写真=野口岳彦

若手中心のチームに百戦錬磨の経験を注入

2006年にアイシンシーホースに入団してから長くチームの顔として活躍した柏木真介。先日、シーホース三河からの退団を発表していたが、同じ愛知県に本拠を置く名古屋ダイヤモンドドルフィンズと契約したことが発表された。

柏木は2007年にレギュラーシーズンとプレーオフのMVPに輝いた2007-08シーズンを皮切りに、JBLのアイシン最強時代で主役を演じたポイントガード。シーズン途中に35歳になったBリーグ初年度のシーズン、メインのポイントガードを橋本竜馬に託してプレータイムは減ったものの、百戦錬磨の経験はチームにとって貴重なものだった。三河にとっては桜木ジェイアールと並ぶ功労者であり、引退まで三河でプレーすると思われたが、その情熱はまだ衰えてはいなかった。

名古屋Dの一員となった柏木は次のようなコメントを発表している。

「伝統と歴史あるこのチームに迎え入れて頂けたことに大変感謝しております。自分自身の新たなチャレンジのスタートとして、このチームでプレーできることにワクワクしています。これまでの経験をこのチームのために生かしていけるよう、そして梶山(信吾)新ヘッドコーチの力になれるように精一杯努めてまいりたいと思います。赤が似合うか不安ですが、ファンの皆さんと共に戦っていきたいと思います」

「赤が似合うか不安ですが」というコメントからは柏木の率直な気持ちが伝わって来る。シーホース三河というよりも「アイシン」のイメージが強い柏木。それでも名古屋Dでは昨シーズンの石崎巧がそうだったように、若いチームに経験とリーダーシップをもたらす貴重な存在となりそうだ。