になって、彼のやってきたバスケを遂行することが必須になります。1試合目から昇格を狙った戦い方をしてほしい」
勝負は時の運で、プレーオフで勝てるかどうかはやってみなければ分からない。それでも若いクラブである佐賀がB1ライセンス交付という一つの大きな勝利を得たのは間違いない。竹原社長は「B1に行くという夢をお届けするとともに、B1に行けば売上が下の方に入るので、上に行くのは皆さんの応援が必要だと訴えかけていきたい」と、さらに強く、さらに人気のあるチームへと佐賀を育てていくことを誓った。