「安心して試合を見てもらえる環境作りをしたい」
本日、Bリーグは都内で会見を開き、暴力団等反社会的勢力排除宣言式を行った。
登壇したBリーグチェアマンの大河正明は「当時、暴力団に見向きもされなかったバスケットボール界が、暴力団との関わりを懸念しなければいけない、そんなプロスポーツ界になってきた」とバスケ人気の高まりを前提としつつ、「選手とともに暴力団などと付き合わないことを宣言し、安心して試合を見てもらえる環境作りをしたく、今日は宣言しました」と、宣言の経緯を説明した。
今回の宣言式には警察庁や警視庁の要人も参加。警視総監の斉藤実は「国民に人気の高いプロバスケットボール界が暴力団排除の取り組みを強めていただけるのは大変心強い」と挨拶。暴力団排除条例が制定されて以降、全国の暴力団構成員、準構成員の数は年々減少しているが、「資金獲得活動の領域を多様化しており、今後も予断を許さない状況にあることに変わりはない」と警戒を強めているという。
日本バスケットボール協会はインテグリティ委員会を設立し、すでに『クリーンバスケット、クリーン・ザ・ゲーム』を発信している。その中で審判委員長の宇田川貴生は「クリーン、フェアな試合を運営していくために審判の存在は非常に重要」と話し、「研修会を通しオンコートのみならず、オフコートにおいて審判の在り方とはどうするべきかを伝えていきたい」と、あらためて取り組みの強化を図ると発言した。
選手会からは会長の田口成浩と副会長の田渡凌が参加。田口は「コートの外でも緊張感を持っていきたい」と話し、田渡は「応援される立場として、クリーンでいなければいけないと実感できた大切な会だった」と感想を語った。
Bリーグは今月、検察庁関係者を招いて研修を行っていくことを明らかにしている。