河村勇輝

マタス・ブゼリス、ノア・エセンゲに負けない注目度

現地7月19日、ブルズは河村勇輝と2ウェイ契約を結んだことを発表した。

その前日にはブルズのサマーリーグ最後の試合。河村はベンチから27分の出場で20得点10アシストのダブル・ダブル、さらに4リバウンド2スティールを記録し、これ以上ないアピールができていた。

ブルズは昨年の1巡目11位指名で、デビューシーズンに主力の働きを見せた次期エース候補のマタス・ブゼリス、今年の1巡目12指名で即戦力ルーキーと期待されるノア・エセンゲの2人を擁してサマーリーグに臨んだ。河村は初戦こそ噛み合わない部分があったが、試合のたびに新たなチームメートとの連携を高め、得点とアシストで周囲に強いインパクトを与えて、ブゼリスとエセンゲに負けない注目を集めた。

2ウェイ契約の枠は3つで、ブルズはジャミール・ヤングを解雇して1枠を空けて河村に与えた。ヤングはサマーリーグを通してブルズの先発ポイントガードを務めていたが凡庸な出来に終わっており、河村との評価の差が明確になった

サマーリーグで周囲の信頼を得て、2ウェイ契約ではあれNBAでの契約を得ることが河村の目標であり、それは果たした。しかし、すでにこのレベルでオフェンス面では突出した実力を持ち、ディフェンスでもフットワークの良さと当たり負けしないフィジカルでサイズの不利をそれなりに補えることは証明済み。2年目の経験ある選手として、グリズリーズで22試合に出場した昨シーズンを上回る、大きな飛躍が期待される。