滋賀レイクスターズ

「さらに選手の声を汲み上げ、安全に気を配る」

昨日、滋賀レイクスターズはジェフ・エアーズの帰国を発表した。この発表と時を同じくして、『ESPN』は新型コロナウイルスの影響を受ける各国のプロ選手たちを扱う記事の中で、エアーズのコメントを紹介。この中にチームの健康管理に問題があった旨の内容が含まれていたが、滋賀は今日、これを否定するリリースを出している。

ここで明らかにされたのは、滋賀が今シーズン開始の時点からオンラインシステムを用いて選手のコンディションを把握していること、選手にはアプリで日々の体調レポートの提出を義務付けていること。また新型コロナウイルスへの対応についても、当初から強制力のあるガイドラインはなくとも、こまめな手洗い、うがい、消毒といった基本的な予防策について情報提供を行っていた。

3月14日と15日に行われた無観客試合では、エアーズを含む外国籍選手3名が健康の不安を訴えたため、クラブ幹部と面談した上で欠場することが決まった。18日に再度協議が行われるはずだったが、エアーズは17日に帰国したとされる。

この試合を終えた後、チームは一時期活動を休止していたが、17日にクラブとしてのガイドラインを決め、18日のチームミーティングから練習を再開している。

このガイドラインでは『全体のルール』、『練習時』、『オフの日』の3つに分けて、基本的な衛生対応はもちろん、練習も少人数で対人系を行わないこと、オフにも5人以上の集まりには参加しない、京滋エリアから出る場合は連絡が必要など細かく、かつ明確な行動基準が定められている。実際、クラブ公式Twitterでも十分な配慮の下で練習が行われていることが投稿されている。

西村大介代表はリリースで次のようなコメントを発表している。

「新型コロナウイルス感染症について、滋賀レイクスターズとしてもBリーグから行動指針が共有される以前より選手やチーム関係者から感染者や濃厚接触者を出さないよう、スタッフと密にコミュニケーションを取りながら対策を行ってまいりました。しかしながら、選手たちの不安を完全には拭いされないまま3月14日と15日の試合に臨んだことについては事実であり、さらに選手の声を汲み上げ、安全に気を配った対応が必要であると感じています」

「チームでは体温測定の義務化、全体練習や集合の見合わせ等、ガイドラインに沿った活動を再開しておりますが、今後も新型コロナウイルスをめぐる情勢の変化に対しては迅速かつ柔軟な対応に努めて参ります」