文=鈴木健一郎 写真=(c)WJBL

吉田亜沙美「試合中にアジャストしていく」

Wリーグのプレーオフ・ファイナルがいよいよ明日、佐賀県総合体育館で第1戦を迎える。

8連覇中の『女王』JX-ENEOSサンフラワーズと、ベテランと若手が噛み合うチーム一丸の戦いで昨年の5位からステップアップしてきたトヨタ自動車アンテロープス。両チームのキャプテンであり、ポイントガードとしてチームを操る吉田亜沙美と大神雄子、長くJX-ENEOSと日本代表のチームメートとして一緒にプレーした2人に、ファイナルへの意気込みを聞いた。

JX-ENEOSの吉田は、「対戦するポイントガードはすべてライバルだし、どの試合でもポイントガードとのマッチアップは楽しみです」と前置きしつつ、「大神選手は攻撃的なポイントガード。得点力が武器なので、そこをしっかり止めて。ジャンプシュートが得意なので、そこは一番警戒するところです」と大神とのマッチアップを語った。

「トヨタさんはキープレーヤーがいないと言うか、その試合ごとにキープレーヤーが生まれるチームです。だからJXは常にアンテナを張って、試合中にアジャストして止めていくことが必要です。ウチはディフェンスからのチームなので、まずはしっかり止めていければと思います」

大神雄子「プレッシャーをかけてパスコースを塞ぐ」

一方の大神は吉田について「ずっとJXと代表で一緒にやっていたし、今はマッチアップすることが多くなりました。ポイントガードにはいろんなタイプがありますが、吉田選手は周りを生かすタイプで、それに周りが付いて行くのがJX」と語る。

吉田から「攻撃的なポイントガード」と評された大神だが、マッチアップについて語ったのは守備だった。ファイナルのような一戦となると、やはり守備から入らない限りは勝てないということだろう。

「まずはプレッシャーをかけてパスコースを塞ぎたい。抜かれても自分たちにはチームディフェンスがありますが、周りを生かす吉田選手に周りを生かさせないように、ポイントガードの私が一番にディフェンスを激しくやることがポイントです」

「ライバル意識というのは、多分自分以上にリュウは年下で、追いかけて来る存在だった分だけ持っていると思います。私は自分のスタイルを貫かないといけないんじゃないかなと。誰が来ようと、それが他のポジションの選手であろうと、自分がこれまでやってきたプロセスは崩したくないし。意識もすることもないです」

ファイナルは5戦3先勝方式。明日からJX-ENEOSとトヨタが頂点の座を巡り激突する。

第1戦 3月 8日(水)19時試合開始 佐賀県総合体育館
第2戦 3月10日(金)19時試合開始 熊本県総合体育館
第3戦 3月12日(日)15時30分試合開始 代々木第二体育館
第3戦 3月14日(火)19時試合開始 代々木第二体育館
第3戦 3月16日(木)19時試合開始 代々木第二体育館