最大13点のビハインドから逆転勝利
宇都宮ブレックスvs大阪エヴェッサの第2戦は85-73で宇都宮が逆転勝利を収めた。
第1戦で逆転負けを喫し連敗が続く宇都宮は、この試合の立ち上がりも今までの敗戦を引きずるかのようなスタートだった。
大阪が内外バランス良く攻めて得点を重ねるのに対し、宇都宮はオフェンスが噛み合わずにイージーなミスが増える。そして、ジョシュ・ハレルソンのディフェンスリバウンドからの速攻などを許し、開始5分で4-17と大量ビハインドを背負った。途中出場の渡邉裕規の3ポイントシュートなどで追い上げるが、18-27で第1クォーターを終えた。
しかし、第2クォーターに入ると、ピック&ロールやドライブでズレを作りシュートまで繋げるなど、次第に宇都宮のオフェンスが噛み合っていった。そしてジェフ・ギブスのセカンドチャンスポイントなどで追い上げ、残り1分には比江島慎の3ポイントシュートが決まり42-42の同点に。さらに遠藤祐亮のミドルショットやギブスの3ポイントシュートが決まり、47-42と逆転して前半を折り返した。
迎えた後半、リズムを取り戻した宇都宮はディフェンスのギアを上げて連続スティールに成功。開始2分で10得点を挙げ主導権を渡さない。
第1戦では大阪のゾーンディフェンスに手を焼き、インサイドの得点が伸び悩んだが、この試合ではライアン・ロシターが第3クォーターだけで12得点を挙げる活躍を見せる。さらにハードなディフェンスからミスを誘い、このクォーターだけでターンオーバーから11得点を奪った。
最終クォーターに入っても、ディフェンスの強度が落ちない『宇都宮らしい』バスケットを展開し、2桁前後のリードを保ち続けて、前日の雪辱を果たした。
「流れを作れた要因を一人ひとりが理解して」次戦へ
勝利した宇都宮の安齋竜三ヘッドコーチは、「ディフェンスの強度を高い状況で保てたのが今日の勝因」と、試合を振り返った。
「昨日の試合でもプレッシャーとか強度を高めることをやっていました。それでも、相手がやりたいオフェンスを始めるまでのディナイとかが昨日はできていかなったけど、今日は途中からしっかりとできていました」
前半では最大13点のビハインドを背負い、そのまま崩れてもおかしくなかった。それでも逆転に至った経緯をこう明かす。
「ディフェンスから入るという話はしていました。昨日も負けていて、出だしも向こうに持って行かれたけど、やるべきことをできていないから、ああいう展開になってしまっただけ。なので意識を元に戻す、ディフェンスマインドをリセットして、あとはナベが良いシュートを決めてくれたので、あの点差で抑えることができました」
天皇杯から、宇都宮らしいバスケットができずに負けが続いていたが、ようやく自分たちのバスケを取り戻した。そして、「出だしは良くなかったですが、流れを持ってくる時間帯が後半にはありました。その時間帯を作り出せた要因を一人ひとりが理解して、次の試合に挑みたいです」と、次戦への意気込みを語った。
水曜日には東地区1位のアルバルク東京と対戦する。ホームで連敗を阻止し、逆転勝利できたことはチームにとっても自信となったはず。A東京との対戦は、宇都宮らしさを本当に取り戻したかどうかが問われる一戦となる。
1月26日のB1 8試合の結果
新潟66-53秋田
三遠65-91千葉
滋賀92-71島根
琉球71-69横浜
北海道70-107SR渋谷
宇都宮85-73大阪
A東京77-64富山
名古屋D78-74三河