『バスケットボール議員連盟』の総会で前向きな発言
日本のバスケットボールのさらなる振興を図ることなどを目的に、有志国会議員により設立された『バスケットボール議員連盟』の総会が今日行われ、日本バスケットボール協会の三屋裕子会長、Bリーグの大河正明チェアマン、Wリーグの斎藤聖美会長から集まった国会議員に対し、日本バスケットボール界の現状が説明された。
その席で、自民党の遠藤利明衆議院議員が、スポーツ振興くじ『toto』に言及。「Bリーグをくじの対象にすることについて、ほぼ合意ができたと思っている」と語るとともに「来年の通常国会で決めていきたい。財源を決めてスポーツ振興を行っていきたい」と明かした。
totoは2001年の発売から、サッカーだけを対象として行われてきた。『BIG』など新商品の効果もあり売り上げは右肩上がりだったが、ここ数年の売り上げは頭打ち。ここにBリーグという新たなテコ入れがなされることになりそうだ。
もともとBリーグがスタートした時点からtotoは意識されてきたが、東京オリンピックを前に現実味を帯びてきた。ただ、当然ながら大きな責任も伴うわけで、三屋会長は気を引き締める。
「暴排(暴力団排除)やインテグリティをいよいよしっかりしていかないといけない。選手育成のところから、反社も含めて教育をしていかなければいけません。特に審判のところは一番問題になってくると思います。もちろんリーグが主になりますが、大きくバスケット界と考えたら、そこはやっていかなければいけないと思っています」
Bリーグがtotoに加わるようになれば、助成金でバスケット界はこれまで以上に潤うはず。「そこで我々にも回ってくれば良いことですが、スポーツ界全体、スポーツ振興くじですから。スポーツ全体がそれで振興していけば良いし、そこでお役に立てるのであれば、こちら側もしっかり整備して臨みたいと思います」と三屋会長は語る。
toto自体がスタートする際にも、慎重論や反対意見は相次いだ。すぐに決まることではないかもしれないが、一歩ずつ前進していることは間違いないようだ。